( 1997/8/15 撮影 at アラク・テグ、モンゴル )
ラクダを思うぞんぶん撫でたあとは、
本業の化石探索に戻る。
他のみんなは思い思いに散らばって、丘の下の方で赤っぽい地面を
掘り返している。
ここの地面は、一度固まった粘土が風化してポロポロとヒビが
入ったようになっている。地層は帯状にくっきりと見えている。
今まで発掘してきたサラサラの砂地とは様子が違うので、
目が慣れないのか全然化石らしいものを見つけることができない。
しばらくして、ねこまたぎさんがなにやら発見! という声が
聞こえてきたのでそこに行ってみると、おぉ、出てる出てる。
手のひら大のピンク色の固まりがいくつも転がっている。
手にしているのはきれいな三角形をした化石の一片で、これはヨロイ竜の
肩のヨロイの一部ではないか、と僕は勝手に想像するのだが、
発掘監督のアルンさんは「ピナコサウルスか、ハドロサウルスか
…わからない。」というコメントだ。
表面に散らばっている化石を寄せると、その下にも背骨らしきものが
続いている。数人でこの化石に取り掛かることにして、ザクザクと
掘り進む。
[ 南ゴビ 写真日記 1997 | 思い出のアルバム | MINEW ]
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp