( 1997/8/15 撮影 at アラク・テグ、モンゴル ) ( スケールは 10cm )
発見された謎の化石を掘り進むと、
下からつながった大きな骨の固まりがどんどん出てくる。
僕は右手前に写っている固まりを担当して、ピックで丁寧に
骨から石を削り取ってゆく。どうやらこれは大腿骨らしい。
その下からすねの骨らしきものも現れた。
写真中央から右上方に長く伸びている2本の骨は、ぴったり
くっついているところから想像して恥骨ではないだろうか。
しかし恥骨だとすると、ヨロイ竜ピナコサウルスの恥骨の形とは
全く違っている。ハドロサウルスはこういう形をしているのだが…
どうもぴったりとあてはまる恐竜が思い浮かばない。
作業に取り掛かって夢中で2時間、もくもくと掘ったがまだまだ掘りきれず、
きりがないので 18:30 でタイムアップ。
露出した化石に硬化剤をかけ、ビニールを上からかぶせる。その上に
土砂をかけて埋め戻す。
いつかまた、誰かが続きを掘ってくれるだろうか?
[ 南ゴビ 写真日記 1997 | 思い出のアルバム | MINEW ]
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp