伊藤さおり(神奈川県寒川町)

テーマ『身体文化活動・身体表現活動をめぐって』

 東京でのワークショップが昨年の10月と今年の2月に開催されましたが、参加された方々・参加できなかった方々からの、次の会への期待の声が聞こえ始めました。中には「もっと頻繁にあれば…」というような声も耳にすることができ、嬉しい限りです。
 少し間があいてしまいましたが、第3回の集会を下記のように企画いたしました。今回は『身体文化活動一身体表現活動をめぐって』というテーマで、清水諭さん・秋山英好さん・宇佐美陽一さんに講師をお願いしています。また、協会幹事の清水満さんも、福岡から駆けつけて頂ける予定です。会員の皆様、ぜひご出席下さい。なお、会員でない方も歓迎します。お知り合いの方、関心のある方に声をかけ、お誘い合わせの上、ご参加下さい。

日時 2000年12月3日(日)
第一部13時 -16時30分(受け付けは12時30分より)
第二部17時 -19時(飲食をしながらの懇談会)
会場 東京都中野区立商工会館
東京都中野区新井1-9-1
(JR中央線・営団地下鉄東西線中野駅北口下車、徒歩10分)
Tel.03-3389-1181
*公共交通機関でご来場下さい
*前回までとは違う場所で、改札口も反対側です。当日は裏口からお入り下さい。地図はここをクリックして下さい。
会費 第一部1200円(飲み物おやつ代・会場費など込み)
第二部2000円+各自飲み物代

 出欠について準備の都合上、あらかじめだいたいの人数を知りたいので、下記の吉浜暢恭(のぶやす)宛に同封のはがきを送るかEメールで、できる限り11月20日までの着信で返事をお願いします

*欠席のご返事の方も、当日ご都合がつけば、ご参加下さい。

その他

*当日の講師をお願いした清水諭さん・秋山英好さん・宇佐美陽一さんから、プログラムの内容について紹介して頂きました。話もありますが、身体を動かすワークショップが主です。

清水諭さん(筑波大学助教授、体育科学系)
テーマ『デンマークの民衆学校における身体文化』
 日本では明治以来、体操をはじめとして、私たちの身体に規律・訓練的な要素が刻み込まれてきています。同じように体操を取り入れたデンマークの文化との違いは何でしょうか。94年-95年にゲアリュウ・イドゥレットホイスコーレ(ゲアリュウ・スポーツ民衆学校)に留学した際にその地に住んで感じたこと、そしてサマースクールで「アウトドアとカヤック」のコースを取り、スウェーデンのフィヨルドを旅したことをお話ししながら、考えたいと思います。学校をはじめとする日本の状況は、身体に注目し、そこを変えようとする意志が必要だと考えます。そして、「フリースクール」の意味を広く伝えていきましょう。
秋山英好さん(神奈川県高校保健体育科教員)
テーマ『学校の中での身体文化活動の可能性』
 新採用で赴任した厚木南高校通信制で、様々な年齢・職業・背景を持った生徒との出会いがありました。大学で学んできた体育の知識では対応できない現実の中で、「今日は軽く」という授業(手のひらマッサージ・気功・瞑想など)を設定してみました。それは、学校の中での体育の枠をはずれた授業だったと思います。
 15年間勤務した通信制から普通高校全日制に転勤しました。そこでは、締めつけの強い授業が行われていました。教員たちが決めた内容を生徒に与え、いかにやらせるか、ということが大切とされています。そして、生徒を評価するために、教員はその場にいます。このような中で、身体文化活動と言えるものがなされる可能性はあるのでしょうか ? もし、可能性がなければ、どこで行われるべきなのかを、ともに考えてみたいと思います。
宇佐美陽一さん(オイリュトミスト、作曲家、オイリュトミースタジオ・ルラ主宰)
『私の「からだ」と私達』・「からだ」が立つことをもう一度考え、試みる。
・参加者全員がお互いに感じあうためのエクササイズ
1.全員を音で、耳で感じる
2.全員を見て眼で感じる

・「からだ」の形態のもつ力の流れを「からだ」の動きに変えていくエクササイズ
1.収縮と解放
2.五芒星形(ヒトの形)を動く

*お問い合わせは下記の世話人まで。

吉浜暢恭(のぶやす) 161-0033 東京都新宿区下落合4-6-11-103 Tel.03-3954-7231
mailto:nob@ns.to
伊藤さおり 253-0103 神奈川県高座郡寒川町小谷3-1-8  Tel.0467-74-1643

世話人:上羽順子・大沢晴子・佐名木敦子・坂本卓二・木下務

*参加者の自由な発言をお待ちしております。

参考:第2回関東集会『ワークショップ in 東京』の報告

第1回「フォルケホイスコーレ運動を語るワークショップ in 東京」の報告