全て歩くと16kmとなる。そこで急遽ブロンプトンでのサイクリングに切り替えた。
寝る前にタイヤ入れた空気が抜けていないことを確認して2015年9月28日藤沢から東海道線、宇都宮行きに乗る。東京駅を出ると2015年3月14日に開業した 東北新幹線の上に建設した2階建ての線路で神田、秋葉原、御徒町をパスする東京上野ラインで宇都宮線には入る。これは上野、尾久駅、赤羽にとまる。運転手は若い 女性が勤めている。上野から河岸段丘下を走るが、王子駅近くで石神井川がこの河岸段丘を割って流れ出ているのが見えた。荒川堤防に渡り、旧岩淵水門(赤水門)に向かう。これは大正時代につくられたもので記念に保 存しているものだ。高さが不足して放棄されたもの。荒川水位の観測を始めた昭和2年から平成12までの74年間の水位上位6例が表示されていた。第 1位は昭和22年のカスリーン台風でAP8.6mだという。堤防の高さはAP+12.5mであるという。カスリーン台風といえば、友人Tと一緒に利根川土 手をサイクリングしたとき東村決壊地点で記念碑をみたことがある。このときは江戸川沿いに10ヶ所も決壊した。
赤水門の下流に現役の岩淵水門がある。ここから隅田川が始まる。ここで岩淵水門の高さが 10mで堤防より2.5m低いことを発見。これでは宇都宮線の鉄橋で越水が発生する水位ではこの水門の上や脇の土手を越水することになる。今回2つ目の荒 川堤防に開く「蟻の一穴」である。水門のゲートはワイヤーで上げ下げする構造だ。
岩淵水門
岩淵水門下流は隅田川である。この隅田川に川越から流れてくる新川岸川が合流している。
隅田川始点
荒川の対岸には川口丘陵の水を集めて荒川にそそぐ芝川の芝川水門と新芝川排水機場が見える。
芝川水門と新芝川排水機場
河川敷きに降りて走行する。やがてかっての都民ゴルフ場となっていたところが水辺公園として整備され、母子家族2組がピクニックしていた。ここの柳の木陰で昼食とする。対岸にはハーレーダビッドソンで何度も走った中央環状線が見える。
昼食
五色桜大橋、江北橋、扇大橋など空高くかかるいくつかの新しい橋がある。扇大橋は完成し、舎 人線の車両が見える。舎人線とはなにか調べると日暮里駅と足立区の見沼代親水公園駅を結ぶ、東京都交通局が運営する案内軌条式鉄道(新交通システム)路線 であるという。これも自民党の置き土産らしいが、中途半端で需要はあるのか心配になる。これらの橋をくぐって進むとやがて西新井橋という旧式の橋を見つけ る。明らかに堤防より低い。これは今回3つ目の荒川堤防に開く「蟻の一穴」となる。
河川敷きには青色のシートで作ったホームレスの家があったが、ソーラーパネル4枚を設置した電化ホームであった。
やがて千代田線の鉄橋に行き着く。この鉄橋は新しいので十分な高さが確保されている。しかい
北千住の駅は地下にあるのでその入口が低いとそこから水が入る。どうなっているか見に行った。トンネル入り口は3mのコンクリート壁に守られて水の流入は
なさそう。堤防に戻るとき、疲労で足がつる。
北千住の千代田線地下トンネル入り口
いよいよ京成本線鉄橋が見えてきた。明らかに戦前からある古い鉄橋で堤防より「低い。今回4つ目の荒川堤防に開く「蟻の一穴」である。これで合計4つあることになる。
京成本線鉄橋
堤防上にある東部伊勢崎線の堀切駅でブロンプトンをたたむ。ペットボトル1本は空となるも無人駅で飲料水自動販売機もなし。曳舟駅で半蔵門線⇒田園都市線の中央林間駅行きに乗り換える。中央林間駅で蕎麦屋に入り、コップ3杯の水を飲み干す。
小田急江ノ島線で藤沢駅に帰る。藤沢からはBromptonで帰宅。シャワーを浴びて体重をチェックすると1kgの減量に成功。
September 24, 2015
Rev. September 29, 2015