奥多摩の三頭山(1531m)は大岳山、御前山とともに奥多摩三山の1つである。多摩川の支流である秋川は上流部では南秋川と北秋川に大きく分かれ、 ふたつの川は浅間 尾根をはさんで流れている。それぞれの源流は奥多摩の山々にあり、北秋川は月夜山、南秋川は三頭山を源流としている。
2004年3月10日、wakwak山歩会の4人はこの三頭山 に登った。ウイ−クデイはバスが数馬止まりの上に本数が少なく利用できない。タクシ−にて九頭竜神社まで行き、登山道に入ることに した。登頂後は笹尾根を槙寄山まで縦走し、数馬の仲ノ平に下山して数馬の蛇の湯で一風呂浴びてバスを待つ。という 計画であった。総距離10.09km、累積登り905m、累積下り1,012mである。
予定通り、五日町駅に到着。歩く距離を短くするために予定を変更して九頭竜神社と都民の森の中間点の登山道と車道が交差 する地点までタクシーでゆく。9:30に到着、かっての料金所跡だ。タクシー代金は7,700円であった。ここから南秋川沿いの登山道を登り始める。かっ ての林道跡らしい。気持ちのよい道だ。
再び車道と交差して、一登りすると都民の森駐車場だ。この先の車道は交通止めになっている。ガケ崩れのためという。かっ てここで森林館の西側で芽吹いたトチの実を拾ったことがある。そのトチの大木は健在であった。
ここから鞘口峠に登る。尾根の北側は寒いので南側のブナの道を歩く。途中見晴らし小屋などで御前山や大岳山を遠望する。 浅間尾根も手前下に見え隠れしている。ゆっくり登ったので予定より20分遅れで東峰に着く。この展望台で昼食。三等三角点は東峰にある。中峰に登り直すと 北に多摩湖、鷹ノ巣山、雲取山が一望できる。先月登った鹿倉山は 多摩湖の上流に見えるはずだが三頭山自身の山陰で見えなかった。南西に富士山とアンテナが林立する三ッ峠山や黒岳が見える。その手 前下には権現山の山塊が横たわってみえる。西に大菩薩の 山嶺が高く連なっている。
三頭山中峰より多摩湖を見下ろす。遠方左手の峯は鷹ノ巣山
笹尾根を南下して三頭大滝への道を左に分ける鞍部に三頭避難小屋がある。内部は立派だ。都民の森に車を駐車したままここ に泊まる人は事前に駐車場に連絡しないと警察に通報することになるという注意書きがある。ここで予定より大幅に遅れていることに気づく。大沢山に着いた時 は予定より1時間遅れである。風呂はあきらめてもよいが、バスに間に合わねば2時間待つハメになる。幸い道は険しくないので殆ど駆け足に近いスピードにあ げる。慎寄山までの縦走は気持ちのよい降りである。西原峠(さいはらとうげ)で数馬に向けて下山路に分け入 る。勾配は緩やかで下山時サポーターをしっかり締めたので膝痛は生じず。ようやくバス時刻に間にあった。
予定時刻はガイドブックの1.1倍としたが、1.5倍は必要というのが結論。それでも登坂速度毎時300mは過去とタイ 記録。下山速度毎時617mは過去最大速度。全体に残雪はなく、ぬかるみも少なく歩きやすかった。
町田の「ごはん」で反省会。
スケジュールとパーフォーマンス
場所 | 予定時間 | 実時刻 | 歩数 | 毎時高度差(m/h) | 毎時歩数 |
武蔵五日町発 | 8:32着 |
8:32着 |
- |
- |
- |
九頭竜神社前と都民の森中間点登山口(h=700m) | 9:30着 |
9.30発 |
0 |
- |
0 |
都民の森(h=920m) |
- |
10:10着 |
1,972 |
330 | 2,958 |
鞘口峠(h=1,120m) |
- |
10:50着 |
3,704 |
300 |
2,598 |
三頭山東峰(h=1,527m) 昼食 | 12:00着 |
12:20着 |
7,712 |
271 |
2,672 |
三頭山中峰(h=1,531m) |
- |
13:10着 13:20発 |
8,373 |
- | - |
大沢山(h=1,482m) | 12:50着 | 13:43着 |
(10,373) |
- |
- |
槙寄山(h=1,188.2m) | 13:50着 | 14:45着 |
(15,724) |
294 | 5,351 |
仲ノ平(h=620m) | 15:00着 15:56発 | 15:40着 15:56発 |
(20,000) |
617 | 4,648 |
2018年の春分の日に三頭山から北の糠指山からイヨ山に向かっていた中国人のグループが急に降り出した雪に動けかくなって救助をもとめた。
March 11, 2004
Rev. March 28, 2018