ランズ・エンドへのドライブ

28年前の写真は色あせてしまったが、使えそうなものをここに収録した。

1973年の英国滞在中4月20日ランズエンドに行くため、2泊3日のドライブに出発。

第1日、国道A303を取る。ソールスベリーで2回目のストーンヘンジ訪問。ウィルトシャー州のスタートン村にあるナショナルトラスト、スタワーヘッドを訪問する。スタワーヘッドは18世紀に銀行家ヘンリー・ホーア2世が造成した風景式庭園。英国式庭園の先駆けとなったものである。ブナの木で丘を覆い、テンプル、パルテノンが姿を映す人口湖を作った。橋、建物群、グロトー(洞窟)を回遊しながら風景を楽しむ趣向となっている。第一泊はデボンの海浜沿いのトーキー。

stourhead.jpg (21266 バイト)

スタワーヘッドの庭園 (パンフレットより)

第2日、コーンウォール地方に入る。


大きな地図で見る

聖ミカエル山

コーンウォール地方はウェールズ、スコットランド、アイルランドと同じくケルト族の土地である。

西ローエよりローエ島をみる。英国最南端のリザードポイント訪問。リザードポイントの西にある。キーナンス・コーブ訪問。第2泊目はペンザンスの少し東側にある聖ミカエル山が見えるB&B。聖ミカエル山は島で、島の上にフランスのサンミシェル修道院に類似の建物あり。

ペンザンスから北に向かって半島を横断すればセントアイブズにゆける。

第3日、ペンザンスの少し西側にあるマーゾル(マウスホールと書く)の漁村を早朝通過。ここはかってのいわしの産地で、魚のパイは郷土料理

次いでラモルナ・コーブに入る。ラモルナの山の中はシダなどの温暖性の植生が見られた。ついに英国最西端のランズエンドに到達、帰路に入る。

mousehole.jpg (17982 バイト)

漁村マーゾルの早朝

ランズエンドからセント・アイヴズに至る海岸沿いの狭い曲がりくねった田舎道は忘れられない。対向車も来ない。セントアイヴズは濱田庄司が英国のセント・アイヴスでバーナード・リーチトと陶器作りをしたことで有名。当時でも陶器作りが継続されていた。

セントアイヴズの少し東側のカービス湾に立ち寄った後はボドミン・ムーアを縦断して一路ロンドンを目指す。夕日の中を通過したボドミン・ムーアの荒涼とした風景は忘れられない。 たしかジェームズ・ラブロックはこのムーアの中に住んでいるはずだ。1971年に訪問したハワースのムーアとは趣がことなるが、荒涼とした厳しさは同じである。

Rev. June 17, 2010


トップページへ