鎌倉プロバスクラブ10周年記念誌向け原稿

先祖返り

2011/6

グリーンウッド

プラント建設業は浮き沈みの激しい業界である。仕事のあるときは寝る暇もないが、仕事がなくなったら何もすることがない。そういう暇なときに、船の操縦士 免許をとったり、大型バイクの免状はあったから、引退前から仲間とハーレーダビッドソンで日本全国を廻り、外国までツーリングでかけた。

引退してからは仕事はキッパリやめて10年間、ヨットに、バイクに登山にと遊びほうけた。その遊びの成果を整理して自分のサイト「セブンマイルビーチ・ ファイル」を制作した。前の「」内の名前をキーワードにして グーグル検索すればトップに表示される。下のトップページヘボタンをおしてもおなじこと。そのうちに懐も寂しくなり、遊ぶことにも飽きてきた。世の中を斜 めにみていると長年の経験からみておかしいと思えることが多くなって来た。戦後の石油の爆発的普及は山が見えて、次ぎは天然ガスの普及期であると思ってい た。ところが二酸化炭素の温暖化説がでてきて世の中がおかしい。電力村のOBらが原子力を80%まで上げて化学品も原子力エネルギーで作りたいと勉強会を 作ったから協力してくれと頼まれた。彼らの話を聞いているうちに彼らは完全に狂っていると思うようになった。

そこで反論の大論文「グローバル・ヒーティングの黙示録」を自分のサイトで展開しているうちに福島原発のメルトダウン事故が予言通り発生してしまった。事故の確率はべき乗則で整理できるといっていたのだが 、その通りとなった。事故の経緯を解析して「福島原発メルトダウン」という一連の論文を掲載すると3ヶ月で3万人が読んでくれ、出版社からは原稿依頼が入るようにまでなった。こうして書き上げたのが「原発敗戦」 である。なにせ原子力は門外漢なので秘密保持契約にしばられていない。だから何でも書ける。原子力がこけても究極の風車や太陽光の普及にはまだ間がある。 直ぐ使えるLNGが先祖返りして目下脚光をあびている。そうすると専門家払底となってこんな老体にも呼び出しがかかるようになった。新しい技術とも格闘で きる。こうして結構忙しくしている。

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July 16, 2011

Rev. February 6, 2013


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