シリアル番号 | 日付 |
181 |
98/03/07 |
名言 | 善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや |
言った人、出典 | 親鸞 嘆異抄(たんにしょう) |
引用した人、他 |
塩野七生 「サイレント・マイノリティー」 嘆異抄は親鸞の弟子唯円(ゆいえん)が書いたものである。親鸞の直筆の著、教行信証をよめば親鸞はこのように無条件で極悪人が宗教的に救済されることはなく、善き師につくことと、深く懺悔することの二つの条件をつけているので、この言葉は弟子の曲解または裏切りの書といえると山折哲雄はいう。 悪人正機説という。 その意味は「自力で善をなそうとする者(善人)より、「他力」(阿弥陀のはたらき)にすべてを任せる煩悩具足の者(悪人)こそ救われる」と逆説的に表現したものとされる。 |