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962

龍谷図 vs 本光寺図

2005/05/08

龍谷図とは龍谷(りゅうこく)大学図書館蔵となっている朝鮮で作図された「混一彊理歴代国都之図(こんいちきょうりれきだいこくとのず)である。明治期に西本願寺の大谷光瑞宗主が朝鮮から持ち帰ったものとの説あり。

この図は李氏朝鮮の廷臣である金士衡が明王朝から持ち帰った二つの地図を基に1402年に完成させたと由来が書いてあるという。廷臣の一人、権近が、西を上方にして描かれた日本の「行基図」を、不用意に挿入してしまったため、日本列島を南に転倒して描いている。

「行基図」とは奈良時代の僧、行基(668〜749)が作ったという伝承つきの地図で現在確認することのできるものではもっとも古い日本図だそうだ。

本光寺図とは島原市本光寺蔵の「混一彊理歴代国都地図」(こんいちきょうりれきだいこくとちづ)は同じ元資料から作られたと思われる もので日本列島は正しく東西に画かれている。

明王朝から持ち帰った原図は13-14世紀のモンゴル帝国が支配していた中華地方で作らせたものという。

いずれにせよ、当時の中国の持っていた世界全体の地図は大航海を始めた西洋より世界を把握していたということになる。

Rev. July 2, 2007


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