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1186

ボーイスカウトの「ちかい」

2008/03/25

ボーイスカウト日本連盟育成会会長で元超高温材料研究センター社長の萩原定秀氏からうかがったボーイスカウトの「ちかい」は

私は名誉にかけて、次の三条の実行をちかいます。
一、神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります
一、いつも、他の人々をたすけます
一、からだと強くし、心をすこやかに、徳を養います

という。宗教が真っ先にでてくる。


米国の宇宙飛行士が来日したときの講演会である母親が宇宙飛行士になるためには子供にどのような教育をすればよいかと質問したときの回答は

一、宗教に対してはっきりとした信仰を持っていることです。何がおこるかわからないが、どんな事が生じても冷静な心であるために必要だ。
二、多くの人が宇宙飛行計画が成功する様にと期待していることを十分に理解するような心の持ち主であること
三、この計画には多くの人が参画しており、その方々のおかげに感謝し、信頼すること
四、必要な知識および技能は指導していただけるので一切心配ない
五、夢を持っていなければならない

という。質問者の期待とに反する回答で面食らったようであったが、知識は二の次で、宗教心がなければ、宇宙飛行士として適格性がないと理解されているようだ。何がおこるかわからない環境で最良の判断と行動ができる人には宗教心がなければだめだと言われているわけだ。「歎異抄の世界と一脈通ずるものがある。ここらへんが、我々日本人が戦後 の平和ボケで必要としなくなったものかもしれない。上は国家を担う役人の腐敗や一般のサリーマンの退廃は自己中心性のなせる業で彼らに宗教心がない何よりの証だろう。

軍人、宇宙飛行士、自爆テロリストは己の生命を担保にする生き方で立場は異なっても宗教心あってはじめてその任務を果たすことができるのだと思う。そもそも米国人の半分がブッシュを支持したところをみると、米国人の半分は宗教を重要と考えていると見てよいだろう。米国によるパワーの一極支配を打破しようという自爆テロリストは今後も再生産されるだろうから、我々もそのターゲットになるわけで宗教心を持って対抗せざるをえなくなるかもしれないなと感ずる。IRAのテロに長年さらされてきた英国人をみればわかる。

鎌倉プロバスクラブ卓話


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