読書録

シリアル番号 943

書名

日々の暮し方

著者

別役実

出版社

白水社

ジャンル

随筆

発行日

1994/9/30第1刷
2007/5/30第6刷

購入日

2008/4/5

評価

 

白水uブックス

2008年2月13日の「古寺巡礼と観梅及び座禅」の会のとき、参加者の一人、遠藤君がステキなステッキを持ってやってきた。彼はデザイナーだから、ステッキを持つ彼自身がデザインの対象になっているのだろうと私は思ったのだが、幹事の西沢君が、なぜステッキを持つのかと聞いたらしい。彼の返事は同期の劇作家別役実のエッセイに「ただしいお散歩の仕方」というのがあって、これを読んだ ことが、ステッキを持って散歩することを決意するに至った理由と説明したらしい。

丸の内の丸善にでかけた折り、別役実の「ただしいお散歩の仕方」という本を検索したが、みつからない。西沢君に電話して確認すると「日々の暮し方」という本に「正しいxxxの仕方」という45件の随筆が収録されていて、そのうちの一つであるという。丸善でも第6刷は完売間際で最後の1冊を買い求めた。

まだ全部読んでないが、お目当ての「ただしいお散歩の仕方」はたいして面白くはなかった。むしろ「正しい笑い方」、「正しい風邪のひき方」、「正しい自転車の乗り方」、「正しい黙り方」、「正しいものの捨て方」、「正しい日記の書き方」、「正しい立小便(たちしょんべん)の仕方」が面白かった。 ちなみに「正しい笑い方」は2つもある。

遠藤君は別役実の「満ち足りた人生」も推薦していると聞いて探したが、売り切れだった。
これで別役実の「当世悪魔の辞典」、「別役実戯曲集 マッチ売りの少女/象」、「道具づくし」を手にしたことになる。

ついでに「未来をつくる資本主義」という本も仕入れた。

Rev. April 22, 2008


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