読書録

シリアル番号 006

書名

ソロモンの指輪

著者

コンラート・ローレンツ

出版社

早川書房

ジャンル

サイエンス

発行日

1981年改訂19刷

購入日

1981/01/01

評価

ハイイロガンの孵ったばかりの雛に片目でジッと見つめられたばかりにその子を肌身離さずそだてなければならなくなったローレンツの困惑はインプリンティングというものであった。 こどもの頃、ニワトリ小屋でやはり片目でジッと見つめられたことはあるが、親鳥だったから責任を取らされることはなかった。

ジャック・ペランのWATARIDORIという2001年のフランス映画に飛行機の音と姿、それに人間と一緒に卵から育てたハイイロガンが登場する。特 製の超軽量飛行機から撮影された彼らの姿は感動的であった。

コクマルガラスのツガイの正妻からその良人を奪い駆け落ちさせた情熱的な若い雌ガラスのロマンがビビッドに語られる。

ソロモンは指輪の助けを借りて全ての動物を会話ができたというがローレンツは指輪の助けを借りずに動物が話したいことを理解できた。ただ鳥は目的を持って語るのではなくその時の気分に対応する鳴き声を発しているだけで、笑い声や欠伸と同じものである。

内容はメモ 051に紹介

Rev. July 3, 2008


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