総合知学会

2009

 

2009年2月21日例会

エネルギーの世代交代ー原発が止まる日ーグリーンウッド氏

2009年4月25日例会

グリーンウッド氏は欠席

(1) 『社会制御工学(その2)』:芝尾紘一氏
前回にひきつづき、社会制御工学とは、巨大システム制御の困難性、 経済制御の問題、新しい巨大システム制御、自律分散協調システム、 何が期待できるかーなどについて興味深い発表があった。自律分散協調システム中心に社会制御工学分野を本学会で継続して追及することになった。

(2)『日本と地球を救う試(私)案』:河村幸二氏
日本再生について、@官僚支配からの脱却、A環境負荷への地球救援隊、B老後安心基金、C大統領制、D文化的・精神的パラダイムの創造、E議員定数半減、政党再編成、F改元―の各施策についての提言発表。これまでの総合知学会にない側面からのユニークな提言であった。
 

2009年6月20日例会

総合知化技術としての社会制御工学、自律分散協調システムと自治体ほかの諸問題への適応の可能性についての討議をした。

(1)『社会システムデザイン序説』:小松昭英
複雑で大規模な日本、地球レベルの諸課題に対処する社会システムデザインの思想と方法論を提示。フリードマンの経済学、ルーマンのシステム概念から産業組織分析、システムアーキテクチャ、デザインサイエンスの枠組み、社会システム、社会情報アーキテクチャから産業政策論まで興味ある提案であった。

(2)『自律分散協調システムとシステムバイオロジー』:神出瑞穂
社会制御工学のバックグラウンドにある自律分散協調システム思想の歴史と考え方およびインターネット、マイクログリッド電力システム、半自律型生存システム(第2世代コンパクトシイテイ)などでの具体例とその問題点を考察した。さらに社会制御工学の新しいパラダイム構築にインパクトを与えると思われる生命科学の分野で最近脚光をあびているシステムバイオロジーの考え方を紹介した。

(3)懇談会―総合地ビジョンとミッション

今年後半は前回、芝尾氏から提示された『社会制御工学』に関して集中的に討議、実践的な方法論と応用の可能性を探ることとした。
      

2009年8月22日例会

グリーンウッド氏は欠席

本年度後半は討議と総合知を結集した具体的なアクションプランに集約

 

2009年10月24日例会

(1)「米国の電子政府の最新状況について」松本 巖(有限会社ジール)
米連邦政府のEA(エンタープライズアーキテクチャ)をもとに「情報統合」とは何か、その歴史、国防省や連邦政府の取り組みを教育まで含んで全体像を紹介。わが国との比較と今後のあり方に有益な発表であった。

(2)「環境産業クラスターと京浜臨海部−川崎市を中心に」松田 順(専修大学客員研究員)
川崎市を中心に、横浜、東京まで視野にいれた環境産業クラスター形成への取り組みを具体的な企業、行政、NPOなどの活動をベースに紹介。現場の現状からの総合化例として有意義な発表であった。

 

2009年12月19日例会

(1)「大気中へのCO2の蓄積シミュレーション-秩序と蓄積量の計算」IDLメディアラボ 鳥木晃

IPCCの炭素バランス計算に誤りがあり、炭素は大気中に殆ど蓄積しないという驚くべき報告であった。従って気候変動の原因は化石燃料の利用という人為的なものではなく、自然現象だという。ときあたかもクライメートゲート事件があり、ヨーロッパと北米を寒波がおそっていたため、非常におどろき詳しく 検証した結果は我が「大気の炭素収支モデル」をご参照ください。IPCCの炭素シミュレーションに大きな間違いはないというのが私の分析結果である。 気候変動はいわば布団の厚さと暖房器具の発熱量の二大要素によってきまる。布団が厚くなっても暖房器具の発熱量が減れば寒くなるのは道理。布団が厚くなっていないと言ってもせんなきこと。

(2)「黒点周期と温度のズレ」IDLメディアラボ 鳥木晃

気候変動は産業革命以前にあり、6,000年前の縄文海進からも自然現象として大きな振れがあることは事実であり、太陽活動がおおきく影響しているというのも常識である。問題は人為的なものと自然現象との区別がつきにくいことにある。

(3)「太陽磁場変動と黒点磁場 地球の気候変動」IDLメディアラボ 鳥木晃

太陽の回転磁場が地球のコアを電磁加熱して温暖化の原因となっているという説だがこれを指摘した学者は未だ知らない。

最近これを調べて整理したメモ1260「地球の内部構造」ではコアの加熱は@沈降に伴う重力エネルギー A結晶化に伴う潜熱、B100ppm程度の放射性カリウムの崩壊熱であり、マントルの熱源はウランとトリウムの崩壊熱とされる。

ミランコビッチ・サイクルの原因とされる地軸歳差運動も太陽の回転磁場により影響を受けるという新説だがコメントできる程の知識は持ち合わせない。

(4)「国家事業の基準構築に向けての仕組み提案」米連邦政府における[情報統合]を参考に」有限会社ジール松本巌)

米国連邦政府標準(FIPS)として制定された統合化定義手法(IDEF:Integration DEFnition Method)の紹介。

私も会社の情報化責任者だったころIDEF、CALSなどを勉強したが、その後どうなっているのだろうか?

日本政府の役所は2年で担当を替わり、専門家にさせない仕組みを持つため標準化などは夢のまた夢であろうと察する。したがって情報システムの世界でも世界のリーダーにはなれない。

August 24, 2008

Rev July 26, 2010


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