天園から円海山へ

2013年9月28日、グリーンウッド氏は前日の氷取沢町小川アメニティー散策で、いまだ鎌倉の天園から横浜の円海山まで通しで歩いたことがないことに気がつ いた。早速それを遂行することにしたのである。ルートは下図の通り。+で拡大して見ることができます。ここで金沢市民の森で尾根道を歩いたのに、谷底に ルートをつけてしまった。いずれ修正の予定。

12:15鎌倉駅から歩きだし、永福寺(ようふくじ)にゆく。30年来発掘中であったがようやく2012年に二階堂を中心に北側に薬師堂、南側に阿弥陀堂 の基壇が復元されたという。鎌倉テニスクラブの脇から南側の小高い丘に登り全貌を目に納める。



復元なった永福寺の基壇 背後は天園の山並み

獅子 舞谷を天園に向かって登る。途中スズメバチの一群が道の上を流れる水を飲んでいて渡れない。病院で検査もし、エピペンまで注文したのに まだ購入していなかったのを悔やむ。ウィンドブレーカーを着てそっと通り過ぎるが色が黄色で彼らを刺激しないか気が気ではない。

天園は瑞泉寺から登ってくる山道を横断してまっすぐ金沢文庫方面に歩く。これからは未踏の地 だ。尾根道は平坦である。やがて北側がけ下に横浜霊園が見えてくる。そして切通しがある。道の真ん中に馬が走れないように石が2個置いてある。標準設計 だ。朝比奈切通 しのような名はないが、もう一つの朝比奈切通しなのだろう。武家の都などという甘ちょろいなうたい文句ではなく、城塞都市鎌倉とすればユネスコ指定になる のでは?

切通し

そのまま真っ直ぐ尾根道を北上するとやがて横浜市との境の市境広場に到達する。原宿六ツ浦線 (環状4号線)は今歩いてきた尾根にトンネルを穿って横断している。尾根道が横浜自然観察の森では一番高い。右手少し下がった尾根の中腹を横浜横須賀道路 が平行している。今回は12年前に歩いた金沢市民の森から金沢自然公園にゆこうと横浜横須賀道路を横断する遊歩道に入る。


横浜横須賀道路 右は金沢自然公 園

金沢自然公園は意外にアップダウンが多い。やがて坂を下り、横浜横須賀道路沿いの平坦な道となる。動物園の裏口はここにある。更に真っ直ぐ歩くと左折して 横浜横須賀道路の下のトンネルをくぐると昨日きた 氷取沢小川アメニティーの上 流に 出ることができた。



氷取沢市民の森

大岡川をたどって谷を登りつめるとやがて円海山からの尾根道と合流するいっしんどう広場にで る。ここ小休止。ここから瀬上池に下るみちを左に分ける。

更に歩くと北側の横浜市街方面の視野が開ける。海上保安庁の通信施設がある。尾根の南側は谷になっており、鎌倉からの尾根に囲まれてい畑や瀬上池がある。



瀬上池のある谷筋

尾根道を下ると右手に巨大な都市ごみ焼却炉がある。そして環状3号線にでる。あとは港南台駅 まで数ブロックだ。4:45駅着。歩いていた時間は3.5h。距離は12.1km。時速3.5km/hとなる。足が痛くなる。



2018/12/18(火) このルートに再チャレンジ

横浜在住の友人夫妻から冬の天気の良い日にいつものの散歩道を案内せよと頼まれ、ならばと考 えたのが鎌倉駅から港南台駅まで約10kmのコースだ。ただ高速道路を越えて東側の「金沢市民の森」には下らず、今回は未踏の西側の尾根道をたどることに した。そして大丸山(150m)を越えたら瀬上市民の森の西側谷底に下る ルートを試みる。平地なら10kmは何ともないコースだが意外と急坂の連続する山岳コースとなった。

集合場所:鎌倉駅東口

集合時間:9:30

トイレは鎌倉宮と横浜自然観察の森の「自然観察センター」045-894-7474にしかないので必ず立ち寄る。持参弁当の昼食はここで摂る。

総距離10.55km、累積登り323m、累積下り285m、最高標高150m。


予定通り、鎌倉駅東口で合流。鎌倉宮に立ち寄り、参拝。ただし、安倍首相を支持する神社本庁の内紛に嫌気をさし、賽銭はしない。

永福寺跡まで歩くと前回訪問時なかった池が発掘され、湘南工科大学が作成したコンピュータによる復元図が作成され、現場に展示されていた。


湘南工科大学による復元図 

いよいよ獅子ヶ谷に入る。予想通り地下水は浸み出して道はぬかるみである。底が滑りやすいウォーキングシューズを履いてきた加畑氏は転んでズ ボンを汚す。しかし少し残る紅葉で慰めながら何とか尾根道にでる。大平山(天園)下の休憩所はまだ開店していなかったので店の前のベンチで休憩。横浜霊園を眼下に鎌倉と横浜の境界 線にある痩せ尾根を歩き、切通しも通過してようやく市境広場に着く。ここは三叉路になっていて看板をみてもどちらに進むべきか迷ったが正しく 左に向かい、急坂を下って昼食の場所と目論んだ横浜自然観察の森の「自然観察センター」に12:00に着くことができた。「自然観察センター」の裏庭のテーブルに席を 取り日本晴れの快晴の下で日向ぼっこしなら奥様の手作りのおにぎり弁当をいただいた。

横浜自然観察の森の小道のうちヘイケボタルの湿地脇を通って右手の尾根に登る。左手下に栄区の庄戸(しょうど)五丁目の住宅地が見えてくると右手に横浜市最高峰の大丸山(おおまるやま153m)と案内板がある。横浜市民としては山頂を極めないと登り始める。ここで加畑氏はこむら返りしたようだ。山頂からは三浦半島と房総半島が眼前に広がっている。左手の加畑氏の帽子の直ぐ右側には千葉県最高峰の愛宕山が見える。加畑夫人の真上には双耳峰の富山が見える。その間にあるはずの伊予ヶ岳は鋸山(大丸山標識の真上)に隠れて見えない。



大平山山頂にて

大丸山を後に延々と痩せ尾根を北に向かう。右手で大型土木機械の音がする。2020年完成予 定の釜利谷ジャンクション (JCT) より分岐して西進し、同市戸塚区の国道1号へ接続する延長約 8.9 kmの自動車専用道路のトンネル工事なのだろうか?そうとすればこのトンネルは今歩いている尾根の真下を東西に走ることになる。我々は真っ直ぐ瀬上池に下るつもりなの で北に向かう。しかしこのルートは尾根は良いとして谷筋は苦難の多きルートであった。というのも染み出る地下水で道はドロですべりやすく、靴の選定を 間違えた加畑氏は再び尻もちをついてしまった。

瀬上池はかっての灌漑用ため池なのだが、その上流にかっての水田の跡が結構広くのこっていた。木道も整備されていた。



水田の跡

瀬上池の堤防はいまだ決壊もせず水が残っていた。瀬上池から流れ出して小川にそって瀬上沢を歩く。県立上郷高校に登るべきところを見過ごして真っ直ぐ瀬上沢を下ったため港南台に登る道を探索して苦労した。

港南台ではおいしいコーヒーをいただいて解散。

September 28, 2013

Rev. December 19, 2018


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