玉川上水

江戸時代、玉川兄弟が中心となって掘ったため、玉川用水と呼ばれる。多摩川の羽村で取水しているがこの多摩とは偶然の一致だと亜細亜大の飯島名誉教授は言 う。 羽村から四谷の大木戸まで43.4km高低差95mある。江戸の六上水の一つ。歩いては2日かかるが自転車なら1日で走破できる。

江戸の六上水とは玉川上水、神田上水千川上水、本所上水(亀有上水)、青山上水、三田上水(三田用 水)。

ルート図はorukさん作成のものが一番よさそうなのでここに掲載した。下流の新宿区内藤町から上流の 羽村市羽に遡っている。実際には上流から下る方が楽であろう。新宿から下高井戸までは昔の用水が樹木の多い緑地として残されている。下高井戸から高井戸 ICまでの中央自動車道にそった部分は暗 渠になっている。それより上流はむかしのままの姿を維持している。

上水本町

2015/12/18 懐石しゃぶしゃぶの店「いろりの里」での飯島先生の快気祝いに参加した。上水本町2-19-22の玉川上水脇にある。関東ローム層に掘った玉川上水の土手 は掘った当時のままであるがほとんど崩れていない。



「いろりの里」脇の玉川上水

小金井橋

この玉川を描いた浮世絵は多数あるが、2012年4月5日小金井公園に出かけた折、武蔵小金井駅下車で渡った小金井橋から広重が描いたものが有名。 現地にゆくと水面はかなり低い。かなり掘り込んである。現在は周辺は住宅地になっている。

武蔵小金井駅は玉川上水沿いに植えられた小金井桜の花見客のために設けられた仮設ホームが起源だそうだが、駅から玉川までは大分遠い。土手の桜は枯れてし まったので今では小金井公園が花見の場所になっている。



広重の浮世絵「小金井橋夕照」江戸近郊八景の内

三鷹から井之頭公園

2014/8/22 アジア大に出かけた折に吉祥寺から井之頭公園駅まで1駅乗り下車。井之頭池から自然文化園に登り、玉川上水にかかる万助橋にでた。近くに三鷹の森ジブリ美術館があった。上水に そってJR三鷹駅まで歩く。



自然文化園脇の玉川上水 2014/8/22撮影

桜上水付近

2015/11/14、小雨の中、モーガン・フィッシャーのプライベートスタジオが ある京王線代田橋に出向いた折、時間が余ったので桜上水駅界隈の玉川用水跡を1時間ほど歩いた。桜上水駅を降りて北に向かい高架になっている甲州街道を横 断すると甲州街道にほぼ平行して玉川上水跡があった。用水は埋められ、未舗装の散策路になっている。北にある京王井之頭線の永福町駅に向かって真っすぐ伸 びる荒玉水道道路は神田川に向かって下り、神田川を橋で渡ると今度は登り坂になっている。神田川はこのアンジュレーションのある地形を作った主なのだ。永 福町駅でUターンして京王線の下高井戸駅に向かう。永福稲荷と永福寺が神田川の河岸段丘の縁に立地している。神田川を渡り、玉川上水跡に達するとここは用 水は埋められておらず、昔の堀が残っている。玉川上水永泉寺緑地と彫った石があった。



玉川上水永泉寺緑地 2015/11/14 androidで撮影

明大前駅まで歩いて、目的地の代田駅まで京王線を使う。

大木戸

2013/7/24、たまたま青山大学で午後6時から開催されるSEFの会合に出席のため、新宿にでかけた。小雨のなか、新宿御苑から絵画館、明治神宮、 原宿を散策した。新宿御苑の北端は玉川上水の終着点大木戸までの最後の600mが復元されていた。

大木戸直前の復 元された玉川上水 2013/7/24撮影

June 30, 2012

Rev. December 18, 2015


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