奥多摩

御前山(ごぜんやま)

wakwak山歩会は2005年4月6日、御前山 (1,405m)に登った。午前山は奥多摩湖の南側に横たわる山である。そのルートは下図の通り。全長13.43km、累積登り773m、累積下り 1,522m。 タクシーで月夜見の1,100mの高台までのぼるので大丈夫と思っていたが、8時間かけ25,000歩歩いて奥多摩駅に午後6時に到達する頃は足に豆がで きはじめていた。


この山は全山カタクリの自生地である。花はまだ咲いていなかったが 、落ち葉の影に沢山芽吹いていて、あと10日も経てば見事なものだろうなと思わせた。

カタクリ

三頭山、大菩薩、飛龍山、雲取山、鷹巣山、大岳山がよく見えた。 鹿倉山から多摩湖に下る途中であった巨大な仏舎利塔も見えるが遠方のためそれほど苦にならない。前日の5日に鹿倉山に単独行したまえじま氏は この仏舎利塔に出会わないようなコース選定をしたようだ。

鞘口山を除き、全て雑木林でカタクリはこの雑木林の林床に自生している。1999年4月17日に訪れた三頭山の麓の都民の森で満開のカタクリを見た。 カタクリという植物は地球が1.5万年前に温暖化して第4間氷期に入るまえにあった氷河期の遺存植物であるという。 薪炭林であった里山は落葉樹のため、春先の短い期間林床で生き残ってきたのだ。この落葉樹林が人手が入らず放置されて照葉樹林に遷移すればこれら遺存植物 は絶滅する。

野鳥のさえずりが盛んに聞こえるが、区別がつかない。マーはカラの仲間で、コガラヒガラヤマ ガラシ ジュウカラゴジュウカ ラのいずれかだろうという。持参したiPodに録音してある50匹の泣き声にはシジュウカラはあるが、コガラ、ヒガラ、ヤマガラは入っていない。 結局どの鳥かはわからなかった。

御前山山頂付近の登山道整備のための資材をヘリで月夜見第二駐車場から御前山山頂にピストン輸送していた。撤去した丸太をヘリで回収していたが、温暖化の 原因となる化石燃料を使って搬出するのはやりすぎと思う。山で自然に返すべきだと思う。 大ダワではトイレを建設中であった。

メンバーの疲労がはげしいので鋸山に登り鋸尾根を下る予定はやめて大ダワから鋸山林道を下った。アスファルト道路で700mを下ると、衝撃で足底に豆が出 来始めてマイッタ。

鞘口山から奥多摩駅までは植林地である。東京に近いせいか、急斜面の林は比較的よく手入れされ、林道沿いの一部は伐採されている。禿山には同じ、針葉樹が 植林されていた。昭島市が2004年(平成16年)にリーダーシップをとって 植林したと書いてある。また協力した民間企業 の航空電子グループという名が書いてある。 なかなか環境に熱心な会社で同社の環境報告書2004を紐解くと昭島事業所が昭島市に協力したと書いてある。美談である。しかし折角自腹を切って協力する ならも少し勉強して 市に働きかけてほしかった。大都市近傍の山はがけ崩れに強く、水源涵養に有効な広葉樹に転換すればよいと思う。針葉樹植林の惰性は官民あげて止まらないら しい。

スケジュールトパーフォーマンス

予定時間は標準の1.2倍

登りの歩数は万歩計が全てのステップを記録していない可能性がある。

場所 予定時刻 実時刻

備考

歩数

JR武蔵五日市駅 08:40発 08:40発 タクシー料1万円 -
月夜見第二駐車場 9:50着 9:50着 1,100m 0
惣岳山 12:00着 12:00着 1,360m 6,400
御前山頂上 12:20着 12:20着 1,405m 7,700
鞘口山 13:50着 14:30着 1,164m 12,000
大ダワ 14:20着 15:40着 1,030m 14,400
奥多摩駅 16:40着 17:50着 360m 25,600

March 8, 2005

Rev. November 12, 2017


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