奥多摩

御岳山(みたけさん)

2005年1月11日、クリ、イチの2名より構成されるwakwak山歩会支部は月1回の定例登山に加えて、日帰 りの体力維持登山を月1回程度行うこととし、その第一回の日帰り登山を試みた。目的地は御岳山(929m)とした。日の出町のつるつる温泉から、まず日の 出山(902m)に登り、そこから御岳山へ縦走し、ケーブルカーで御岳渓谷に下山しようというもので、積雪期でも楽勝のハイキングコースである。総距離6.73km、累計登り813m、累計下り277m。


09:30にJR武蔵五日市駅改札口に集合し、バス待ち時間はコーヒーショップで時間をつぶす。09:50発のマイクロバスは我々2人だけだった。終点の 松尾で下車、中曽根さんがレーガン大統領をもてなした日の出山荘はどこにあるのだろうなどと話しながらアスファルト道路をつるつる温泉に向かって歩く。火 曜日はつるつる温泉はお休みである。温泉は今はやりの村興しの沸かし湯である。温泉を少し行過ぎて、いままで歩いてきた広い道路は梅ノ木峠に抜ける道と気 がつき、少しもどる。滝本にむかう道は少し狭いがアスファルト道路だ。滝本には数軒の家があり、小さな祠がある。この祠のまえから日の出山に続く尾根の斜 面につけられたジグザグの登山道をのぼりはじめる。周りは杉の植林地だ、途中伐採しているところを通過して尾根の高みにでる。ここで忽然と日の出町は周辺 の村が合併して町になるとき、この日の出山から名前をもらったのではとさとった。日の出山山頂は山城のような石積みが残っているため、昔の山城があったと ころかと思ったが、そうでもないようだ。

山頂から東側は東京都が見下ろせる。西側には小さな山があり、その頂上に赤く塗られた神社が見える。そしてその下に街が広がっている。これは地図にも描い てないが、何だろうと首をひねっているうちに、これこそが御岳山で、いままで御岳山と思い込んでいた山は大岳山(1,267m)と判明した。大岳山と御岳 山の中間にあるとんがった山は奥の院(1,077m)らしい。 雲取山は前山の陰になって見えない。

日の出山から御岳山を望む 左側のピークは奥の院

それにしても神社を取り囲む杉の木がまばらで、禿げかかってさみしくなった誰かの頭髪のようでみすぼらしい。日の出山の 山頂から少し下ったところにある東雲山荘は閉まっている。山荘の下の陽だまりで昼食とした。もう登山も終わったようなものだ。ゆっくりと御岳山に向かって 尾根道をゆく。残雪もほとんどなく、アイゼンもストックも必要ない。

日の出山山頂の360度パノラマ

写真撮影範囲を着色表示

パノラマ地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図 25000 (地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第367号)

しばらく歩くと突然、宿坊の脇に出る。そしてかの有名な御岳の神代ケヤキの巨木が見える。江ノ島のみやげ物通りのような ところを通って御岳神社に参拝する。神社より東方を望めば 、そこに日の出山がある。なるほど日の出山は御岳山から日の出を見るとき、その方向にあるほぼ同じ高さの山だ。名前の由来が判明した。 日の出山の向こう、はるか東方に新宿副都心の高層ビル群が見える。

御岳神社から日の出山を望む

日の出山から禿げに生えた残り少ない頭髪のように見えた杉の木立は近くから見ると巨木である。しかし急な斜面と強い風でこずえは枯れかかっている。次世代 の杉の育種に手抜かりがあったのではないか。

神社由来によればこの山は平安時代から知られ、修験道とともに栄え、鎌倉の武将の信仰をあつめた。家康は朱印地30石を与えたという。講が盛んで、いまで も永代参拝記念の石碑が林立している。茅葺の入母屋造りの宿坊が今でも残り、馬場家御師(おし、神職)住宅 は東京都指定文化財になっている。

帰りのケーブルカーで東久留米の団体と一緒になった。毎年ここで新年会をしているという。我々が歩いている5時間、ずっと酒漬けだったという。

5年前に買った、スイス銘柄ハンガリー縫製の登山靴の底がはがれた。ウレタン底は5年が寿命というのでピッタリ。イタリー製のビブラム底の靴に買い換 えた。ウレタン底は加水分解に弱いので使用後は中敷きを取り出して乾燥後、収納するのがコツのようだ。ついでに中空糸ポリエステル製長袖の下着も買う。

スケジュールトパーフォーマンス

場所 予定時刻 実時刻

備考

歩数

JR武蔵五日市駅 09:50発 09:50発 バス -
松尾 10:07発 10:10発 350m 0
日の出山 13:00発 13:20発 902m 8,268
御岳山駅 15:00着 15:10着 830m 14,838

January 12, 2005

Rev. June 21, 2007


トッ プページへ