宝戒寺

宝戒寺は天台宗の寺院。開基は後醍醐天皇。1335年創建された。ここは、第2代執権北条義時が小町邸を造って以来、北条執権の屋敷であった所である。 1333年、新田義貞の鎌倉攻めにより鎌倉幕府は滅亡し、北条一族が滅びた。得宗家九代の霊を慰めるため、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて、この北条の屋敷 跡に建立させた寺である。

本堂

2015/1/19鎌倉33巡礼の2番札所として何度目かの訪問をした。 境内は狭いようで広い。裏庭に無患子 (むくろじ)の大木があった。レイシ(ライチー)、ランブータン、リュウガンなどの 果樹を含むそうだ。

本堂に上がって本尊である子育経読地蔵大菩薩(国重文)を拝する。これは坐像だが横に立像の地蔵菩薩と准胝(じゅんてい)観音菩薩が立っている。 准胝とはサンスクリットのチュンディーの音訳である。人を悟りに導いて数限りない仏を誕生させる宇宙の神性を擬人化したものである。この准胝観音菩薩は鎌 倉三十三所観音霊場の2番札所になっている。その両脇に脇立の梵天と帝釈天を従えている。その前には十王像と脱衣婆(だつ えば)像がある。左には鎌倉 七福神の一つ毘沙門天が祭ってある。本堂右脇には秘仏歓喜天尊像(聖天様)を収納するコンクリ−ト製のお堂がある。


境内には本尊を安置する本堂の他、聖徳太子像を祀り、職人の信仰厚い太子堂、後年建てられた北条氏を供養する宝篋印塔、 鐘楼がある。境内には四季を通じて花が咲いている。特に冬のシダレウメが見事。秋は境内一面に白萩が咲き・萩寺として有名。

January 12, 2008

Rev. January 1, 2017


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