三浦半島一周 No.5

毘沙門湾から大浦海水浴場

三浦半島一周第四ステージに引き続き、第五ステージは 2015/10/28(水)小雨予報にもかかわらず決行された。予報がはずれたわけではないが、雨は朝方6時には上がり、日中は晴天、相模湾に沈む夕日まで観ることができた。そして夜半はまた雨が降った。

予定コースは

鎌倉駅9:30集合⇒(安井氏の車30 km、約1時 間)⇒毘沙門湾の竜宮神社(着10:30 駐車)→ 毘沙門洞窟→白浜毘沙門天神社→(国道215)→江奈湾→地 魚料理「松輪」(営業時間11:30〜15:00 定 休日火曜日 昼食)13:00発 →釼崎灯台→間口漁港→大浦海水浴場→戸津浜→雨崎→(国道215)→金田湾漁港→(国道215)→ホテルサーフサイド(046-888-2214)、安井氏の車⇒湘南国際村貯水塔の上にあるイタリアンレストランで日の入り(17時頃)を見てのち鎌倉駅。

安井氏の駐車場所は竜宮神社、地魚料理「松輪」、釼崎灯台近く、大浦海水浴場、ホテルサーフサイド

このうち戸津浜以降は次回として安井氏の車で湘南国際村貯水塔の上にあるイタリアンレストランに向かった。

風邪の秦さんを除き、6名が鎌倉駅に集合。安井氏の車で西海岸を毘沙門湾の竜宮神社に向かう。そのコースは前4回のコースをトレースすることになった。

竜宮神社は小さなもので、その茶屋の駐車場は敬遠して三浦漁港の無人の支所の駐車場を使わせてもらう。そこから毘沙門洞窟に向かって歩きだす。

江の島から三浦半島にかけて、フィリピンプレートの沈み込みにより海岸が隆起し、断崖の直下には岩盤が数メートル海面より隆起しているため一般には断崖の直下を歩くことができる。基本的には盗人窟と同じ構造だ。

ところがしばらくゆくと荒波による浸食で足場が崩れているところがある。コンクリートパイルを打設して歩けるようにしてくれているが、かなり緊張する。



パイル歩き


毘沙門洞窟は隆起前は波の作用で洞窟が出来たようだが今は隆起して波は打ち込まない。したがって弥生人はここをは住処にしていたようだ。内部は光るコケが生えていた。



毘沙門洞窟


毘沙門洞窟を過ぎると陸続きの島が見えてくる。名は浅間山。



浅間山を背に

その浅間山の根本にたつと左は沙白浜毘門天下の駐車場、更にその先に釼崎灯台まで見晴らせる。



浅間山から東方を望む


ここで記念撮影。



江奈湾奥には道もないため、地図にある東側から白浜毘門天に登る道を探したが、畑の耕作者がよそ者が畑に入り込むことを嫌って柵を 設置してシャットアウトしているのを発見。やむを得ず、湾奥にすすむと家族連れがピクニックしている。どこか来たのか聞くと湾奥の干潟になっている葦原をかき分けて入りこんだという。 これを聞き、安井氏は芦原を横切って竜宮神社に車を取りに戻る。残り部隊は小休止して時間調整。



江奈湾奥


葦原の中には意外にも波打ち際があり、そこには葦が生えておらず通路のようになっている。中央部には入り江に流れ込む清流があり、そこには足場板をかけてある。この空き地でアシハラガニを発見。主食はヨシの葉などの植物質の分解過程のデトリタスだという。したがって 彼らがうろつくところは綺麗になっている。まれにアカテガニを捕食する。天敵はシギやサギなどの海鳥である。敵が来ると巣穴に逃げ込むか威嚇する。写真は 威嚇している風情。そういえばこの干潟にはアオサギ散見される。生態系はバランスよく維持されているようだ。



アシハラガニ


足が泥だらけになってしまったが、安井さんの車にのせてもらって前回歩いた江奈湾沿いの215号を地魚料理「松輪」まで移動。丁度12時だ。しかしレストランの待ち行列が小一時間なので無駄にせず釼崎灯台まで歩くことにする。

「松輪」から防波堤を越えて高磯に向かう。高磯には地続きの小島がある。どちらも通過可能だが、陸側を越えてゆく。別荘が1軒あった。これは無人で荒れ果てていた。



高磯


別荘下から東方を望むと釼崎無線方位信号所のアンテナとその下に巨大な洞窟が見える。



無人の別荘下から釼崎無線方位信号所のアンテナを望む


釼崎無線方位信号所の下の断崖をクリアするとようやく釼崎灯台が姿を現す。



釼崎灯台


車で灯台に向かった安井さんが、灯台下まで迎えにきてくれた。丘陵に登るとそこに灯台があった。浦賀水道の向こうに房総半島が横たわっている。



灯台

灯台の敷地から北側を望むと眼下に間口漁港が見える。遠くに久里浜にある東電の石炭火力発電所の煙突が見える。その手前の丘が切れる断崖には大浦山洞穴が東に向かって口をあけているのが見える。毘沙門洞穴と同じ成因で縄文遺跡も残っているらしいが、がけ崩れで近づけない。



間口漁港


安井さんの車で地魚料理「松輪」にとって返し、刺身の定食をいただく。食事中の会話はなぜか酒の肴になるホヤになった。あのホヤの形は石油ランプのホヤに 似ているねというと、ガラスメーカーの保谷ガラスが震源地だというもっともらしい説がでた。帰って、wikiで調べると海のホヤの名は、「ランプシェード に当たる火屋(ほや)にかたちが似ている」からとのこと。

再度車で灯台まで移動し、再び谷を下って灯台下から磯歩きを継続。このとき下った道は2013/6/23にたどった道を下り磯にでた。磯を間口漁港に向かって歩いていると岩場にアカテガニがいた。



釼崎のアカテガニ

巨大なテトラポットに守られた間口漁港の防波堤を乗り越えられるか心配だったが、岩と防波堤に隙間があり、そこから漁港内に入れた。漁港には100トン級の漁船が たくさんあった。漁師に磯伝いに大浦海岸に行けるか聞くと岩盤が崩れて多分ゆけないとの返事があった。確認にでかけると確かに言葉通り、水際の岩が崩壊して濡れないで渡ること はできないと判明。磯伝いは断念して山超えで大浦海岸に向かう。和田さんは車で先行。



間口漁港の
防波堤と岩の隙間

大浦海岸には民宿が数軒ある。間口漁港からの磯伝いは下の写真のように断崖が海に迫りとても無理とわかる。民宿の女将に磯伝いに戸津浜に行けるか問うとこちらも無理とのこと。確かに地図には道は示されていない。



大浦海岸


次回は戸津浜から始めることにして今回は大浦海岸で打ちとめとした。7.5km歩いたことになる。安井氏の車で湘南国際村貯水塔の上にあるイタリアンレストランに向かう。途 中本日の目標となったホテルサーフサイドに立ち寄る。なかなか素敵なプチ・リゾートホテルだ。ただ予約なし客へのレストランサービスはない。

湘南国際村貯水塔の上にあるイタリアンレストランからの眺望は素晴らしく東京湾と相模湾が同時に見える。ここで午後のお茶を楽しみながら伊豆半島上に沈む日没を満喫。



湘南国際村貯水塔の上にあるイタリアンレストランからみた日没


七里ヶ浜からみた湘南国際村貯水塔と大楠山の雨量レーザー塔を1200mmズームレンズ付カメラ で撮影したものを掲載する。



湘南国際村貯水塔 Canon Power Shot SX530 2016/9/5

手前見える森戸海岸に並ぶ建物は左からビーチハウス、シーサイド葉山、日立ビルシステム葉山研修所、葉山日動美術館、CABAN TOMORROWLAND、スケープス・ザ・フィート等である。

鎌倉駅で散会。


代替案


万一、安井氏の車がつかえないときは毘沙門洞窟はパス

集合場所:京急三浦海岸駅

集合時間:10:00

京急系統 海34・35 剱崎 三崎東岡 ゆきバス時刻:10:12 or 10:45

バス停「釼崎」下車。そこから歩き始め、三浦海岸駅まであるく。



参加者:小粥、榎本、和田、加畑、安井、青木の6名

次回は11月30日

June 28, 2015
Rev. Aigust 30, 2016

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