志賀高原

志賀山

wakwak山歩会は 2010年8月1-2日、志賀山(2,037m)に登った。 ここは郷里の山である。中学生時代に志賀山を取り囲む池めぐりをしたことがある。今回は寄る年波で足の故障を抱えたメンバーが登れるだろうという 目論見ででかけた。

地図 赤ルート 東館山上空7,600m上空より南方向

今回は久しぶりに全員集合。

第一日

あさま15号、長野電鉄の急行を乗り継いで湯田中駅14:36集合。バスで木戸池に向かう。途中、蓮池を通る。一昨年、友人にさそわれて朝日新聞健康保険組合の寮に泊まるスキーをしに来たが、蓮池は平地と思い、池だとはその時気がつかなかったことが分かる。

木戸池で下車。ここにある木戸池温泉ホテルが今夜の宿だ。(Hotel Serial No.484

木戸池と木戸池温泉ホテル

チェックイン後、木戸池一周の散策をする。夕食後はホテルの車で「石の湯」のゲンジボタル見物に繰り出す。谷川に温泉が湧くため、カワニナが良く育ち、9月までホタルを楽しめるという。

 

第二日

夜半に雨が降り始める。6:00起床、7:00朝食。8:00出発時には雨は上がる。スパッツを持ってこなかったのは失敗。

急坂を登って平坦な高原にでるとひょうたん池がある。薄暗いシラビソ林の中の路傍にはシナノオトギリ、ツルリンドウ、コバノイチヤクソウを見つけた。 ツルリンドウはくりさんが見つけた。笹の茎の巻きついて高さ10cmにもならない。秋になれば赤い実をつけるという。

シナノオトギリ

ツルリンドウ

コバノイチヤクソウ

渋池で硯川からの登山道と合流。

渋池にて くりさん撮影

平坦なジャリ道を1km程歩くと志賀山登山道入口に達する。ここから四十八池への道を分けて低湿地帯に下る。志賀山に取り付くと予想外の急斜面だ。2ストックでは登れない。ストックを岩の間におき、岩をつかんで登る。

ようやく着いたピークらしきところに山頂のカンバンはない。代わりに方位盤がある。霧のため視界不良。 少し歩くと小高いところがあり、そこが三角点のある山頂であった。山名を書いたカンバンは地に落ちている。

志賀山山頂にて くりさん撮影

なにも見えないが時々雲の切れ間から山頂直下にあるお釜、黒姫池がちらちらと見える。裏志賀山に向かって急坂を下っているとき、裏志賀山がうっすらと見えた。この風に吹きさらしの斜面には タテヤマウツボグサの群生が真っ盛りであった。平庭高原でみたミヤマウツボグサに比べ大型の花をつけあでやかである。

タテヤマウツボグサ

鞍部に下る途中、一瞬雲がはれ、鞍部に黒姫池が見えた。

志賀山と裏志賀山の鞍部に下る くりさん撮影

登りなおして狭い尾根をドンづまりまで行けば、そこが裏志賀の山頂だ。志賀高原の神様はここに鎮座しているようだ。その前で記念撮影。

裏志賀山頂の志賀神社前で マーさん撮影

裏志賀の山頂からは大沼がみえるはずだが、深い霧で何も見えない。裏志賀を一気に下るとそこは四十八池だった。ここは中学生時代に来た記憶がある。ここで昼食。前回満喫したとほぼ同じ乾パン、酢漬のアーティチョーク、コンビーフの昼食を摂る。スパムは量が多すぎるのでコンビーフにした。これに 持ってきた粒トウモロコシの水煮の小さなパックを空け、余った酢に入れて最後の一粒まで胃に収める。幸せ!

四十八池

四十八池には花の終わったミズバショウ、キンコウカ、シナノオトギリソウ、モウセンゴケ、マルバダケブキ、ハナニガナなどがあった。

ミズバショウ

モウセンゴケ

四十八池から志賀山登山道入口へ移動中、樹林の隙間から志賀山を垣間見る。折角の苦労に水を差すような貧相な山の姿である。 無理もない、歩いているところが海抜1,800mだから標高差235mしかないのだ。

鉢山トラバース中に樹林の隙間から志賀山を垣間見る

帰路は足をいたわって、志賀高原前山スキー場のリフトを使って、硯川のバス停まで一気に下る。リフトで振り返ると雲の中で一日中見えなかった横手山(2,305m)が姿を現していた。13:38のバスで蓮池乗換えで湯田中に下り、駅構内の温泉で汗を流す。 スパッツを使わず、泥でよごれたズボンの裾はジッパーで取り外し、ショートパンツ姿で帰ることにする。

前山スキー場から横手山を望む

その日のうちに自宅帰着。今回は志賀山の全貌を見ることなく登ったが、2001年の中学同級会のとき、東館山山頂から横手山を撮影した写真にその姿が写っていた。また渋池も横手山山頂から熊の湯を撮影した写真に写っていた。

August 6, 2010

Rev. November 14, 2010


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