信州

飯綱山

山又 山の山の会に参加した2007年5月19日の翌日、 中社から西登山道経由で飯綱山(1,912m)に登り、南登山道経由で一の鳥居近くの飯綱登山口に下った。総距離7.63km、累積登り718m、累積下 り805m。

飯綱山は戸 隠小菅と ともに信州三大修験霊場であったという。飯綱山は黒姫山、妙高山、焼山、佐渡と同じく死火山で安山岩で構成されている。戸隠山、高妻山、 荒倉山、虫倉山、火打山、雨飾山は角礫凝灰岩で10,000年前はフォッサマグナの海底にあったものだ。隆起によって持ち上げられ、侵食によって刻まれた 山である。

金輪院今井旅館から西登山口(1,200m)まで宿の車で送ってもらう。8:10登山開始。芽吹いたばかりのカラマツ林が気持ちいい。昨夜来の雨はほぼ上 がったが、時々パラパラと来る 。しかし合羽を着用する程ではない。次第に斜度を増す単調な尾根道を登る。小さな石造りの萱の宮が中間点だ。 岳カンバ、アオモリトドマツの林がきれて展望が開ける。露岩の道を越えてゆくとやがて第十三虚空菩薩で南登山道と合流、そのまま登れば飯綱神社がある。 wakwak山歩会のメンバーのマーは若き頃この神社の祠のなかで一夜を明かして下山したという。

ここから少し下って鞍部をすぎ、登り直せば飯綱山山頂だ。11:00山頂着。この歳になっての登山は初めてという北澤が一番嬉しそうな顔をして山頂での記 念写真に納まっている。昨夜深酒をした池田もまだ二日酔いだといいながら難なくつきてきた。さすが70才ちかくでもマラソンをしている基礎体力がものを言 うようである。

登山途中

山頂にて

飯綱山は高山植物もなく華やかさはないが、その良さは樹木が少なく見晴らしのよいことだ。山頂からは登ってきた中社からの西登山道はむろん、南登山道、戸 隠高原、昨日岩茸を採取した荒倉山 (砂鉢山、霧見岳)の山塊が眼下に見える。その山塊の右手に中社、そしてその向こうに一夜山が見える。戸隠山と北アルプスは雲の中だ。荒倉山の山塊の左手 には虫倉山があるはずであるが、これも雲の中である。飯綱山の南には飯綱湖と大座法師池が見える。

左手雲の中に虫倉山、中央に荒倉山、右手奥に一夜山

山頂で昼食後、11:30出発し、天狗の硯石、駒つなぎ場などを過ぎ13:30には一の宮に到着した。

山頂には携帯トイレ用のブースが設置されており、一の宮には携帯トイレ回収ボックスがあった。今後はチャック付きのプラスチック袋に吸水剤を入れた携帯ト イレ袋を持参しなければいけないのかもしれない。

14:50のバスで長野に向かい、裾花河畔のうるおい館で汗を流す。(Hot spring Serial No.242)ここで大座 法師池までの散策組みと、山菜採り組みが合流した。大久保さんの家で下平さんに運んでもらった山菜を皆で分け、村上さんの車で長野駅に送ってもらう。

中学生時代に一度登っただけの郷里の山に再び登ることができた。つきあってくれた皆さんあり がとう。参加者は西川、大久保、北澤(章)、池田、青木であった。

May 26, 2007

Rev. November 24, 2017


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