妙義荒船林道

2005年10月2日、軽井沢のホテル「鹿島ノ森」(Hotel Serial No.323)での一泊旅行に先 立ち、長坂町の「平山郁夫シルクロード美術館」(Museum Serial No.219)に立ち寄っ た。平山郁夫が提唱しているアフガニスタンへの遺物返還に先立っての展示物をみるためであった。ナビの性能試験のようなドライブとなった。展示物はたいし たものはなく、平山郁夫の絵も退屈であった。

ホテル「鹿島ノ森」は1996年に午後のお茶のために立ち寄っただけで あったが、今回利用してみて施設のレベルは高いと知った。

ホテル「鹿島ノ森」で

翌、日曜日は息子夫婦と別れ、銀座のような賑わいの旧軽をそそくさと立ち去り。南軽井沢の押立山(1,108m)の麓から妙義荒船林道に入った。妙義荒船 林道は長野県と群馬県の県境の尾根に付けられた有料林道である。ちょうど浅間山荘事件の起こった河合楽器の山荘の直下を登り、八風 山(1,315m)に向かう 。群馬側の眼下に上信越自動車道の陸橋が見えた。上信越自動車道は八風山トンネルをでて、日暮山トンネルに向かうところである。長野県側には佐久平と浅間山がみえる。日 も高くなり鳥のさえずりは少ないがそれでもヒガラの 鳴き声が聞こえる。

矢川峠をすぎ料金所を過ぎると、志賀牧場の看板がみえる、競馬馬を専門とする牧場らしいがパス。お目当てはこの界隈最大の神津牧場である。 やがていままで狭かった尾根も広く穏やかになり、広い牧場が見えるようになる。妙義山も左手遠方に見える。神津牧場は明治20年に造られた日本初の民営牧 場という。当初からジャージー種だけに徹して牛乳と黄金バターの生産をしているという。午後2:30頃になると牛達が一列 縦隊になって牧場から牛舎に帰ってくる。序列がきっちりと決っているのだろう。オッパイはパンパンである。濃厚飼料を食してから搾乳になるらしい。 最後に係員のお兄さんが後をつけてくる。糞で汚れたアスファルト道路は観光客のためにおじさんが清掃する。

神津牧場にて

内山牧場にちょっと立寄るが、観光目的の牧場のようだ。林道にもどると眼前に荒船山が現れる。かねてより一度登ってみた い山のため、写真撮影をする。

荒船山

ついで初谷温泉(しょや)まで細い道を下る。昭文社のマップルには道が描かれているが、ナビにはない。すごい秘境。初谷温泉には1軒の温泉宿があるだけで あった。コスモス街道にでて佐久平駅に妻を送りとどけ、大学の同期会出席のため出光興産の軽井沢寮にむかう。

October 7, 2005

Rev. November 25, 2005


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