箱根

駒ヶ岳・神山登山

グリーンウッド夫妻は2002年8月の下旬、箱根の最高峰、神山(1,438m)に登るつもりで箱根に出かけた。ゴンドラで駒ヶ岳にのぼりそこから鞍部に下って箱根の最高峰、神山に登ろうという企画である。

駒ヶ岳→鞍部→神山は黄土色ルート

2泊3日の余裕のある計画であった。避暑が目的だが、急に気温が下がり寒い位であった。

第一日

西湘バイパスが渋滞とのサインを見て小田原インターで国道1号線に降りる。小田原城正面から左側に廻り込み、箱根外輪山の林道経由をとる。これは地元の人のみが使える複雑な道である。宮城野の明神平の住宅地に抜ける。

15年くらい前に訪れた箱根湿性花園を再訪する。樹木が大きくなり、視界が狭くなる。人口的に造園した部分は早めに抜けて放棄された水田に生えた芦を刈って自然に放置し 、水生野草が生えている地区の景観を楽しむ。湖尻のキャトル・セゾン泊(Hotel Serial No.229)

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箱根湿性花園の自然

第二日

神山登山といっても隣接する駒ケ岳(1,357m)にロープウェイで登り、神山に縦走しようという楽な方法である。30年も前に駒ヶ岳にやはりロープウェイで登ったが、強い寒風ですぐ下山した記憶がある。今回は完璧な登山装備をもって登った。車を箱根園の駐車場に入れる。前回とは異なり、今回は風は少しあるが、ほぼ晴れで視界は抜群であった。芦の湖の向こうに駿河湾が見え、昨年の2001年2月に縦走した沼津アルプスが湾を縁取っている。

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駒ヶ岳山頂より芦の湖、外輪山の向こうに駿河湾と沼津アルプスの遠望

神山には1996年に大涌谷から登り始めたが、あまりの暑さに耐えかねて途中から早雲山駅に下ったことがある。今回はもっと楽をしてと駒 ヶ岳からの縦走にした。駒 ヶ岳山頂は風で山頂付近は樹木がなく、笹の原で見晴らしは良いが北隣の神山は山頂まで樹木にうっそうと覆われている。神山までは水平距離で1キロちょとしかないが、鞍部まで約150m下り、230m登るという計算になる。駒 ヶ岳山頂を除き、すべて林の中だ。10:00に駒ヶ岳山頂出発。鞍部に下り、登りにかかるが雨模様のためか、鳥の鳴き声がせず不気味である。ゆっくり散策しながら11:30に神山山頂に到着。神山山頂は霧の中で視界20m。いずれにせよ樹木のため視界は期待できない。天城山のようである。ヒメシャラが散見されるところまでそっくりである。13:00に駒ケ岳山頂に帰着。幸い雨にも降られず3時間の散策であった。駒 ヶ岳山頂から南方を見ればはるかに天城山が見え左右の相模湾と駿河湾が一望できる。

ロープウェーで下山、箱根園内のレストランで昼食。車で芦の湖の対岸に移動し、今登った駒ヶ岳と神山を見る。山伏峠近くの草原に寝転んで駿河湾の景観を堪能。富士山は全く雲の中だが、今年、2002年3月に登った越前岳は雲の間に垣間見える。露天風呂で汗を流したあと夜半までに「あさま山荘事件」を読破。

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神山と駒ヶ岳

第三日

曽我兄弟の墓経由、フラワーセンターに立ち寄っただけで、帰宅。

 

積雪の箱根登山

2002年12月上旬、wakwak山歩会が冬の箱根登山を企画した。グリーンウッド氏は腰痛で棄権したが、他のメンバーは数日前の記録的な降雪もものとせず、日本晴れのなか、アタックした。ロープウエイは運行していないので、ケーブルカーで登ろうとタクシーを飛ばしたが、雪のため、ケーブルカーの駅にも到達できない。30センチの積雪の中を獣の足跡をたどって駅に着く。当然ケーブルカーも運行しているわけもない。ケーブルカーの脇を直登し始めるが、ラッセルに疲労困憊して撤退したという。文明の利器に頼っている場所はかえって雪に阻まれるという教訓を得た。一日置いた下の写真ではそれほどにも感ぜられない。

August 23, 2002

Rev. June 19, 2008


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