読書録

シリアル番号 778

書名

天皇家の”ふるさと”日向をゆく

著者

梅原猛

出版社

新潮社

ジャンル

歴史

発行日

2000/1/25
2000/3/10第4刷

購入日

2006/5/20

評価

鎌倉図書館蔵

古田武彦の「九州王朝説」を検証するために読む。

戦後の古代史学は津田説を金科玉条としてきた。しかし考古学や民俗学を考慮していないという欠点をもっている。シュリーマンの例もあって、井上光貞が構想した国立歴史民族博物館は文献史学と人類学、言語学、考古学と民俗学を組み合わせて歴史研究しようという方向にある。

梅原猛もこの線に立って記紀の日本神話、高天原神話・出雲神話・日向神話の近畿神話がでてこない謎を解こうと南九州を訪問して検証しようと試みた書である。たしかに民間伝承は多い。

津田説批判という点では梅原は古田武彦と同じだが、吉田の筑紫日向説を完全に無視している。知らなかったの、知っていて無視したのか興味あるところ。

Rev. January 8, 2014


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