ジャズ喫茶

私は特にジャズファンというわけではないが、ジャズが耳に入れば自然にそれを楽しむ。若い頃はLPレコードを若干集め、CDは1,600 曲を10時間かけてiTuneに収録した。そのうちジャズはほんの一部に過ぎない。しかしPCやiPodで聞くことも絶えて久しい。曲を選定するのが面倒 なのだ。

かっての仕事仲間のY氏はジャズファンが昂じて引退後、彼自身の言葉によればプロボノの精神で横 浜は野毛の「ジャ ズ喫茶ちぐさ」 の運営を手伝っているという。野毛といえば最近、野毛山周辺の坂を全て攻略する目標で歩いたところだ。

Y氏の担当は毎週月曜日で時々特別企画の催しをしているという。今回は特に企画はなかったが午後2:00以降が暇だというので2014/7/28に出かけた。つ いでだからと野毛山周辺の坂歩きのとき見落とした伊勢山 皇大神社も訪問した。伊勢山 皇大神社を探して伊勢山周辺を歩いている間に横浜水道に使われた英国製の水道管の展示日本ガス事業発祥の地なる記念碑を見つけた。

「ジャズ喫茶ちぐさ」は故吉田衛氏が経営していたジャズ喫茶で昭和8年から74年間にわたって日本のジャズ界に多大な影響を与えた。吉田氏が亡くなり、旧「ちぐさ」の閉店後、地元の野毛地区振興事業協同組合や 横浜市立図書館が故吉田衛氏が収集していたジャズ・LPレコードのコレクションのうち約3000枚と店内にあったオーディオ設備やテーブルなどの備品類を 保管していたものがベースになっている。3年前に桜木町に近い喫茶店あとを改装して、昔の「ちぐさ」さながらの雰囲気で再開した。詳細はブログに詳しい。「社団法人」として再出発した「ちぐさ」の運営は、多くのボランティアスタッフやジャズ関係者が支援している。Y氏は主としてレコード廻し担当。



ジャズ喫茶ちぐさ

店内には沢山のスピーカーついているビックリするほどの巨大なスピーカーボックスが2台鎮座している。それぞれのスピーカーは専用のデジタルアンプが駆動しているのだという。こうするとロスが減る。いずれも手作りで、壊れたらザ・エンドという。



巨大なスピーカー

Y氏は300枚のレコードのデータベースをつくっている。CDならiTuneでデータを取り込めるが、デジタル化前の昔のLPにはそのようなデータはついて いない。全て手入力しなければならず大変だ。

二階 ”の吉田衛記念館” には昔の「ジャズ喫茶ちぐさ」が ”1/3スケールで” 復元されている。



往時のジャズ喫茶ちぐさ

マニアックなファンがマイペースでジャズを楽しんでいる。生ビール1杯500円でY氏と昔話しや最近の話題を楽しんで帰った。

July 29, 2014

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