秩父札所『午歳総開帳』巡礼記

秩父34ヶ所観音霊場を気の向くまま、のんびりと歩きます。
午歳は観音様を開帳するので、にぎやかさのなかでの巡礼となります。
一巡すれば100キロとなりますが、時間的な制約もあり交通機関も利用しますが
風光明媚な巡礼道に身をまかせて・・・

第4回目(6月29日・土)

17番を打ってからさらに市中に入って20分あるくと、市中では珍しくこんもりとした木々に囲まれた
16番(西光寺・さいこうじ)のお寺に出会う。
山門をくぐり境内に入ると、法事のためか塔婆を抱えた若い美しい女性が幼子を連れて本堂から出
てきた、若い伴侶の一周忌か?物寂しそうに幼子を引きながら山門を出て行く。無常を感じる。
このお寺は真言密教寺院で、四国八十八ヶ所の観音様のレプリカが置かれている。
回廊を一巡すると、八十八ヶ所を拝んだようになっており人気の札所である。
いつか、お四国の歩き遍路をしたいと思っているのでゆっくりと見てまわった。

『定年まで5年を余して職を辞した。37年間食糧行政の末端に置かしてもらった。
「衣食足りて栄辱を知る」といわれているが、あにはからんや飽食と大量生産・大量消費・大量廃棄
ですさんでしまった。そして食品の不正表示でゆれにゆれているこの国のあり方は、ますます不信の
なかで動いている。
食糧も海外に生産を移したら農薬付けの野菜を食することになってしまった。
こんなことでいいのだろうか・・先進国は食糧生産を自国で確保して、様々な動きをしている。
この国は、生きる基本を放棄している、食糧自給率は30%を切っている。
他国にこの国の運命をゆだねようとしている。』

札所を巡っていると、間引きされた水子地蔵が目につく、農村での飢餓を免れるために悲惨な行為
をあえてしなければならない農民達の悲しみが、また観音様信仰に結びついているのか?

  
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                                                     クリツク