北京 6つの世界遺産  その3      
 
 
8月17日 晴れ 33度 
  
 周口店北京猿人遺跡
 ホテルを7時50分に出る。今日から、北京オリンピックの車規制の試行が実施されており、幾分か車の数も少ないようだ。90分ほどで、周口店北京原人遺跡に着く。日本語を少し話すことのできる青年が展示館の周口店遺跡博物館と発掘場所の遺跡に案内してくれた。スウエ-デンの地質学者ヨハン・アンダ-ソンが人骨らしきものが掘り出されている噂を聞き、人類のものと思われる歯の化石を発見。その後、中国の考古学者の裴文中が1929年12月2日完全な頭蓋骨を発掘した。合計十数人分の原人の骨が発掘されている。現在、その頭蓋骨は日中戦争の混乱により、行方不明になっている。
 北京原人Homo erectus pekinensisはDNA分析により現世人類の祖先ではないと現在では評価されている。石器や炉の跡が同時に発見されており、石器や火を利用していたと考えられる。
 
 その後、天厚綢荘で、蚕の繭から、糸がつむがれ、布団になる工程を見学、麺料理の昼食のとる。

 
頣和園
 頣和園は中国最大級の皇帝庭園で12世紀の金代からあった宮殿を1750年清の乾隆帝が離宮として改造。その後、荒廃していた庭園を西大后により、1888年当時の海軍経費を流用して、再建された。人造湖の昆明湖と、その土を盛り上げた万寿山のコントラストはすばらしく湖岸の柳や蓮の花の点在もよい。風景写真の写材としては、絶好の場所であるように思った。ゆっくりと過ごす場所だが、ひとの群れは多い。万寿山には仏香閣などがあり、湖の向こう岸には十七孔橋・乾隆帝が作った石舫があるが、約100分の見学では回れなかった。
 西大后らが政務を執り、外国使節を謁見した仁寿殿。西大后の居室で四合院建築の楽寿殿。仁寿殿の前には、巨石美術品としては最大の巨石BlueIrisStoneが飾られており、その大きさにビックリ。長さ750mの長い廊下の長廊は、すばらしく、回廊の柱の梁には、8000にも及ぶ花鳥風月、歴史、古典の絵画が描かれている。

 翌18日6時半にホテルを出て、9時20分CA927で昼過ぎに関西空港に着く。5日間とはいえ、実質3日半であり、また土産物店や物産店への入店が多かったので、広大な市域の北京の世界遺産の見学にはやや時間が足りなかった。

展示館前 展示館 遺跡 遺跡
頭蓋骨(模型) 遺跡 遺跡 遺跡
頣和園東門 仁寿殿 昆明湖と万寿山  仏香閣
頣和園 頣和園 楽寿堂 BlueIrisStone
長廊 長廊 頣和園 十七孔橋
八達嶺長城・明十三陵 故宮・北海公園・景山公園・京劇
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