机の上にあるDISCプレイヤーにFire BomberのミレーヌのDISCを挿入した。スピーカーからミレーヌの甘い歌声がムクイの心に安らぎを与えた。

(いい音楽だ・・・)

 そのとき扉をノックする音がした。

コン!コン!

「どうぞ・・・。」

ブゥン!

 自動扉が開いた。風がふわっと部屋に流れ込んだ。同時に香水の甘い匂いが部屋に広がった。自動扉の向こうには見覚えのある女性が立っていた。そして女性はムクイのベット脇にゆっくりと歩いてきた。その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。

(部屋に入ってきたのは・・・

 

     シャイン・ブロッケングリッツだった・・・)

     ファイン・ブロッケングリッツだった・・・)