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台高・加茂助谷ノ頭テンネンコウシ高西谷高 三重県大台町・紀北町
これらのエリアは入山者も少なく、道が無いのが普通であって、道があっても不鮮明だったりする。また尾根も広く、注意を怠ると思わぬ尾根に入り込んだりすることもある。入山に当っては国土地理院の地形図、もしくはそれに相当する精緻な地図とコンパスは必携。できれば、現在位置を正確に知ることができるGPSの持参が望ましい。当然、登山初心者だけでの入山は避けたほうがよい。

↑日出ヶ岳〜テンネンコウシ高・西谷高

↑駐車場〜尾鷲辻〜堂倉山〜地池高
地池高〜加茂助谷の頭〜大台林道〜粟谷小屋→

C191027西谷高 堂倉山・地池高・マブシ嶺(コブシ嶺)
@140910大台林道〜加茂助谷ノ頭往復 A141008テンネンココウシ高 B141018〜19堂倉山〜加茂助谷ノ頭


CP〜日出ヶ岳〜粟谷小屋〜大台林道〜西谷高〜日出ヶ岳〜P
日時 : 2019.10.27(日) 天候 : 曇り後晴れ メンバー :Iサン・私
地理院地図地理院地図上にGPS軌跡を表示 GPSデータ : Trackデータ

現地まで
自宅5:00−−橿原市−−桜井−−吉野町−−(R169)−−川上村−−(R169)−−上北山村−−−7:00大台ケ原駐車場
走行距離 :約83km 所要時間 :約2時間
紅葉の時期で日曜日、駐車場に到着時した時点で空は僅か、後10分も遅れていれば、路駐になったかも知れない。
下山時には、駐車場下1kmの川上辻まで路駐があった。

登山コ−スとコ−スタイム
大台ケ原駐車場7:16----(37)----7:53日出ヶ岳7:58---(79)----9:17粟谷小屋9:26---(21)----9:47土倉古道入口---(12)----9:59尾根取付-----(71)----11:20西谷高11:45----(52)----12:37「P1525」12:49----(27)----13:16大杉谷道合流13:25----(16)----13:41日出ヶ岳13:56----(33)----14:29駐車場
所要時間 : 約7時間13分 歩行時間 :約5時間48分 歩行距離 :約13.4km
累積標高:+1024m/-1019m 山で出会った人:頂上まで多数、大杉谷道で1人、粟谷小屋で5,6人、西谷高ルートでは0人

7:24
日出ヶ岳へ
7:45
展望デッキから加茂助谷ノ頭、熊野灘を望む
7:51
シロヤシオの紅葉
頂上手前
8:08
日出ヶ岳を下って・・・、台風の影響か、葉の多くは落下
9:46
迂回路(土倉古道)入口、この先は歩行者も通行禁止
9:53
土倉古道
9:57
此処で尾根に取付く
10:05
暫くは歩き易い尾根
10:26
岩稜が始まる
10:35
岩場が出現
11:08
落差のある岩場
11:21
西谷高頂上
11:23
西谷高頂上
11:48
南から頂上を見上げる
11:48
頂上南側は広々した尾根
11:56
岩場
11:56
明るい広尾根を振り返って
12:06
紅葉
12:07
岩場
12:10
西斜面の黄葉
12:17
痩せ尾根
12:27
痩せ尾根

此処は東斜面(右)を巻いた
12:32
後半はシャクナゲのブッシュが続く
12:53
シロヤシオの紅葉
13:17
大杉谷道に合流
13:18
後方の茂みを抜けて
13:41
日出ヶ岳に戻る
14:03
黄葉

粟谷小屋〜尾根取付
 大台林道は粟谷小屋から先は路面が荒れ、車両は通行止め(ゲート有り)となっているが、歩行には全く支障は無く、土倉古道の入口まで、小屋から約1.2km荒れた林道を歩く。林道にはゲート等はないが、この地点から先は、歩車共に通行止めとなっいる。この先で林道が崩落しているのだろう。
矢印に従い迂回路を上がり、土倉古道に入る。この道は当然初めてだが、意外とシッカリした道で、短い区間だが尾根取付きまで古道歩く。

尾根取付から西谷高(東尾根)
 西谷高東尾根から派生する枝尾根に取付く箇所には、それと判る目立ったテープがあり、躊躇なく取付く。上り始めは急だが、こまめにテープが打たれていて、東尾根まで迷うことはない。東尾根に合流して暫くは障害物となるような物は無く、順調に歩を進めるが長続きはせず、岩稜、岩場、シャクナゲのブッシュが次々現れる。テープは尾根芯には有るのだが、肝心な岩場下にはテープがな無いことが多く、直登するのか、左右に巻くのかは自己判断となる。現に一ヶ所判断を誤り、足場の悪い斜面を大きく迂回することもあった。
西谷高〜大杉谷道
 東尾根のような大きな岩場がないが、シャクナゲのブッシュや厳しい痩せ尾根が数ヶ所あり。
東尾根に比べテープも多く有り、コース取りに困るような箇所は余りなかったが、痩せ尾根のトラバースで緊張するところも有って、決して楽な尾根ではない。
なお、この区間において、かなり古いロープ(中にはコケが付いているのも有り、体重は掛けられない)を多く見かけた。かなり以前には、今よりもこの尾根が歩かれていたのだろうか? 進路が不鮮明な箇所ではこのロープを参考にした。


B大台ヶ原P〜堂倉山〜地池高〜加茂助谷ノ頭〜大台林道 & 大杉谷「堂倉滝〜光滝」往復
日時 : 2014.10.18(土)〜19(日) 天候 : 10/18晴れ・10/19晴れ→曇り メンバー :Fサン・Iサン・私
地理院地図地理院地図上にGPS軌跡を表示 GPSデータ : Trackデータ
2年前に初めて地池高に行った時から、加茂助谷ノ頭まで縦走出来ればと思っていたが、入山者も少なく明瞭な踏み跡もない。そのうえ大台町と紀北町の境界線上に連なるこの尾根は、標高は低く起伏も小さいものの、尾根は広く方向も何度も変る複雑な地形で、手強そうな感じがして踏ん切りがつかなかった。
ところが加茂助谷ノ頭だけなら、大台林道から「日帰りで十分往復可能では」と思い、先月これを実行。幸い加茂助谷ノ頭から安全に下山出来るルートが確認出来た。更に先月末、地池高とその先のP1344まで足を延すこともできたことで縦走に目どがつき、今日の実現となった。

ネットではこのコースを殆どの方が日帰りで周回されているが、我々は1泊2日の日程を組んだ。
粟谷小屋で一泊することで、一日目に時間的余裕が生まれ、複雑な地形の未踏区間(P1344と加茂助谷ノ頭手前の間)の進路見極めにも十分な時間が割け、コースミスを犯すことも無く通過できた。
また2日目も日出ヶ岳に上り返すだけでは、時間も大幅に余ることになり、その分大杉谷の滝見物に廻すことができ、充実した2日間を過ごすことが出来た。

現地まで
自宅4:15−−橿原市−−高取町−−(R169)−−大淀町−−−吉野町−−(R169)−−川上村−−(R169)−−上北山村−−−6:17大台ケ原駐車場
走行距離 :約87km 所要時間 :約2時間

登山コ−スとコ−スタイム
10/18  大台ケ原駐車場6:33----(32)----7:05尾鷲辻----(19)----7:24マブシ嶺分岐8:32----(9)----7:41堂倉山---(60)----8:43地池高8:57---(23)----9:20「P1344」---(80)----10:54「P1276」---(40)----11:39下山分岐 ----(15)----11:56与八郎高----(5)----12:07加茂助谷ノ頭----(5)----12:17与八郎高13:05---(6)----13:11下山分岐-----(40)----13:51大台林道14:00----(70)----15:15粟谷小屋(泊)
所要時間 : 約8時間42分 歩行時間 :約6時間40分 歩行距離 :約15km 歩数:約26000歩
10/19  粟谷小屋6:30 ----(4)----6:34大杉谷分岐----(43)----7:17堂倉滝----(20)----7:43与八郎滝---(10)----隠滝----(10)----8:11光滝---(45)----9:10堂倉滝-----(55)----10:13大台林道---(7)----10:20粟谷小屋11:08---(26)----11:34堂倉小屋分岐---(16)----11:50シャクナゲ坂・裕ー分岐---(10)----12:01シャクナゲの森---(6)----12:10裕ー---(5)----12:22ミネコシ谷---(17)----12:45尾根---(57)----13:52大杉谷道合流----(6)----13:58日出ヶ岳----(38)----14:44大台ヶ原駐車場
所要時間 : 約8時間12分 歩行時間 :約6時間15分 歩行距離 :約12km 歩数:約21000歩

10/18-7:42
堂倉山の無線中継所
8:10
美しく色付いたシロヤシオ
8:45
マブシ嶺・地倉山方面
地池高頂上から
9:21
P1344前後は倒木を避けて歩く
9:30
地池高
P1344の下りから
9:30
テンネンコウシ高(左)と加茂助谷の頭(右)、中央奥は迷岳
P1344の下りから
9:40
約1305mピークの上り
このピークを越えると樹林に入る
10:06
約1240mピーク手前の鞍部付近
10:20
約1240mピーク北側鞍部付近
10:42
与八郎高(左)と加茂助谷の頭(右)
約1260mピークを過ぎて
10:47
展望箇所からは常に熊野灘が見える
11:11
P1276を下り、北に上り返した尾根付近
11:24
加茂助谷の頭が近付く
11:40
下山地点の東は開けている
11:51
与八郎高直下
12:07
加茂助谷の頭
展望は無い
12:15
加茂助谷の頭と与八郎高の中間で
12:43
尾鷲湾が真近に見える、海辺の町は紀北町相賀?
与八郎高より
12:47
七つ釜高と白鬚岳(左奥)
与八郎高より
13:01
日出ヶ岳
与八郎高より
15:15
粟谷小屋
10/19-7:19
堂倉滝
7:57
隠滝
8:13
光滝
11:50
シャクナゲ坂途中から、テンネンコウシ高・
裕ー
12:12
裕ーからミネコシ谷へ
12:32
ミネコシ谷
13:30
尾根後半は広い笹原の斜面

尾鷲辻〜堂倉山
 尾鷲辻から6〜7分程で、尾鷲道が大きく右に折れ、下って行くが、今回は此処を左に入り、最短コースでマブシ嶺と堂倉山分岐まで行く。
分岐は尾根も広く、涸れた木の幹に赤いペンキの分岐の目印がなければ、マブシ嶺方向に進んでしまうかも知れない。堂倉山頂上は傾斜も無く、だだっ広いところで、三重県の無線中継所があるのみで、展望も全くない。なおマブシ嶺との分岐から頂上まで、道らしきものはない。

堂倉山〜地池高
 頂上から少し先で急に尾根が落ち込んでいるが、此処は右に回り込むように下る。急な箇所は此処くらいで、以降地池高の鞍部手前まで緩やかに下る。正面に何本もの大木の倒木が現れると左に回りこみ、シャクナゲの群落の間をすり抜ると鞍部に着く。鞍部付近は大きく開け、これから行く地池高や、北西方向には正木嶺も望むことができた。又直ぐ北には1432mピークと思われる岩峰も、迫力ある姿を見せている。
鞍部を過ぎると再び樹林内の緩やかな上りとなり、地池高から西に延びた尾根に上がる。後は樹林の緩やかな尾根を20分ほどで地池高だ。頂上まで数箇所ちょっとした岩場があるが、直進できないところは、いずれも左にテープがあり踏み跡も付いている。
頂上は開放感はあるが、展望は今一つだ。

地池高〜P1344
 今度は広い尾根を南へ・・、一段と倒木が多くなり、倒木を迂回しながら、鞍部へ下る。かなり以前に伐採されたと思われる鞍部は大きく開け展望は良く、堂倉山は勿論、東には加茂助谷ノ頭の秀麗な姿が望める。
続くP1344へは、ほんの僅かな上りがあるだけで、時間も掛からない。ただこちらも倒木は多く、尾根筋は荒れているのだが、展望はすこぶる良い。ピーク西側では正木嶺・日出ヶ岳・地池岳が、ピーク東側ではテンネンコウシ高に加茂助谷の頭、遥か遠くには迷岳まで・・・、そして熊野灘がクッキリと見えている。初めて見る絶景だ。

P1344〜加茂助谷ノ頭
 倒木を迂回しながら次のピークの鞍部まで下る。次の約1305mピークの南面斜面は伐採され見通しは良く、右手に海を見ながら上る。今日のように晴れて見通しが良ければ、地池高からこのピークまでは特に問題は無い。しかし、約1305mピークから先、尾根は樹林に覆われ、そのうえ尾根は広く、向きも何度も変化しており、晴れた日でもコンパス・地形図・GPSが無ければ進路をを見極めるのは難しい。
約1305mピークの下りからP1276手前の尾根に入るまで、何度もGPSで現在地を確認し、地形図とコンパスで、進路を確認した。この間を抜けると、P1276から僅かに下り、50mほど上ると快適な尾根となり、加茂助谷ノ頭へと続いている。

加茂助谷ノ頭〜大台林道〜粟谷小屋
 @参照
粟谷小屋〜シャクナゲ坂
 大台林道から日出ヶ岳へは、地形図には二本のルートが記載されているが、今回は粟谷小屋前の水場近くの斜面から、シャクナゲ坂から北東に延びた尾根に上がり、谷筋の道、堂倉小屋からの道と順次合流して、日出ヶ岳への登山道に出た。 このルートは粟谷小屋のご主人に教えて頂いたもので、自然林の中、踏み跡は不鮮明なところもあるが、マーキングテープが要所にあり、迷うこともなく日出ヶ岳への道に導かれた。
シャクナゲ坂〜裕ー・ミネコシ谷〜日出ヶ岳
 シャクナゲ坂の階段道が、約1430mピークの右側の斜面を巻き始める箇所の左に道標がある。裕ーへの道は此処でシャクナゲ坂と別れ、このピークの左斜面を、テンネンコウシ高の西側の鞍部(シャクナゲの森)に向かって、緩やかに上がっている。
以降A参照

※※※ F氏のヤマレコはここから ※※※

AP〜日出ヶ岳〜テンネンコウシ高〜ミネコシ谷〜日出ヶ岳〜P
日時 : 2014.10.8(水) 天候 : 曇り・ガス メンバー :Tサン・Fサン・私
地理院地図地理院地図上にGPS軌跡を表示 GPSデータ : Trackデータ
カタカナの変わった名前のこのピークは、日出ヶ岳から大杉谷へ下る登山道から外れた尾根上にある。大杉谷登山道から短時間で往復出来そうだが、このためだけで出かけるのも・・・と思っていたら、テンネンコウシ高からミネコシ谷に下り、右岸の尾根から日出ヶ岳近くに戻るルートがあることをネットで知る。

現地まで
自宅5:30−−橿原市−−高取町6:00−−(R169)−−大淀町−−−吉野町−−(R169)−−川上村−−(R169)−−上北山村−−−7:30大台ケ原駐車場
走行距離 :約87km 所要時間 :約2時間

登山コ−スとコ−スタイム
大台ケ原駐車場7:47----(43)----8:30日出ヶ岳8:42----(27)----9:09ミネコシ---(11)----9:20シャクナゲ平---(20)----9:51テンネンコウシ高分岐---(17)----10:15シャクナゲの森---(17)----10:35テンネンコウシ高10:38-----(12)----11:50シャクナゲの森11:05----(6)----11:11裕ー11:24----(6)----11:30ミネコシ谷12:03----(18)----12:21尾根合流----(60)----13:38大杉谷登山道合流----(6)----13:46日出ヶ岳14:07----(32)----14:39駐車場
所要時間 : 約6時間50分 歩行時間 :約4時間35分 歩行距離 :約8.8km 歩数:約17000歩

8:26
シロヤシオは既に紅葉
日出ヶ岳の上りで
9:51
テンネンコウシ高分岐
シャクナゲ坂手前を右の尾根に上がる。ピーク北側のシャクナゲ坂途中からでもシャクナゲの森に行けるようだ
9:58
間違って下りかけた尾根。後で解ったが、このまま下れば、裕ーだった
10:07
トラバースを続け目的の尾根に到着
ピークから下ったほうが早かったようだ。この直ぐ下がシャクナゲの森
10:16
裕ーへの分岐
ミネコシ谷まで一部崩れはあるが、明瞭な道が続いている
10:35
テンネンコウシ高頂上
展望は無い

10:52
シャクナゲの森南側の岩場から裕ーを望む
11:11
裕ー、上ってみるがガスのため展望は望めず

11:19
ミネコシ谷に下る道もハッキリ見えている
裕ー下から
11:20
約1430mピークの南斜面の伐採跡はシダが繁茂
11:27
ミネコシ谷
11:30
ミネコシ谷を渡渉点、谷も森をも美しい
12:03
対岸(右岸)も森は美しい
12:08
谷を外れ、尾根に向かう、歩き易いように、上手くテープが打たれている
12:22
目標の尾根に到着
12:58
トラバースを終え、再び尾根上に戻ると、笹原の美しい尾根歩きが始まる
13:07
シットリした森もまた格別
13:28
一瞬薄日が差す
13:38
大杉谷登山道に合流

日出ヶ岳〜テンネンコウシ高分岐
 日出ヶ岳から大杉谷に向かって長い階段を下る。5分程下った所に分岐を示すテープあり、帰りはミネコシ谷からこの分岐に帰ってくる予定の箇所だ。テンネンコウシ高への分岐は、日出ヶ岳と堂倉小屋の中間より、更に堂倉小屋寄りの約1430mピーク手前に有り、テンネンコウシ高はこのピークから東に延びた尾根上にある。尚シャクナゲ坂はこのピークの左(北西斜面)を下っている。
テンネンコウシ高分岐〜テンネンコウシ高
 テンネンコウシ高へは約1430mピークを越え、そのまま下って行けばいいのだが、トラバースして行こうとした為手前の尾根を下ろうとしたりし、かえって時間を要してしまった。
約1430mピークを下った鞍部を越すと、直ぐ岩稜が現れる。直登も可能なようだが、左にテープが有りそれに従う。再び尾根に上がると、テンネンコウシ高のピークは近い。
頂上は樹林の中にあり、展望はない。

テンネンコウシ高〜ミネコシ谷
 再び鞍部まで戻り、南側に展望の良い岩場があったので、此処で小休止をする。尚この鞍部にはシャクナゲも無いのに、”シャクナゲの森”と書かれたプレートが立っていた。
ミネコシ谷へはこの鞍部から明瞭な道が続いている。岩場からは、約1430mピークから間違って下りかけた尾根の先端にある小さなピーク下を越えている道がハッキリ見て取れる。この道は一部崩れた所はあるが、何とか通行可能だ。とりあえず小ピーク(岩場)まで行ってみることにする。小ピーク下の地面には
”裕ー”と書かれたプレートが無造作に置かれていた。登れそうなので上がって見るが、ガスのため展望は今一つだ。
裕ーからテープに従い斜面を下ると、再び道は明瞭なとなり、谷まで下って行く。
ミネコシ谷は流れも穏やかで、渡渉箇所に困るようなことも無い。左岸は約1430mピークの伐採された南斜面の下部で明るく、右岸には美しい森が広がっている。とても気持ちの良い谷だ。

ミネコシ谷〜日出ヶ岳

 谷を渡った右岸からは、道らしきものは見あたらないが、テープだけは要所に打たれている。これだけきっちりとテープがあるとは思いもよらなかった。尾根に上がるルートにも、歩き易い箇所に上手くテープが打たれ、難なく目標の尾根に到着する。
後は尾根芯を忠実に辿るものと予想していたが、前半は尾根の左(南斜面)にルートが設定されている。どうやら尾根上は倒木や繁茂したシャクナゲが障害となっているのかも知れない。
後半は背の低い笹原の尾根の変わる。尾根も可也広くなっており、こんなところにも丁寧にテープが打たれているため、迷うことも無い。ただこの尾根を下る場合、このテープが無ければ、可也注意が必要だろう。
この広い笹原の尾根(斜面)を抜けると、大杉谷登山道も近い。

※※※ F氏のヤマレコはここから ※※※

@P〜日出ヶ岳〜堂倉小屋〜大台林道〜加茂助谷ノ頭〜大台林道〜粟谷小屋〜日出ヶ岳〜P
日時 : 2014.9.10(火) 天候 : 晴れ メンバー :単独
地理院地図地理院地図上にGPS軌跡を表示 GPSデータ : Trackデータ
加茂助谷ノ頭はかねてから登りたいと思っていたのだが、堂倉山から地池高を経る尾根ルートは大きな起伏はあまり無いようだが、複雑な地形で距離も長くなり、体力を考えれば日帰りは無理かと思われた。
また日出ヶ岳から堂倉小屋に下り、大台林道から往復する手もあるが、帰りの日出ヶ岳までの標高差600mの上りを思うと、中々踏ん切りがつかなかった。しかし秋の気配を感jるようになり、日没も次第に早くなることを思うと、この時期を外すと来季に成りかねず、8月のサボりで体力面の不安もあったが、目的地11時を目途に駐車場を出発する。

今回、何とか大台林道から往復でき、加茂助谷ノ頭からの下山ルートが確認できたことで、堂倉山から縦走する目どもついた。日が短くなる紅葉シーズンでも粟谷小屋で一泊すれば、余裕を持って周回できそうだ。

現地まで
自宅4:45−−橿原市−−高取町−−(R169)−−大淀町−−−吉野町−−(R169)−−川上村−−(R169)−−上北山村−−−6:43大台ケ原駐車場
走行距離 :約87km 所要時間 :約2時間
朝早めに出たことで道は走りやすく、予定より若干早く駐車場に到着。
平日でもあり、駐車は20台程度と少な目。

登山コ−スとコ−スタイム
大台ケ原駐車場7:01----(33)----7:36日出ヶ岳7:46----(21)----8:07ミネコシ---(7)----8:14シャクナゲ平---(35)----8:50粟谷小屋分岐---(12)----9:02堂倉小屋9:10---(34)----9:44堂倉橋-----(11)----9:55登山口10:00----(46)----10:46主稜線----(8)----10:55与八郎高----(7)----11:02加茂助谷ノ頭----(5)----11:07与八郎高11:26----(4)----11:30分岐----(30)----12:00登山口---(11)----12:11堂倉橋---(41)----12:52堂倉小屋13:00---(4)----13:04粟谷小屋---(20)----13:24堂倉小屋分岐---(55)----14:23シャクナゲ平---(10)----14:33ミネコシ----(36)----15:09日出ヶ岳15:26----(32)----15:58駐車場
所要時間 : 約9時間 歩行時間 :約7時間40分 歩行距離 :約19km 歩数:約36000歩

7:29
熊野灘もくっきり
前方尾根の一番高い峰が加茂助谷ノ頭
頂上下の展望デッキより
7:50
シャクナゲ林の中を堂倉小屋を目指し下る
9:02
堂倉小屋(無人)
トイレは無い


9:12
大杉谷分岐
9:42
堂倉谷は大きくしかも綺麗な谷だ
9:43
堂倉橋
堂倉小屋から2.3km
9:48
使われていない造林小屋
9:58
取付点(登山口)
枝に古びたテープあり
堂倉橋から700m弱

10:46
主稜線に到着
10:50
加茂助谷ノ頭まで美しい自然林の中を行く
10:55
尾鷲湾が真近に見える、海辺の町は紀北町相賀?
与八郎高より
10:56
与八郎高
展望が良くここで食事を摂る
10:57
加茂助谷ノ頭
与八郎高から
11:02
加茂助谷ノ頭
展望は良くない
11:22
与八郎高の山名板
11:25
日出ヶ岳と正木嶺
与八郎高より
11:37
分岐から枝尾根を300mほど下った地点で、尾根芯から外れ若干左に下る(テープあり)
11:40
伐採地との境を金網のフェンス沿いに下る
11:43
前方の小ピーク(コブ)から左へ、フェンスの右側に沿って下る
11:51
造成された平らな所で、フェンスは左に折れる
11:55
岩がゴロゴロした斜面を下る
13:04
奥2つのピークが加茂助谷ノ頭(左)と与八郎高(右)
上部禿げた尾根を下り、右の谷に入る
大台林道より
13:04
この日の粟谷小屋は休業
14:49
日出ヶ岳へ最後の上り
15:09
日出ヶ岳に戻る

大台林道〜加茂助谷ノ頭
往路 地理院の地形図では、大台林道が堂倉橋を渡り北に向きを変えた先で、山道を示す破線が2本有る。1本は加茂助谷ノ頭の南西に上がり、もう1本は更に200〜300先で山腹を巻きながら沖見峠へと上がっている。
地形図に表示されていても、既に廃道になっている場合も多いが、山側が崖になっている林道では、取り付き点(登山口)は限られている。今回は手前のルートから上がる予定で、上れそうな箇所を探しながら歩いていると、上るには支障ない岩がゴロゴロした枯れ沢状の谷があって、木の枝にも古いがテープも付いている。GPSを確認すると手前ルートの林道側取り付きと一致、スンナリ見つかりホットする。
岩がゴロゴロした涸れた谷筋には踏み跡は全く見当たらず、歩き易いところを見つけ尾根を目指し上がる。林道近くは傾斜も緩く、岩があるためか谷の前半は植林はされず、自然林が残っている。
谷は途中で二つに分かれるが、左側の方が早く尾根に到達するかと思い、左を採るが植林内は尾根が近付くと可也の急傾斜となった。このためトラバース気味に右方向に上がって行き、潅木を掻き分けると尾根上の少し盛り上がったコブに上手く飛び出た。
尾根の左は植林だが、右は伐採?されたのか開けており、古びた金網フェンスが上に延びている。このフェンスは上部の植林に入ったところで終わり、以降主稜線まで植林内を歩く。主稜線の近くでは尾根も広いので、帰りは要注意箇所だ。植林が途切れたところが主稜線との合流点で視界も開け、前方には熊野灘も見えている。
ここから目的地まであと僅か、広い尾根の中心を外さないように進むと一つ目の岩稜に到着、すこぶる展望はよく、与八郎高のプレートが掛かっている。ここから加茂助谷ノ頭は目と鼻の先、僅かに下り、上り返すこと6〜7分で到着。残念なことに展望は殆ど利かないので、与八郎高に戻り展望を楽しみながら昼食を摂る。

復路 再び尾根分岐まで戻り植林の広い尾根に入る。上りでは気づかなかったが、尾根が枝分かれしている。左を数十メートル進みGPSでチェック、上りのルートからズレていることを確認し、右にシフトする。
また植林内で古道らしき分岐もあったが、今日は単独行動のため安全を考え、往路を辿ることとし、往路で上がった尾根上のコブまで戻る。
潅木を掻き分け下ると、左側には植林の中をフェンスが真っ直ぐ下に延びている。このフェンスに沿って歩くことにするが、以外にも傾斜も緩く歩き易い。フェンスが切れたあとは足場の良さそうな箇所を選んで下り、岩がゴロゴロした谷に降り立つ。丁度往路で左にコースを採った付近に戻ったことになった。後は岩がゴロゴロした自然林の谷筋を下り、大台林道に戻る。 

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