男声合唱とピアノのための小組曲 生きるうた Op. -4
(詩:谷川俊太郎)

楽譜(冒頭1ページ)を見る(62K) 音を聴いてみる(準備中)

作曲期間  1986年4-6月/8月改訂
編成    男声合唱、ピアノ
演奏時間  約10分
初演    1986年6月 東京
      荒尾岳児指揮 麻布学園音楽部 浅利洋(pf)

実はこの曲のテクストに使われた詩について、現在ではほとんど情報が何も判らなくて困っているのである。谷川俊太郎さんの絵本の詩集(確か『由利の歌』という題だったと思う)の中に入っていたシリーズの短編詩であることまでは憶えているのだが、出版社がどこで、いつ書かれた詩なのかとか、色々調べてはみたのだがどこにも情報がない。当時町の図書館で借りて、詩を書き写して作曲したようだ。この本に載っていた他の詩もとても面白いものが多かったので、是非もう一度出会いたいものだと思っている。もしご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。

原作のシリーズには7〜8行の短い詩が5つあったのだが、そのうち4編を使った。4曲全体は attacca で繋がれ、切れ目なく演奏される。当時はまだ先生について和声を習ったりすることもなく、本当に見よう見まねの作曲だった。後に作曲を習い始める頃、先生にこれを見せたときに「君はどこの出身ですか?」と尋ねられた。メロディと言葉のイントネーションが逆さまのところがあったのだ。直そうと思えば直せることだが、今はもうそのメロディはそれとして直さないことにしておく。

この作品の音源は初演のもので、録音状態も演奏も微笑ましいので非売品である。楽譜も、歌詞の著作権の問題があることが当然予想され、これをクリアするまでは販売を保留させていただく。ちなみにこれを書く前の年、高校1年の秋にも無伴奏の合唱曲を1つ書いているのだが、あまりに未熟なものなのでそれには今のところ作品番号を与えないつもりである。(11/2000)

hall atelier studio lab shop LDK heliport

copyright 2000-2002 by ARAO Gakuji
aragak@aragak.com