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過去の日々の雑記帳 1-10


ホームページ始動と近況
25/12/00

生活開始
06/05/01

21世紀ですね〜
02/01/01

メンテという名の…
08/05/01

コンピュータ音痴がサイトを立ち上げるまで
04/01/01

3つの「はじめて」
16/05/01

工事経過報告
19/01/01

雑食
29/05/01

ひさびさの更新
27/04/01

Ich verstehe, aber...
30/05/01

aragak music institute

ホームページ始動と近況 25/12/00

仮始動はしていたものの、コンテンツが揃っていない状態で公開してもしょうがないかなぁと思っていたのですが、アクセスカウンタを設置した2000年12月25日をもって公開に踏み切ろうと決心しました。延ばし延ばしにしていても埒があかないので。
HTMLもろくに勉強しないまま、手元にあったAdobe PageMillで、見よう見まねで組み立ててみましたが、いやぁ面倒ですね〜いろいろ。本を見ながらちょこちょこと手を入れていこうと思っています。「ここ、こうしたらもっと見やすくなるのに」ということがあったら、助言いただけると幸いです。

ぼくのようにものを作って世間に発表するたぐいの仕事をする人は、やはりホームページを持っていた方が何かといいだろうとは前から思っていました。ただ、人に対してまとまった形で提示できるほど自分の仕事を整理できていない気持ちもあって踏みとどまっていたのですが、立ち上げてから見えてくることもあるだろうと、見切り発車することにしたわけで。まだまだがらんどうです。早いとこ中身をいろいろ詰め込もうと思います。

BBSのようなものを設置するかどうかは随分迷ったのですが、今のところ設置しないままで行こうと思います。ぼくはあまり匿名性のあるお喋りは好きではないです。それが適する場もあるとは思いますが、ここは内容上そうはならないように思います。簡単なゲストブックのようなものは設置できたらするかもしれません。

この12月は記録的な仕事量の月でした。というより普段がしなさ過ぎなんですが。15日と21日に新曲の発表があって、22日には修士作品を提出しました。ここで一息つければよいのですが(ていうかこんなもの作ってるんだから十分一息ついてるかもしれないけど(笑))その間もなく次のオーケストラ曲が待っています。


21世紀ですね〜 02/01/01

ついに世紀が明けてしまったですよ。21世紀といったら、クルマはみんなエア・ホバーカーになって空中のダクトを通らなきゃいけないし、郵便物は家庭に備え付けの物質転送機で送るし、宇宙船に乗ってHALと格闘せにゃならんですよ。あと100年たったらドラえもんが生まれちゃうですよ。えらいことで。
それはともかく、一度始めてしまったからにはというんで、アトリエ方面のコンテンツからせっせこ埋めております。向こうではスーツ着てますが、こちらではジーパン姿です。いやジャージかも(笑)

しかし実感ないですね〜>21世紀 子供の頃、21世紀まで生きていられるのかなぁなんてぼんやり思ったことはありましたが、実際になられてみると、特に何が変わったわけでもないというか。その頃読んだ何かの本に、1999年に第3次世界大戦が起きて人類の大部分が死滅とか何だとか恐ろしげな予言めいたことが書いてあって、子供心に非常に怯えたものでしたが、そういうことも起こらず今まで来れて、幸せだなぁと思います。けっこうマジで。

こういう時にはお決まりのパターンとして抱負とか書いちゃうものなんでしょうけど、抱負なんて大それたものはないですねぇ。ただ、自分は今までいろいろなことに躊躇してきた人間だと思うので、それだけはやめて、失敗を恐れず積極的に行動するようにしようと思います。

ライブラリの中の曲目解説が一通りすんだら、今度は音ですねぇ。おととい初めてRealAudioファイルの試験的アップロードに成功しました。今までDTM的なことはほとんど何も知らなかったので、音のファイル作りもいろいろ難儀しそうですが、がんばります。それと、ピアノを早く調律しないと、スタジオ方面のレコーディングがいつになっても始まりませんね。自作曲の楽譜も打たないと、ショップがいつまで経っても空っぽ。。。ひぇぇ。


コンピュータ音痴がサイトを立ち上げるまで 04/01/01

サイト立ち上げたい熱が突発的に高まった2ヶ月前にぼくの手元にあったのは、何かにバンドルされていたPageMill 3.0Jだけでした。それも、HTMLエディタだということを知らずに持っていたのでしたし、知ってからだって「使うにしても、やっぱり何やかや勉強してないとわかんないんじゃないの〜?」と及び腰でいたのでした。でもその突発的発熱のせいで(理由は判ってるんです。あまりに仕事が煮詰まって本能的に逃げ場所を確保したくなっただけなんです、たぶん(爆))、「PageMillではじめて作るホームページ」的な本を買ってきてしまいました。

コンピュータ関係の本を買うことが珍しいという事実がすでにぼくのコンピュータ音痴度を物語っていると思いますが、ダメなんです。自慢じゃありませんけど。雑誌とか買っても、すぐ解らないタームの海に溺れて、ついていく気が失せちゃう(あ、これで思い出したけど、このサイトのコンテンツにも現代音楽をあまり知らない方には??なタームが夥しく出てくると思います。そのため、用語グロッサリのページを一つ作って、一つ一つ参照できるようにリンクしようと計画してます)。

でそれはともかく、買ってみてつくづく解ったのは、この手の本てほんとに玉石混淆なんだということ。最初は何でもいいやと思って買ったら、使いながら読むうちに、ただヘルプを写して本にしてるだけのシロモノだと判明。一気に萎えました。ま、おかげで、PageMillの使い方は判ったからいんですけどね。

でも、やりたいことがその本の限界を超えるのは、ほんとにすぐでした。フォームの使い方、アクセスカウンタのつけ方、音声ファイルのアップロードの方法など、全然わかりゃしない。こりゃ埒あかんわと思い、やっぱり少しはちゃんとHTMLを勉強しないといけないかなと、また次の本を買ってきました。今度はすごく使えました。このサイトがまがりなりにも公開に漕ぎ着けたのは、この今手元にある、「一週間でマスターするホームページの作り方 for Macintosh」の[改訂版]と[上級編]の2冊(松本都著/毎日コミュニケーションズ)のおかげです。感謝。

これだけは自分に課しているこだわりなのですが、一応このサイトに入っているデータはぜんぶ手製で、素材集からの引用は全くありません。素人のデザインで、殺風景なもんですが、友人のウェブプランナーにも相談したりしながら、少しずつグレードアップしていけたらと思います。Flashも少しは取り入れようかなと思います。あとは、ゲストブックをどういう形にするかが問題かな。


工事経過報告 19/01/01

やっと音声ファイルを一つアップロードすることが出来ました。自作のオケ曲。
今までDTMにはほとんど縁のない人だったので、ファイルを作るのにもまだ慣れてません。

最初は短いダイジェスト版を作ろうかとも思ったんですが、ダウンロードしないでストリーミング再生するなら、それほど意味はないんですよね。だもんで全曲入れちゃいました。mp3でも用意したいところなんですが、スペース的にちょっと辛いかなぁ。。。別にケチってるわけじゃないんですよ、落とす方も大変だし、ねぇ?

shopのフォーム、ちょっと見直しが必要みたいですねー。テストしたところ、メールアドレスは入力しなくてもちゃんと送れてしまうようで、あんまりセキュリティ的によろしいものではないようで。他のサイトをいろいろ見た上で、改善していこうかと思ってます。

ご覧いただいた方からの反響が、ぽつぽつと届いており、嬉しい限りであります。がんばらねば。反響の中で多かったのは、「rest roomやbathroomが気になる」という方。これはですね・・・まじで、本当に、何も考えてないんです(爆) 裏ページなんかでもない。第一そんな芸当できない。でも、時間が出来たら、不意打ちで急に何かやるかもしれない。って公言したら裏ページじゃないか(笑)

あともう一つ、ふーむと唸らされたご指摘が。玄関の「ご挨拶」で、「聴くことは職業じゃない」とほざいているのですが、これは誤解を呼びはしまいかと心配、とのことで。。。 そ〜〜ですねぇ、、でもやっぱりね、評論・批評をされる方々も、あくまでも仕事としては、聴いてから「考えて、書く」ことだろうと思うんですよ。コンサート行ったらお金もらえるってのならそうなるけど。だから、あの言葉で、ぼくが「評論は職業じゃない」と考えているなどとは、ゆめゆめ思わないで下さいね。全然そんなことありません。ただ、それとは別に、評論というもの自体についてぼくの考えることは確かにあります。それはまた機会を改めて書こうと思います。宿題、どんどん増えるな〜。

で、ひとまずちょっと缶詰モードに入りたいので、更新をしばしお休みします。このままでは、いつまで経っても新作が進まない。。。 少ぉし胃が痛くなってきております(苦笑)


ひさびさの更新 27/04/01

前回「更新をしばしお休み」と確かに書いたんですが、こんなに間があくとは思ってませんでしたねぇ、自分でも。せいぜい3月に入ったくらいには何か書けると思ってたんですが、甘かった。やはり一度サボってしまうとなかなか再び着手するのがむずかしくなっちゃいますね。でも、こんなことやるくらいなら仕事しろとどこかからカツが飛んでくるように思えて、なかなか。

おかげでこの間にいろいろ起こりました。まず、いる場所が数千キロ移動した。。。そうなのです、実は今ヨーロッパにいます。
仕事を本式に始める前に、どうしても一度は海外の空気の中である時間を過ごす必要を自分なりに感じていまして、幸い周囲の状況も一年間これを許してくれることになったので、3月に修士を修了したのを機に行ってこようと決断しました。

もうこちらに着いて二週間が経とうとしているのですが、のっけからいろいろ困難な問題にぶつかりました。要するにこういう煩雑な一連の手続に今までひるんでいたわけなんですね。通り抜けた先は覗いてみたいものの、先延ばしに延ばしてきたツケが今回ってきているということでしょう。

留学と簡単に一口で云いますが、やはりせねばならない苦労は皆さん例外などなく、しておられるんだろうなと思います。手続以上に大変なのは、全く違う文化背景を持った人々と日々接して、その食い違いを乗り越えていく作業を続けていくことでしょう。それだけは今までの数日間でもおぼろげに理解できます。

ここではぼく個人のする苦労にはそれほど詳しく触れようとは思いません。他人の苦労の追体験というのは文章からはなかなか難しく、難しいゆえにしばしば退屈でもあるからです。それでも具体的にどんなことやったのかを、自分で記録しておきたい気持ちもなくはないので、いずれ別の場所にアップするかもしれませんが。

それ以外では、3月に小鼓とオーケストラのための作品を初演していただきました。オーケストラとの作業というものは独特のダイナミズムを持っており、魔法みたいな魅力があります。ぼくのイメージを総力で汲み取ろうとして下さった松尾葉子先生やオーケストラの皆さんに、そして、能の世界の入口を垣間見せて下さり、その奥深さを具体的に示して下さった柳原先生に、心からのお礼を申し上げます。能についての研究は帰国後の第一の課題となることでしょう。


生活開始 06/05/01

ぼくの今回の滞在は、正確には留学とは云えないものでしょう。プライベートのレッスンではビザは下りないので、名目上は語学研修ビザでの滞在となります。
今までのほほんと暮らしてきたぼくにとっては、恥ずかしながらいろんなことが初めてで、いい刺激になっております。

ドイツ語は、文学部時代にのらくらとやった以降は、楽譜を読むのに必要な言葉を調べる以外は全然勉強していませんでした。会話なんてまだ夢の領域ですが、来たからにはそんなこと云っていられません。語学学校での勉強に勤しむ日々であります。
ようやくホテル暮らしから脱出して、語学学校で紹介された寮のようなものに住み始めました。

やっと生活も軌道に乗ってきた感じではありますが、語学だけやって一年終わってしまうわけには行きませんから、そろそろ本来の目的である音楽方面の活動の準備をしなければと思います。こういう形で来ていて何が出来るのかは、それこそやってみないと判らないところもあります。

当然といえば当然ですが、こちらに来てからまだ一度もピアノに触っていません。普段ピアノを弾いて時間を潰していた身としては、ときどき中毒症状を感じます。これが、何かを弾くことになって練習しなきゃいけなくなると、ぱたっとやらなくなるんですが(笑)

ともあれ、インターネットの存在で今回どれだけ救われているか判りません。メールのやり取りやウェブへのアクセスが出来たゆえに解決した問題もありましたし。何より日本とのやり取りに時間が要らないのは有難いです。日本を離れていることを忘れてしまう感覚にもなります。そういう時、ふと我に返ると心にすきま風が吹くこともあります。そのうち吹かなくなることでしょう。

ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。皆さんはどんな風にお過ごしだったでしょうか。
まだケルンは寒い日が多いです。今日も外へ出るにはコートを着た方がいいくらいです。

そう、こちらへ来てからのぼくの行動を日記式にまとめたものを作りました。ご興味のおありの向きはこちらまでどうぞ。


メンテという名の… 08/05/01

少し生活が落ち着いてきたこともあって、何だかこちょこちょとサイトの細かいところをいじってみたりしています。掲示板つけてみたりとか。
ゆとりが出来たら作曲にも向かわなきゃね、とそろそろ自分に云い聞かせております。もしもし、何しに来たの? みたいな(笑)

地味なサイトながら、1000カウントをいただいて嬉しいことです。やっぱりちゃんとアップデートしないとな、という励みになります。しかし何のためのサイトかというところに立ち戻ると、まずは自分が音楽してないと、このサイトの存在意義も薄れて来ちゃいますね。

この前久しぶりにIEでブラウズしてみたら、目が点になりました。何だこりゃ(・・) 全然800x600にはまっとらんやんけ。メニューバーも見にくいし。
慌ててテーブルを使ったレイアウトに切り替えました。それでもなおかつ、ウィンドウズだとどう見えてるのか、今となっては全く判りません。Mac&NNだからってアマノジャクなわけじゃないんです。コンバートに対して腰が重いだけなんです。

スタイルシートに関しては何も知りませんで、追々勉強して導入しようかなぁなどと考えていましたが、ちょっとスタイル指定をBODYタグに入れただけでこんなにNNとIEの表示に差が出るとは思わなかったので、思いとどまりました。NNを考慮の外にはどうしても出したくないし、両方を考慮してると時間もかかりそうだし。

最近、labが全く動いてませんね。いかん。ここ数ヶ月の私の頭の中を象徴しているのかもしれない。でも、実は水面下である企画が進行しております。早いところ、ある程度形にして公開し始めようと思います。

上にも書きましたが、新しく掲示板がつきました。こっちでの生活をぽっと訊かれてぽっと答えるみたいな場があると、いいんじゃないかなと不意に思ったもので。
特にこういうことを書いてほしいなんていう要望はありません。いろんなタイプの発言が混ざって、全体がいい感じに流れてくれればいいな、と。
お気軽にどうぞ。お待ちしております(^^)


3つの「はじめて」 16/05/01

最近、雑記帳しか更新してませんね……(無言)
作曲もせずに更新ばっかりしようとすると、自然にそうなりますね。。。作曲しよ。でもドイツ語の復習や宿題もあるしなぁ。気分は高校生。
先週はいろいろな「初めて」がありました。それについて記録しておきます。

まず木曜(10日)に、散髪に行きました。
ドイツは美容院と理髪店の区別はないみたいです。ずっと髪を切りたかったんですが、日本でだって、いきなり街角の初めての店に飛び込むのは少し度胸いるでしょ? なもんで、ちょっと街を歩き回っては物色していたのです。
中心街のノイマルクトNeumarktという広場から近いデパート・アーケードの中に一つ店を見つけました。店の外観の小綺麗さと店員の腕とは関係ないと知りつつも、つい初めてということで外観で選んじゃいました。

前もって頭の中で構文を組み立てて、店のお姉さんに「髪を切ってもらいたいんですが」と一発かました後は、写真を見て「こんな感じ」と注文してお任せ。あとは日本と同じ…と。ととと?
あれ? バリカンって、先に髪を濡らさなくていいんだったっけ? ま、いいや。

小一時間後には出来上がり。まぁ、悪くないですね。これで45マルク(2500円)なら満足。

翌日、金曜日はコンサートに挑戦しました。
街のあちこちにケルン・フィルハーモニーホールの月間プログラムのポスターを見かけます。この日のプログラムにちょっと食指を動かされたのでどうしても行ってみたいなと思い、出かけてみました。詳しい話はもう一つの雑記帳でしましょう。せっかくあるから(笑)

入場料は10マルクから51マルクまで。プロのオケの定期としては、日本では考えられない値段ですねぇ。もう、通っちゃうしかないですよ、これは。
窓口前で例によって、どうやってチケット買うのかな〜とまごまごしてたら、初老のご婦人に後ろから声をかけられました。「チケット要りませんか?」えぇ〜、いいんですかぁ? 超恐縮。

何でも、このWDRオケ(西ドイツ放送響)定期の会員チケットAbonnementでいつも来られてるそうで、今日はご主人が出張でストックホルムに行ってるので一枚余っている、ということのようでした。もちろん全部英語で話してもらったのですが。
ぼくも、自分は作曲を勉強していて、日本からこの4月にやってきたばかりで、今日が初めてドイツで聴くコンサートなのだということを説明しました。
コンサートもやっぱり日本と違う空気を感じさせるものでしたし、本当にエキサイティングないい日でした。身の回りに誰もいないと、親切って数倍嬉しくなります。

1日おいて日曜は、語学学校のエクスカージョンで、アムステルダムの日帰りバスツアーに行ってきました。片道3時間ちょっと。さすがに疲れました。
運河を1時間ほど遊覧ボートで回った後、やはり日本からドイツ菓子の修業に来ているOさんと市街地を歩き回って過ごしました。そのうちまた来るつもりなので、今日は下見という感じです。
アムステルダムの市街はドイツよりも数段古く見えました。地盤が緩いのか、建物がそれぞれに傾いたり歪んだりしてます。妖気のある街です。気に入りました。

でもオランダ語の表示って、判りそうで全然判りませんねぇ。綴りの読み方くらい少し日本で触ってくればよかった。帰路にバスがドイツに入ったとき、あ、ドイツ語だ、と思って安心した自分に気づいて、思わず笑っちゃいそうになりました。まだほとんど解んないくせにね。


雑食 29/05/01

こちらでの食生活は、残念ながらご紹介するほど面白いものではありません。
ドイツにも勿論ファーストフードショップがあります。McDonald, Burger King, Pizza Hutなど日本でもおなじみのものに始まり、ご当地もののチェーンもあるし、チェーンでない軽食スタンドは無数にあります。この手ので多いのはトルコ料理の軽食屋です。

ぼくはこちらに来てから、大事を取ってあまり牛肉は食べないようにしてます。豚肉も、もし他の選択肢があるなら避けてます。乳製品、例えばチーズなどはホテルで出るのがうまいので当初喰ってましたが、いろいろ情報を得るうちにやっぱり今ではやめておこうと思います。
こちらの人はあまり構わずに食べてるようです。確かに目に見えないものって警戒するのが馬鹿らしい気もしますからね。ぼくも時々本場の香りの誘惑に負けて、焼きソーセージのサンドに手を出します。でも基本的にはパス。

そうするとどういうことになるかと云うと。ぼくが頻繁に足を運ぶのは「Nordsee(ノルトゼー=北海)」という、シーフードを専門にしているバーガーショップです。酢漬けのニシンやスモークサーモン、あるいは小エビといった具が野菜と一緒に短いバゲットにはさまれてるのが、店頭に並んでます。結構選べるのでそれほど飽きません。サラダとコーヒーをつけて、10マルクを少し出るくらい。日本より少し安いかな。

自炊は、してませんねぇ。今いる所はキッチンが共同のもので、好きなときに使いにくいというのもありますが、やっぱりもともとしない人なんです。。。外食は高くつくし、いつまでもこれを続けてはいられないなとは思いますが。

そんなわけで、ドイツ料理はいかなるものかを云々出来るような食生活では全然ないです。

そもそもぼくは、喰うことに殆ど頓着のない人です。味音痴であるつもりはないんですけど、まずいもの喰って機嫌が悪くなることは、まずないです。許容範囲が広いみたい。え、それって味音痴? まぁいいですけど。ちなみに着るものにもそれほど気を使ってません。じゃあ何に気を使ってるんだろ…
聴くものにはさすがに少しは気を使ってると思います。演奏のクォリティに関しては結構うるさいと自負しています。が、通常音楽家がこだわるべきとされるレヴェル(何だそれ)からすると、かなり甘い気もします。多分ぼくがこだわってることがあるとすれば、それは他人から見ると非常に些細な馬鹿らしいことなんじゃないかと思います。

食にこだわらないということで眉を顰める方もいらっしゃいます。芸術家たるもの……と。
でもぼくはやっぱり基本的に食にこだわるのは贅沢だと思ってます。少なくとも今のぼくのステータスにはそぐわないことだと。

今音楽雑記帳でしてる話とラップしますが、美食というのは「食」を規範でもって縛ることを意味すると思うんですね。それはそれで完成された美しい世界です。でもぼくは音楽においてと同じく、その外にどうしても目が行ってしまう人なんです。実際の創作はというと、なかなか規範の外に出る勇気を持てていないような気がしますが、それは措いといて。
ともあれ、日本の巷の評判では、ドイツにはうまい料理がないということになってます。まだちゃんとしたドイツ料理を口にしていないのでその是非については何も云えませんが、全体としてドイツの食環境からはざっくばらんな印象を受けます。周りの人もそんなに気を使ってはいないみたい。それはぼくにとっては、とりあえず居心地がいいです。


Ich verstehe, aber... 30/05/01

語学学校が始まって一月経とうとしています。あっという間だったような、すごく長かったような、不思議な1ヶ月間でした。
さすがに店で買い物をするくらいのことには慣れてきましたが、教室内で自分の云いたいことを、つっかかりながらでもどうにか話せるという状態とは、残念ながらまだ云えません。「理解はしてるんです、でも言葉が反射的に頭に浮かばないんです」という歯痒さはいつまで続くのでしょうか。

ぼくにとって楽な方から並べると、「読む」「書く」「聞く」「話す」の順になります。大概の日本人にとって外国語の習得はこうなるんじゃないかと思います。漢字文化圏というのは完全に文字重視だと思います。でもそれはこの地域特有の現象のようです。

学校にはそれこそ世界の各地から生徒が集まってきてます。ぼくの今月いたクラスも、日本、韓国、スペイン、ブラジル、ガボン(ここの公用語はフランス語です)の5カ国の生徒がいました。
面白いのは、ヨーロッパ語を母語とする人とそうでない人との間における、習得のアプローチの違いです。

ヨーロッパ語は、語彙や文法に違いこそあれ、やはり根幹では云うまでもなく、1センテンス内のテンポやメロディ(と云って悪ければイントネーション)において共通していると思います。これを母語とする人達は、既にそれを刷り込まれているので、話のテンポは非常に流暢なものです。(そしてそれは多分非常に大事なことです)
一方で、ある程度はすぐ話せてしまうために、文法等に対して分析的な見方をすることに関しては、どうも彼らには少し気分的にハードルが存在しているように見受けられます。もちろんこう断言するには、ぼくの持つサンプルは少なすぎますけど。

一方我々は、音を持っていません。英語にせよドイツ語にせよ、あるいはフランス語でも、最初に触れるそれは、まずは文字であり、書かれた文章です。少なくとも現在の日本の外国語教育は、そういうものだと思います。
これを始めると、とりあえずは格変化や動詞変化に始まる文法の細かい体系を、音なしで知識として獲得することも可能です。こうして「読めるけど聞けない、話せない」という状態が形成されます。

最初から音でアプローチするだろうこちらの人々からすると、この状態はかなり奇異に見えるだろうと思います。人によっては想像もできないらしいです。
こんな例を聞いたことがあります。日本の科学者で英語のスピーチの苦手な人が、論文を渡したときに、相手から「これはお前が書いたものじゃないだろう」と云われたとか。

自由にドイツ語を操れる状態をある彫刻に喩えるならば、彼らはざっと粗いマッスを石塊から得るという方法を、我々は個々のディテールを細かく1つずつ仕上げていく方法を採っている感じに近いんじゃないかと思うんですが、外れてるかな。
で、もちろんこの違いは、どちらが良い悪いといったタチの問題ではなくて、ただ違うんです。どうしようもなく。

などとつらつら考える暇があったらラジオでも聴こっと。
でもまだニュースはほとんどBGMです(T_T)

 

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