9月11日(日)...5日目
少々二日酔いでクラクラ、ムカムカしながら目覚める。
この日は、朝から雨が降ったり止んだりと、一日中天気が悪かった。カッパを着ての出発となった。
(7:45)出発。
日本で一番深い湖、田沢湖を約半周して辰子姫像とご対面してから、今日は美人の産地、角館、秋田に寄って、男鹿半島を回ってから弘前まで行く予定だ。
キャンプ場を出発してすぐ、雨の中ゼッケンを付けたマラソンランナー達と、何人もすれ違う。どうやらマラソン大会のようだ。雨の中、ごくろーさんです。今日が日曜日だということにやっと気付く。
辰子姫像の位置がよく分からず、有料道路の料金所でUターンする(まだ8時になっていないので、係の人はいなかった)。少し戻って、マラソン大会、関係者の女性に訪ねてみた。ほっぺが赤くてぽっちゃりした人だった。秋田美人ジュニア?。辰子姫像は、料金所よりは先らしい。また、Uターン。すぐに戻ったのだが、料金所の早起きおじさんの方がひと足早かった。時計の針は、8時をほんの少し回っていた。「ちぇっ!」。300ナリ!。
美しい娘の化身という伝説を持つ辰子姫像は、小雨のパラつく中、神秘的な田沢湖をバックに、その黄金の体をキラキラ輝かせて俺達を迎えてくれた。今にも動き出しそうなほどリアルな像だった。
105号線→ 30分少々で角館町に入ったものの、駅にたどり着くまで、町のまわりをぐるりとひと回りしてしまった。
(9:00)
角館駅。小さな駅だけど一風変わった、いかにも城下町らしい駅舎だった。「入母屋造り」というそうだ。
小京都ファン&秋田美人ファン(もともと秋田美人とは、角館美人のことを指したらしい)の俺達(?)、期待に胸膨らむ角館町。しかし、まずは色気より食い気、朝めし、朝めし!。駅前の立ち食いソバ屋風のちっちゃな店に入る。朝から酒を飲んで酔っぱらっている観光客を横目に、カレーうどん(300円)を食った。「うまかった〜!」。そのあと駅で「角館さんぽマップ」をもらい、町中見物へ。 角館女子校の脇を走ろうと思ったのだが、そんな名前の高校はないらしい。どうやら角館南高校というのが、地元女子校のようだ。横を通ると..おっ、いるいる秋田美人(?)が..白いユニフォームを着て、投げて打って走って..元気いっぱいの秋田美人予備軍(?)でした。
武家屋敷の立ち並ぶ表町へ。黒板塀が連なる通りは、まさに時代劇にでも出てきそうな風景だ。タイムスリップしてしまったかのようだ。VFくん&γくんの走る勇姿を撮影してあげた。結局今回のツーリングで、走行中の写真というのは、この時のものだけだった。雨の小京都、角館をあとにする。
(11:00/100Km)
秋田駅。盛岡駅や仙台駅と比べると、少し田舎っぽい駅だ。「新幹線って何?」って感じの駅だ。雨のせいか、それとも日曜日はお休みなのか、ここにも秋田美人の姿は見られなかった(しつこい!)。
男鹿半島へ。
途中の寒風山は後回しにして、まずは有料道路を使って、入道崎へ行く。(北緯40度の地)。
(13:00/164Km)
入道崎。太平洋に突き出る牡鹿半島(おじかはんとう)に対し、こちらは日本海の男鹿半島(おがはんとう)。どちらも負けず劣らずの、すばらしい眺めだ。
ここで昼食。俺は、ウニ丼!(1000円)と、きりたんぽを食った。初めて知ったんだけど、ウニ丼にのせるウニってゆでてあるの?俺はやっぱり生ウニの方がすきだな〜。北海道に行ったら絶対、生ウニ丼を食おう!。
寒風山。天然の展望台と言われる寒風山であるが、一時止んでいた雨が再び強く降りだし、展望どころではなくなってしまった。カッパを着込み、一気に走り抜けた。「寒風山から眺める八郎潟は実に見事だ」と、会津の里YHでも聞いていただけに、清水も俺もガッカリだった。 八郎潟を横目に北上する。
7号線→ 能代市→
普通ツーリングに雨は付きものと、割り切っているつもりではあるが、今日は朝からほとんど降り続いているので、もう体中が冷たくなってきて、カッパの腹のあたりから雨がしみ込み、下のトレーナーが濡れてきたりすると、さすがにもう降参である。もうどうにでもなれと開き直っちゃったりする。でもやはり寒さには勝てず、途中の自動販売機コーナーで、カップそばとホットココアで体を暖める。そして今晩会うことになっている、弘前の小原さんに電話をしたのだが、留守であった。
→ 大館市→ 弘前市
(17:45)
弘前駅。雨の中よくここまで走って来たもんだ。ようやく弘前に到着。
今晩の宿を探しに、駅前の観光案内所へ。弘前プラザホテルの、ツインの部屋(6600円)に泊まることにした。一人3300円なら安いかな。
小原さんとも連絡がついて、Hi−Rosa(ハイローザ)というデパートの前で待ち合わせることになった。HirosakiのHirosaをとって、Hi−Rosaという名前が付いているのだと、小原さんから聞いたかどうかは忘れたけど、多分そうだと思う。新宿、紀ノ国屋のような待ち合わせスポットである。ホテルで風呂に入りベッドに横になると、このまま眠ってしまいたくなる程疲れていたけど、そんなものアルコールで吹っ飛ばしてしまおうと、さっそく夜の町へ繰り出した。まさか、風呂場(共同)にシャンプー、リンス、髭そりを忘れてきたとは思いもしなかった。
待ち合わせ時間よりちょっと早くハイローザに着いたので、時間つぶしにパチンコ屋に入った。いつものように負けた。
約束の時間..小原さん登場。一年ぶりの再会である。彼女のあだ名はコアラといい、俺達より一つ年上で、弘前大.医学部の学生である。女医さんのたまごなのだ。ヤマハSellow225とホンダシビックを乗り回す、行動派である。 まずは居酒屋、そしてカラオケスナックへと飲み歩いたが、けっこう安く楽しく酔えた。小原さん、ありがとうございました。
ホテルへの帰り道、ただの酔っぱらい二人組。フラッシュもたかずに写真を撮ったり、道に迷ったりしながらも、なんとかホテルにたどり着いた時はもう深夜だった。
本日の走行距離...333Km