西国三十三所巡り
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第7番 岡寺  けさみればつゆ岡寺の庭の苔さながら瑠璃の光なりけり
岡寺は、壷阪寺の後、参詣した。
夏の暑い盛りであったが、夕暮れで空模様も下り坂であったため、そう暑くはなかった。
岡寺は、それほど大きくはないが、しっとりとしたいいお寺である。
飛鳥時代の名僧、義淵(ぎえん)が天武天皇の皇子、草壁皇子の宮を賜わり学問所としたのが起源という。
頂いたパンフレットに、
第七番 岡寺
「義淵僧正は、優れた法力の持ち主でもあった。
そのころ、この近くに農地を荒らす悪龍がいた。
義淵僧正は、その悪龍を法力によって小池に封じ込め、大石で蓋をした。
この伝説が岡寺の正式名称「龍蓋寺」の原点になっており、本堂前に「龍蓋池」が今もある。
こうした伝説は
「災いを取り除く」信仰に発展、密教の普及とともに鎌倉時代には「二月(現在三月)初午の日に必ず岡寺に参詣した」という『水鏡』の記録もあるほどで、それまでの観音信仰に厄除け信仰が加わり。
日本最初の厄除け霊地が形成されました」


とあった。
第七番 岡寺入り口の仁王門は重要文化財である。三重塔は昭和に再建されたという。
本尊は天平の如意輪観音坐像でこれも重要文化財である。像高4.5mあり、塑像としては最大の観音様である。
撮影禁止だったので、スケッチをした。
スケッチをしていると、隣で寺務所の方が、終業のタイムカードを押し帰る段取りの話をしていた。
拝観の時間も終わりに近かった。
ここでの見ものは、塑像の観音様のほかにも、国宝の義淵僧正坐像、重要文化財の白鳳の天人文甎(てんにんもんせん)などがある。
観音様の裏手に回るとある。
塑像は、弘法大師の作と伝えられている。
案内図の通り歩いたが、シャクナゲやサツキなどがたくさん植えられており、花の季節が楽しみである。
ヒグラシが山いっぱいに鳴いていた。
岡寺は、明日香村の高台にあるが、周辺には明日香を代表する遺跡群があるので、それらの見物と組み合わせて、じっくりと散策したいところである。 

第七番 岡寺 第七番 岡寺 第七番 岡寺 第七番 岡寺
第七番 岡寺 第七番 岡寺
第七番 岡寺
第七番 岡寺   第七番 岡寺

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