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開腹なし・神経残す・・・体に優しい試み拡大
1998年の厚生省統計でがんによる死者をみると、大腸がんは第3位。肺がん、胃がんに次いで多い。食生活の欧米化から今後の増加も予想され、治療法の進歩が期待されている。病巣を大きく切り取る手法が減り、従来は取っていた自律神経を残す機能温存手術が広がった。この方法だと、排尿や性機能を保つことができる。さらに最近入院を短縮し、傷跡を小さくする為、腹腔鏡手術が増えてきた。
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○内視鏡切除
「大腸がんの冶繚はセレクトメニューみたい。状態に合わせ、より体にやさしい治療を選ぶようになってきた」と澤田俊夫・群馬県立がんセンター副院長はいう。
検診でみつかる自覚症状がないがんは、早期がんが大半。10万人の検診で約5000人が精密検査を勧められ、うち3%から早期がんが見つかる。こうしたがんの半数は、おしりから入れる内視鏡で切除可能だ。
病巣が少し広がった大腸がんは、おなかを開く手術のほかに、腹腔鏡手術もある。腹部を小さく切って内視鏡で観察しながら病巣を切る。開腹手術では約20cmの傷跡が残り、入院期間も2週間ほど必要だが、腹腔鏡手術だと、傷は大きくても5cmほどですむ。
難点は、視野が狭いので普通の手術より難しく、時間もかかること。「実績のあるところなら大丈夫。私のところでは腹腔鏡を選ぶ人が多い」と澤田さん。
○機能を守る
血便が出る。とくに悪いところがないのに突然貧皿になる。そんな自覚症状があるときは、大腸がんが進んでいる可能性がある。こうした進行した大腸がんでも、半数以上は手術で救命可能という。
肛門近くにがんがあると、場合によっては、肛門を取り除かなくてはならないこともある。ふつうは人工肛門をつけるが、米国では、太ももの節肉の一部を肛門の節肉の代わりに移植するといった機能温存手術も試みられている。
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