どんな人が幸福と感じているか/ D.G.マイヤース/E.ディーナー

 1996.06.25 Nikkei science 7月号

 
(著作権の関係上、内容をそのまま全て掲載出来ません。 概要として纏め直して掲載しています。)
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 不幸や怒り,不安などといったネガティブな感情に比べると,幸福に関する研究はあま り多くない。

 社会学者たちが幸福を研究対象にし始めたのは最近の事である。
 いったい,どんな人が自分は幸福だと感じているのだろうか?。
 幸福な人には何か共通点があるのだろうか?。

 収入の多い人は、そうでない人に比べて「幸福だと答える割合」が多いように思える。
ところが,実際は収入に関係なく,「幸福だと感じる人」の割合はほぼ一定である(きわめて貧しい 国では,例外的に収入が幸福の指標となる)。

 この10年間で「収入が増えた人だけ」を選んでも,そうでない人たちのグループと比較して,さほど違いは無かった。

 「年齢」や「性別」も関係ない。「豊かな国の人」の方が「貧しい国の人」よりも幸福と感じている訳でもない。米国のような多民族国家でも,「黒人」と「白人」に差があるわけでもない。

 差が出たのは結婚に関してであった
 既婚者は未婚の人よりも幸福な人が多かった。
又、離婚をした人は,既婚者・未婚者の両方よりも,幸せだと答える人が少なかった 。

 「自分は幸せであると答える人」の共通点は,外向的で楽観的であるという点である。

 どうやら,人間を幸福にするのは,収入でも若さでもなく,良きパートナーとその人自身 の性格らしい
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