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ステロイド薬の使用法、詳細にアトピー性皮膚炎の治療ガイドラインを日本皮膚科学会が初めてまとめ、26日、仙台市で開かれた総会で発表した。ステロイド外用薬は「炎症に対して有効性と安全性は立証されている」とし、治療の柱として明確に位置付けた。
科学的な根拠に乏しい治療法による「アトピービジネス」被害が広まる中、専門医に対し治療原則の再確認を求める意味合いもある。
ガイドラインは、発しんの重症度の判定や症状に応じた薬の選び方の目安を細かく示している。スキンケアと、食べ物、ダニ、ストレスなどの原因を取り除く治療も基本にすえた。
広範囲にしっしんが出来ても軽度なら強力な薬を使わず、狭い範囲でも重症なら強い薬を使うなど、しつしんの状態を正確に判断して最適のステロイド外用薬を選ぶ。重症の場合は、回復段階に応じて量や種類を変える。子供には成人より1ランク弱い薬を使い、顔面には強いものを使わない。
また、成人に対し移植免疫抑制剤タクロリムスを塗布する治療が始まっているが、「高度の専門性が必要」と安易な使用にクギをさした。
昨年6月に発表された厚生省研究班の指針でも、悪化要因などの除去、スキンケア、薬物療法について説明しているが、ガイドラインはより詳細に薬の使用法を説明している。
ステロイド外用薬には毛細血管の拡張や皮膚が薄くなるなどの副作用がある。皮膚科学会の医師の多くは、安易に処方する医師や指示を守らない患者によって引き起こされた副作用が、過去にメディアで大きく取り上げられ、患者の不安を高めたとみている。
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