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男性の肥満が増え、20代、30代の男性は19年前に比べて肥満の人の割合が二倍になる一方で、10代後半と20代の女性は「やせ」が増えていることが、厚生省が25日付で公表した「1998年国民栄養調査」でわかった。一日に食べ物から摂るエネルギー摂取量は、以前とほとんど変わらないのに、男性は各年代で大幅に肥満者の割合が増えている。
19歳以上の日本の肥満人口は男性1300万人、女性1000万人と推計され、人口の二割強を占めた。男性は肥満の人の半数近くが体重コントロールを心がけていなかった。調査は98年11月、全国300地区内の約15,000人を対象に実施した。
肥満の判定に使われる指標BMlが25以上の肥満者の割合は、30代から60代の男性の3割。男性は各年代で19年前と比較して大幅に増加している。
特に20代、30代の割合は二倍になった。89年と比べても1.3倍に増えた。一方、女性は肥満者の割合はほぼ横ばいだった。 女性の場合、10代後半と20代は逆にBMlが18.5未満の「やせ」が大幅に増え、全体の二割が「やせ」だった。にもかかわらず、70代を除く全ての年代で、二人に一人が「自分のことを太っている」と感じていた。
体重コントロールを心がけている男性は、女性に比べて少ない。20代から40代の男性で心がけている人は五剖程度で、肥満の人の四割以上が心がけていないと答えた。
20代から40代の男性は、六割〜四割程度の人が食事の量や内容に気をつけていなかった。
また、運動不足と感じる人の割合は、男女共に20代以上で大幅に増えており、20代、30代の女性は八割以上、30代から40代の男性は七割以上が運動不足を認識していた。
また、男性では、20代後半から30代にかけて、酒を飲む頻度や飲酒量が増加。30代から60代は、ほとんど毎日飲む人が四割〜五剤を占めた。飲酒が増えた理由は、20代から30代は「仕事上のつきあいが増えた」だが、40代にかけては「ストレスが多くなった」が一番多かった。
● BMI(Body MaSS Index):肥満の判定に使う指標で、体重(Kg)を身長(m)の二乗で割った数値。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病に罹り難いといわれている「標準」は22。18.5未満は「やせ」、18.5以上〜25未満は「正常」、25以上は「肥満」と判定される。
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