アレルギー物質、加工食品に表示・来春から義務化   

 2000.02.05  朝日新聞

(著作権の関係上、内容をそのまま全て掲載出来ません。 概要として纏め直して掲載しています。)
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原材料にそば・小麦・牛乳・・・20種 来春から義務化 〜厚生省方針

 そば小麦牛乳など、アレルギーで健康を損なう可能性のある原材料について、厚生省は、表示を初めて義務づける方針を固めた。今の食品衛生法では、アレルギー物質の表示についての規定がなく、食物アレルギーで重症のショック症状を起こす可能性のある消費者や家族から、表示を求める声があがっていた。2000年4月からの施行を目指している。

 厚生省は、4日午前に開かれた食品衛生調査会 表示特別部会に考え方を提示。
同特別部会で議論を深めたうえで、3月中に意見集約し、省令を改正する予定だ。

 表示が義務づけられる具体的な原材料は、今後検討して決める。厚生省は下記の要項などを条件とする方針。

@アレルギー物質が含まれていることが明確
A血圧低下や呼吸困難、意識障害などの重い健康被害がある
B国内で年に一回以上の健康被害が発生している

 そばや小麦、カニ、エビ、卵、牛乳、ピーナツなど20種類前後が対象になるとみられる。

 アレルギーのある人は一般的に、自分がどの物質でアレルギーを起こすかを知っているため、表示の方法は警告ではなく、原材料を明記するだけで十分といろ考えだ。
 重いアレルギーの症状は、ごく微量のアレルギー物質でも起こるため、指定された原材料が含まれる食品は、含有量に関係なく、微量でも表示しなくてはならないとする。
 また、表示の義務が課される食品は、外見からはアレルギー物質が入っているかどうか判断しにくい菓子や缶詰、カップラーメンなど「容器包装された加工食品」とする方向だ。

 現行の食品衛生法では、表示基準として、添加物賞味期限保存方法の表示が定められている。また、缶詰や食肉、ハム類、乳製品などの一部に主要な原材料を表示することも規定されており、厚生省はこの表示基準に、特定のアレルギー物質を含む食品を追加し、表示を義務化する
 昭和大飯倉洋治教授を中心にした「食物アレルギー対策検討委員会」の調べでは、14人に1人の割合で食物アレルギーがあり、特に6歳以下の子供は8人に1人が、食物を食べてすぐアレルギー反応を起こすという結果も出ている。




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