KTM日記

 

購入動機
元々アフリカツイン(2000年トリコ海外仕様)に乗っていたのですが、林道に行くと重たくて年のせいもあり、Uターンなどがつらく、荒れた林道には行けないし、急な下りダートでは止まらないんです、やっぱりNXRのようにはいかないかなと思い、急激に手放したくなりました。

次に候補に挙がったのは軽くてOFF性能が高いバイク
XR650R・・・・キックのみなのと足着きがかなりやばかったのと、ミッションがクロスレシオなのと、林道で乗ってるとすごい乗り手だと思われそうなので却下
XR400R・・・・キックのみなのと、ミッションがクロスレシオなのと、ヘタするとモデルチェンジしそうなので却下
BMW1200GS・・・・まず価格!(笑)、重い、アフリカを買う時にも1150GSが欲しかったが、その時も価格で却下
BMW650GSDAKAL・・・・アフリカを買った後にデビューして、少し後悔したような気もしたが、OFF性能が低そうなので却下
KTM950ADV・・・・乗りやすさは640ADVと変わらないくらい軽い、しかし降りて取り回しは、ちょっと重い、アフリカツインから乗り換える意味が無いのと価格で却下
DR400ZS・・・・TTR250(セカンドバイク)と変わらないような気がするのと、BIGタンク等アフターマーケット品が少ないような気がして却下
KTM640ADV・・・・やっぱりパリダカでしょう!OFF性能、パワーで選びました

購入まで
初めての外車なので、部品代が心配なのと、シート高がかなり高そうなので、慎重に試乗してから決めようと思いましたし、スポーク折れが気になりましたが、2004モデルは950ADVのホイールとスポークということで安心しました。

見積もり
圏内には、数軒あるようですが、近所にある外車専門店は、KTMディーラーですが、外車全般ということと、個人経営の店ということでADVENTUREの現車を置いてないだろうということで、、やめておきました(こっちのほうが良い場合もあるんですけどね)結局、違うA店に行って、950ADVを試乗させてもらい、640ADVに跨らせてもらって、見積もりを貰いましたが、他の店にも見積もってもらおうと思って、翌日B店に出かけると、A店よりも安い見積もりだったのです
それにしても950ADVは、良かったですよ、もしアフリカツインからの乗り換えでなかったら、買ってますよ、取り回しは、そこそこ重量感がありますが、乗ると全然アフリカツインよりも軽くて、もっとパワフルです。アフリカツインを買うなら、絶対に950ADVですよ!

A店
車輌本体¥1,095,000
納車整備登録費用、開梱組立費用¥125,000
排気ガス検査費用¥25,000
合計¥1,245,000

B店
車輌本体¥1,095,000
納車整備費用20,000
登録費用¥22,000
開梱・予備検査費用¥30,000
合計¥1,167,000

差額は、¥78,000にもなりました。
この差額は大きいですよね、A店ではかなり詳しいような店でしたが、B店では少々不安もあります、さぁどうする!

B店でも、950ADVの試乗はありましたが、乗らずに見積もりだけを貰って帰りました。
後日、B店から連絡がありKTM−JAPANに問い合わせると、6月末(見積りを貰ったのは5月末)の輸入分で2004年モデルの640ADVは、最後だということらしく、今なら1台位なら、なんとかなるということなので、即決しました。というよりも大きな差額だった(HIDライトとか買えますよね)ので、B店に決めていたんです。

結局、購入を決めて契約したのが5月30日で、日本に入るのが6月中頃、B店に来るのが6月末で、納車が7月初めから中頃だろうということです。(7月15日に完成の連絡)


長所

大きなタンクで長い航続距離
目立つカラーリング
LC4共通部品が多いので部品の流用がしやすい
油圧式で軽いクラッチ(250cc並)
テーパーハンドルなので、転倒しても強そうです
軽くてパワーがあります
カウル内に、小物を入れることができます
乗った時の重量感は、250ccトレール並みで、パワーは、かなりあります
 

短所
足が着かないほど高いシート高(車高下げキットとフォーク突出しで対応してます)
ネジ類が少し雑な物を使ってある、カジリ防止にグリスを入れました
各部のネジの頭が軽量化のため?国産だと10mmの所が8mmになっていたりします
転倒すると必ず傷がつくタンク(カーボンタンクガード装着対策済)
OFF車らしく、アップフェンダーに戻してほしい
雨降りには、効かなくなるブレーキ
クラッチを握ろうが、ニュートラルでないとセルが回らない
シートが前が低く(前下がり)、前に座ってしまう
3千回転以下では、ノッキングします。
荷物を載せるスペースが少ない(キャリアが小さい)
 

感想
振動よりも、エンジンノイズが気になります、アイドリングでクラッチを握ると、かなり音が静かになりますし、クラッチを急につなぐと、こわれないかと心配です
排気音も、スーパートラップのインターナルなので、少し音が大きいです、住宅街では、気を使います
意外と下のトルクがないので、頻繁にギヤチェンジをします(特に登り坂で、遅い車に追従するとか)
林道に行くのに通るような舗装の狭い道は、かなり走りやすいです

こんなバッグに、取扱説明書(ドイツ語、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語)、WPサスペンションマニュアル、車体系パーツリスト、LC4エンジンパーツリスト、整備記録簿、車検証、自賠責保険証、スペアキー、ボールペン、日本語取扱説明書(画像にありません)などが入ってます。

その他
カーボンタンクガード+ロードブックホルダー+スポークレンチ¥
車高下げリンク¥11770(オークション落札品)
オイルエレメント¥2442
マイクロエレメント¥1050
ブレーキレバー¥7354
ショートクラッチレバー¥5726(ノーマルレバーも同価格)
ハンドルブリッジガード¥2804
EXCフロントフェンダー+ブレース¥3570(オークション落札品)
フェンダーブレース用の大きな六角ネジ¥584



2004・7・17納車
ストック状態での足着きです(身長169cm体重72kg)
新車なので、チェーンにグリス(白色)がたっぷりなので、チェーンクリーナで落としました、そうしないと新品のリムやらに飛んでベタベタになります
昨日の時点で車高を下げるつもりでしたが、急用(TROUBLEページ参照)が入り、2004・7・18に撮影と作業を再度行いました



2004・7・18
車高下げキット(LIBERTA製)とフロントフォーク突出とメインスタンド取り外しとサイドスタンド取り付け、可倒式ミラーへ変更
ストック状態の足着き状態です(Normal)
昨日より足着きがマシ?気のせいか?(右画像)
ノーマルのリンクです、リンクのグリスアップもしたいので、今回はショックのニップル(画面の赤いキャップ)以外は全てバラします
リヤタイヤを外すべきなのですが、アクスルシャフトが共回りして抜けないので、こんな状態でリヤタイヤを持ち上げて作業します
チェーンテンショナーを外して、フレームの丸い穴からソケットレンチを差し込んでネジを外してから、リンクのシャフトも、ここから抜き取ります

こんな状態になってます、右側のナット(18mmレンチ使用)は、そのままでも外れますが、左側のナットを外すときは、右側のシャフトの芯(8mmレンチ使用)を固定します、他のリンクには粘度の低いエンジンオイルのようなものが付いていたのですが、ここには、ほとんどオイルやグリスらしきものは付いてませんでした、やっぱりばらしてよかったです
LIBERTAの彫り込み文字が入りカッコイイです
フロントフォークの突き出しがストック状態で0.5mmだったので、30mmに設定して、-29.5mmとしました、ほぼ限界に近いです、これ以上は突き出したフォークがハンドルにあたりそうです、前が20mmダウン、後が40mmダウンです
なんとか足が着いてるでしょ、画像ではわかりにくいですが、ストック状態よりも、かなり余裕が出ました、しかしOFFブーツを履くと、どうなるでしょうかねぇ、でも慣らしが終わると落ち着くと、もう少し落ち着くと思います(25mmDown)
サイドスタンドを取り付けました、メインスタンドは外さないとサイドスタンドが付かないタイプですが、メインスタンドは必要ないので気にしません
メインスタンドが2本のナットでとまってるのですが、片方のネジがつぶれていて外れなかったので、ドリルでもんで外しました
スタンドにガード用テープを貼ります、OFFブーツでボロボロになりますからね(ホームセンターで売ってる屋外階段滑り止め用テープ)
車高を落としてるせいで、バイク自体の立ちが少々強すぎるようです、満タンとか荷物を積んでるとヤバイかもしれないので後日ショートカット加工することにします、バイク屋に依頼すると¥5,000〜¥10,000だそうです(切断、溶接のみ)
このサイドスタンドはバイクを買ったときにオマケしてもらったので、ネジが付いてませんでした、ステンレスのボルトとナットとワッシャで¥212也。
逆ネジアダプタ(通常の逆ネジアダプタと上下反対)が付いてます、ミラー根元は逆ネジ(画像の−ドライバ側)、車体側は正ネジ(画像の+ドライバ側)、これで転倒しても、上下どちらかが回るということでしょうが、かなりかたく締まっていて、これではたぶん回らなかったでしょうね、だいたい立ちゴケだと回る回らないなんて関係ない方向だと思いますし、それに走行中だと割れてもしょうがないと思いますね



2004・7・19
カーボンタンクガード取り付けとリヤバッグ取り付け、タンデムステップ取り外し、ステップゴム取り外し
ノーマルだと、コケた時に燃料コックを破損しないかと心配ですし、樹脂タンクなのでめったに穴があくことはないですが、傷が付くのはイヤ(樹脂タンクの上に樹脂塗装をしてる感じです)なので、タンクガードを探してました、海外WEBサイトでは燃料コックだけのガードやタンクだけのガードもあるようですね(KTMのカタログでは、外してるのかタンクにコックが付いてるように見えないんですよ)、納車前からカーボンタンクガード(Absoulute製)を購入しておきました
カーボンタンクガード(Absolute製)、両面テープは貼り付けてありました、燃料コックの操作がやりにくくなるかと心配です
タンクガードを付けると、埃や砂や水をタンクとの間に噛んでしまうのが心配なので、一番下の部分以外は透明色のシリコンコーキングをしましたが、ほとんどわからないようです、一番右の画像では、少し見えてますね
燃料コックの操作がわからなくなってはいけないので、タンクの裏側に書いておきます
右側です、両方のタンクの裏側をつなぐバランスチューブが見えますね
 キャリアの上にゴム(傷防止に要らなくなったチューブ)を敷いて、リヤバッグのベースをインシュロックで固定します、バッグのベルトがちょうどキャリアのリングに通るので、利用してバッグを取り付けます
タンデムはしないので、要らない物は外しますが、車検では定員数が変わってしまうので、必要になります
せっかくカッコ良いステップにこんなゴムが付いてます(振動防止か?)外してどれくらい振動するか不明ですが、ネジ1本で付きます
フレームの塗装がブーツで剥れて錆がくるので、フレームをガードしたいのですが、SW−MOTECHのカーボンは高いし、プラスチック(ACHERBIS製)はカタログにはないし、アルミは日本では売ってないということで(海外サイトで売ってるのは見つけてあります)サイドスタンドにも使用したテープをくるぶし部分とアンダーガードの後ろの部分に貼りました

2004・7・20
リヤアクスルシャフトを引き抜いてみます
←右側(チェーン)側←左側(ディスク)側
先日外れなかったというか、わからなかったリヤアクスルシャフトを引き抜いてみました、簡単に構造を説明します
アクスルシャフト両側先端にはネジが切ってあります。
左側・・・チェーンテンショナリテーナの内側にタップが切ってあり、アクスルシャフトの先は、リテーナにネジ込まれています。
右側・・・アクスルシャフトの先にアルミ製のカラーナットがネジ込まれています。チェーンテンショナリテーナはシャフトを通すだけです。

カラーナットを緩めようとすると、左側のアクスルシャフトとリテーナが緩んでしまいました、そのままシャフトを引き抜きました、そしてホイールを外し、ハブからスプロケットサポートも外し、グリスアップ完了!組み立てます、しかし!スイングアームにホイールを入れてシャフトを入れようとしても途中までしか入りません、問題はスプロケットサポートがハブにしっかりはまってないとシャフトを入れる穴がスプロケットサポートとハブの間でズレて、シャフトが入りにくいと判明しました(これは自分のバイクが右側からシャフトを抜いたことによる問題かもしれません)
しかし!こんな構造は最近の国産車ではありえないような構造です、一昔前の構造ですね



2004・7・24
アクセルワイヤの遊びが多いので、調整します、リヤサスリンクに泥よけを付けました。
そのためには、タンクを外さないといけないのですが、タンクを外すためにカウルとシートを外します
まず、フロントカウルを外しますが、片側3本ずつのネジを外しますが、次の画像を見てください
カウルとメーターパネルがメーターパネルの突起物により連結されてます、これはマニュアルには記載されてません。
メーターパネルはカウルステーにネジ3本で固定されてますが、これを外さないとタンクを外す時にタンクと干渉しますので、外します(これもマニュアルに記載されてません)
シートを外すと、こんなかんじです。
タンクを持ち上げますが、ステアリングは真っすぐに向いてないとタンクとハンドルブリッジが干渉しますし、その時にタンクをぶつけてもいいようにウエスなどをかぶせるようにしたほうがいいです。
シートの下にカプラーが出てきます、これがレギュラーガソリン緊急使用時のカプラー(手で持ってるカプラー)、右のギボシ端子はサイドスタンド使用時エンジンストップ用
タンクを外すと、こんな感じです
フレームに泥よけを付けました、これでリヤサスリンクに泥が少しでもかからなくなるかな?(画像は、後ろから前に写してます)
前から後ろに写した画像ですが、これが走行時にどれ位めくれて、どれ位効果があるか楽しみです。


2004・7・25
クラッチレバーをショートレバーに交換しました
上:ノーマルクラッチレバー、下:ショートクラッチレバー
レバーホルダーを少し内側にずらしてますが、二本指で操作できます、短くなっただけ重たいですが、エンドボールに薬指をそえると三本指で操作できるので、それほど苦にならないようですが、長距離では、どうなるでしょうか


2004・7・31
サイドスタンドのショートカット加工
ショートカット加工をするときは、オフロードバイクはサスペンションストロークが長いことやサグ調整してから、加工するほうがいいですし、ADVENTUREのように大きなタンクだと、満タンを考えてから、長さを決めたほうがいいです。
まず、だいたいの長さを見て、切ります、長さを決定するのに、何度も繰り返して確認します、KTMのサイドスタンドは、強度が少ないので車体の傾きすぎないように切り過ぎないようにします。
寸切ボルト用の長いナットを用意しますが、六角なので、円柱に削ります。
寸切ボルトと長ナットを組み立ててサイドスタンド内に入れます。サイドスタンド内で寸切ボルトとナットの長さがちょうどピッタリになるようにすることで、サイドスタンドの補強にもなります。
寸切ボルトと長ナットを中に入れて、切断箇所に長ナットがくるようにします。 合わせ面を溶接します。
アーク溶接しました。かなり肉盛りしておきます。
サンディングして、平たくしますが、肉を取り過ぎないようにします。なかなか波のようにはできませんが、見えないので、かまいません。
塗装しました、元のサイドスタンドの色がわからないので、適当に似たようなペンキを塗りましたが、どうせガードテープを貼るので、かまいません。
ほらね、全然わからないでしょ。よ〜く見ないと肉盛りしてるのも、わからないくらいです。
バイクの傾きです。画像ではわからない位ですが、加工前はまたがって1Gの時に反対側に倒れそうになっていたのが、違和感なくなり、、坂道に駐車するときも気にならないです。
 

KTM2へ


 BIKE
トラブルへ