この項目は資料が悪く、殆ど信用できないのですが、再調査に何年もかかり、まだ 終わらない項目でありますので、参考までに乗せている項目ですので注意してください。 主な誤りは歴史の順序が個々に逆転しているのです。その後色々と資料を提供していただいたのですが、前のCOMのHDD不調とウイルス感染とで その資料がなくなってしまい現在調査は停止しております。
天文知識が全然無く「星空」を見上げている古代人を想像して下さい。 季節が循環しているような気がしています。但し全然雨の降らないときや、 雪がいつまでも溶けないときや、花が咲くなど季節が循環している気がしています。 気象現象なので安定していないわけです。でも何となく循環しているような気がしています。 例えば「さそり座が出ているときは雪が降らない」 「反対にオリオン座が出ているときには雪が降ることがある」などですね。 少しだけ関係しているようです。
そうした季節を知る天体があったのです。それが月です。 通常太陽を見て「あ!何月だ」とはわかりませんね。 新月から次の新月までの月の周期(朔望月)が約29.5日で、12倍しますと約354日となりまして、 季節の巡るほぼ1年になったのですね。しかし未だ観測が未発達であったため1年を360日として いたようであります。月は潮汐などを起こして、 太陽よりも短い周期で生活にかかわっておりました。さて地球の公転周期365日との調整は別項目(ニサンの月)としまして、 週の話を進めます。
この「朔望月約29.5日」や「月の公転周期約27.3日」(注2)を四区分しようと考えたのです。
月は大きな周期としては良かったのですが、生活をするには、 もう少し細かな周期が必要であったためでありましょうか。 4週間で1ヶ月という考えの始まりとなりました。
この時代暦を知るために月を見るので、1日の始まりは夜だったようなのです。 英語の1週間(sennight)や2週間(fortnight)など、まだそのなごりがあるようですね。そこで一ヶ月(month)と一ヶ月の分け目を新月の時としましたが、新月は月が見えないときです。 そこで司祭達は三日月を山頂で待ち受けて、「月が出たぞ」とラッパを吹いて知らせたと言います。 この日から3日遡れば新月の時になります。
月は月神ナンナルが毎日姿を変えて現れると考えられておりました。 新月になりもう二度と月が現れないかも知れない。従って月(時の神)を呼び戻すことは、 支配者の重大な仕事の1つでありまして、司祭にその役割を与えていたのですね。
こうして月を頼りに時(暦)を知ろうとしておりますと、新月・上弦の月・満月・下弦の月という区分が 出てきます。月の公転周期28日を月相の4で割る、 あるいは朔望月約29.5日を4で割ればほぼ7になります。これが週の起源ともいえましょうし、 次にお話したします惑星信仰とあいまって週の起源になったのであろうとも考えられると思います。
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月の公転周期は約27.3日ですが、月は地球と伴に太陽を回っておりますので、 影の出来る角度が変わってきます。故に新月から新月の間隔が約2.2日ずれることになります。月をもとにカレンダーを作る太陰暦を使う時には、この朔望月が重要になってきます。
1朔望月(さくぼうげつ)は平均29.530589日
1恒星月(こうせいげつ)は平均27.321662日なぜ朔望月や恒星月が平均値なのかと細かいことを申しますと、月は地球の周りを回っている わけではなく、月と地球は互いの共通重心を回っております。潮汐の影響で地球が早くなったり 遅くなったりします。また月も地球の振子運動をしています。などなど月の軌道は複雑な楕円軌道 を描きます。そこで平均値を使うのですね。
1年は360日として扱われていたよう(シュメール語で書かれた粘土版)であり、 これが円周の360度になったとする説もあるようです。(これ、大嘘ですね)
依然このページについて「シュメール人を征服したアッカド人は、両種族の物の単位が1対60になっているのに気が付き、 必要にせまられ60進法による計算をしたのが60進法の起源であるようです。 また同時に6進法や10進法も使われていたようです。
1年は360日として扱われていたよう(シュメール語で書かれた粘土版)であり、 これが円周の360度になったとする説もあるようです。丁度6*60で360度になるからですね。」
と記載しておりましたが、参考にした「暦と占いの科学」以外に、 例えば数学史にこのような記述が無いので削除致しました。
(suchowanさんに御指摘頂きました)
- ●暦と占いの科学・永田久著・新潮選書
- ●時と暦・青木信仰・東京大学出版会
- ●現代こよみ読み解き事典・岡田芳朗。阿久根末忠編著・柏書房
- ○天文年鑑・誠文堂新光社
- ○理科年表・国立天文台編・丸善株式会社
- ○天文の基礎教室・土田嘉悦著・地人書館
- ○ギルガメシュ叙事詩・矢島文夫訳・ちくま学芸文庫
- ○数学の考え方・矢野健太郎著・講談社現代新書
- ○ゼロから無限へ〜数学の世界を訪ねて・コンスタンス・レイド著・講談社B177
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