一通りの説明が終わるまでは、
集団で移動し続けないとロイヤーさんに注意されちゃう。
ロイヤーさんが英語で説明をして、
添乗員が通訳をする、という形で進んでいった。
博物館の前でとりあえず解散。 自由に写真を撮りながらバスの集合時間に戻ればよい。 少し離れたアルタクセルセス2世王墓に行きたい人などは、 時間がなくて困ったみたい。
一部の遺跡の上に金属の屋根がついている。 遺跡の劣化を恐れてなのか、 人の雨や日差しよけなのかは分からないけど、 写真を撮る側にとっては正直邪魔かも。 劣化を恐れるなら遺跡の上を観光客が歩いたり、 直接手で触るのも問題な気がするしなぁ。
それにしても私ほど歴史を知らない人間でペルセポリスに来た人も珍しいかも。
説明の英語が分からない、というよりは、
それを訳してもらった日本語を聞いても単語が分からないのがほとんど。
「へぇ」と思うことがあっても、それは
「これがあの歴史上の○○なんだぁ」
という感じよりは、
「そんな歴史がこの世にはあったんだぁ」という始末。
ペルセポリスもこんな観光客じゃがっかりかも。
でもペルセポリスは私にとっては私なりにとてもすばらしかった。
謁見の間
ダレイオス1世の宮殿
クセルクセス門
このおじさんもポーズ! / ツアーバス運転手
「歩き方」に載っていないだけあって、
こじんまりとした遺跡だ。
3つのレリーフ(?)の意味をいろいろ説明してもらったが、
記憶に残すだけの知識がなかった。。。
イランでの食事にも慣れてきたメンバー達は、
毎度のように食事にながーい時間がかかることにうんざり。
「こんなにのんびり食事するよりもペルセポリス観光にもっと時間がほしかった」
という声も出始める。
明日の昼食もこのレストランで食べることが発表されると、
ブーイングもピークに達していた。
そういう私も疲れてきたのか、 どうもシャッタースピードが速いと思ったら、 ポートレートモードになっていた。 暑さでちょっとボーっとしてたからかも。 気を取り直して何枚か撮影。
ゾロアスター神殿 →
ダレイオス2世の墓 ↓ |
![]() |
しばらくバザールを歩き始めると絨毯屋で停滞。 他のメンバーが交渉しているのを遠目に見ていても正直退屈なので、 「単独行動してはいけないんですか?」と添乗員に聞いてみた。 「うーん、現地ガイド(ロイヤーさん) は集団から離れないようにと言っているのですが、、、」 と考え込んだ後、 「約束の時間にバスに戻らなければおいていく」 という条件のもとに単独行動を許可される。
こうは言ったって、 戻ってこなかったら探さないわけにはいかないのだから大変な仕事だ。 実際インストラクターが途中で自由行動をとってしまったために、 ガイド側ははぐれたと思ってバザール中を探し回ったらしい。 当のインストラクターは予定通りバスに乗っていた。
私たちは予定の時間にバスに乗ったけど、
ガイド側が引き連れていた他のメンバー達は時間に間に合わなかった。
そのためにバスをなんとかバザールの隅の方に止めて、
他のメンバーを待つこととなった。
遅れてきた添乗員は
「さっきはあんなに厳しいことを言ったのに、
私たちが遅れてしまいすいませんでした」
と謝ってきたけど、
「ツアーで単独行動させてくれることの方が全然うれしいので、
全く気にしてませんよ」と答えた。
フレッシュジュース屋を探すが、
かき氷のシロップを溶かしたような飲み物屋しか見つからない。
ハッサニー(テヘランから同行の現地ガイド)に聞くと、
「普通のバザールならどこでもあるからすぐ見つかる」
ということだったんだけど、、、
でも家族連れの子供にカメラを向けたりすると、
そのお父さんが
「うちの娘を撮りたいのか?そうか、そうか。
じゃぁ姉妹二人とも撮ってあげてくれ」
といった感じのことを言って、
娘達を並べてくれた。
最初はカメラを向けてもそっけない感じだった女の子も、
お父さんの承諾が得られてニコニコしてくれる。
それで撮ったのが下の写真。
もはや「イランには写真に撮られることを嫌がられる人がいるので注意」
という言葉を気にすることは難しくなってきた。。。
![]() |
![]() |
![]() |
小学生くらいの集団(先生は頭をかかえてる?)
メンバーの中には連日の同じ食事で元気のない人もいたくらいで、 ガイド側もその状況に配慮して、違う (ちょっとだけしか違わないという意見多数) 種類の食事を用意した。
毎日の食事がずっとシシカバブであることについてもハッサニに聞いてみた。 彼の答えは 「家ではいろんなもの食べるけど、 外で食べるのは調理が面倒なシシカバブだけ」。 「いろんなものってどんなもの?」と聞くと、 いくつか料理の種類を答えてたけど、 いろんな物というほどのバリエーションではなかったような。。。
しばらく食事を続けていると、なんか座っているベンチが振動している。
「なんだ、なんだ」と思って振り返ると、
さっきのおばさんがベンチをドンドンと叩いている。
「なに?」と聞くと
「イランの食事はどう?」。
よりによってこれほど答えにくい質問があるだろうか。
「悪くはないんだけど、ずっと昼食と夕食はシシカバブだから正直ちょっと飽きたよ」
と言いたいところだったけど、微妙な英語を話せる自信がなかったので
「おいしいよ」とリップサービスですませてしまった。
このおばさんはベンチを豪快に叩くのが結構好きらしくって、 何度かそうやって呼ばれて会話をしているうちにお酒の話になって 「ドバイはトランジットで行ったことがあるけど、 お酒飲めるよねぇ。イランでは飲めなくてつらくないの?」 と聞くと 「問題ないよ。私たちはムスリムだからね」 なるほどね!
よく分からないながらも楽しい人達だった。
最後に「Good-by」と言われたので、
「ホダ・ハーフェズ!」と答えたら、
その一団の他の人達もいっせいに微笑んでくれて、
「ホダ・ハーフェズ!」とみんなで答えてくれた。
うーん、この人たち、いい人たち。
披露宴は、男性と女性では別の部屋で行われる。
ネクタイをしてる人も何人かいる。 ガイドブックでは「ネクタイは西欧的と見なされてよくない」 とのことであったが、彼に聞いてみると、 「全然問題ない。かっこいいからね」とのこと。うーむ。
せっかくなので手帳にペルシャ語を書いてもらった。
ペルシャ語の字体もおもしろいけど、
右から左にあの字体を綴っていく様子はもっとおもしろい。
読み方を教えてもらってペルシャ語の上にカタカナを書いたら、
なぜか「これが日本語か」と言って、ばかうけしていた。
彼の知り合いがやってきて、そばにいた子供を相手役にして
ペルシャ語の挨拶「ハーレットフーヴェ」「ヘイリーホッシュ」
をジェスチャー付きで教えてくれた。
ほんとにどの人もいい人ばっかり。
どうしようかと思ったら、
前の方のテーブルの陽気そうな女性がこちらを見て手を振って、
おいでおいでをしている。
しかしさすがに関係ないものが入るわけにも行かないし、戻ろうかと思ったら、
女の子がやってきて「ようこそ」とかいってテーブルに案内してくれた。
彼女は、レイナという名前で花嫁の友達で、彼女の姉妹、彼女のお母さん、おばさん、
おばあさんたちと披露宴に参加していた。家族みんなで同じテーブルに座っていた。
レイナは英語を勉強していて、試験を受けてシラーズの観光ガイドになるのだという。
イスファハンに日食を見に行く話をして、イスファハンのガイドもするの?と聞いたら、イスファハンは行ったことがないらしい。
レイナは、一生懸命話をしてくれたが、彼女の英語はいまいちよく分からなかった。
食事はセルフサービスらしく、いろいろお皿に盛ってくれたが、食事後だったので、
とても食べられなかった。とっても甘いケーキとコーラを少しいただいた。
おばさんやおばあさんは敬虔なムスリムなのか、
女性ばかりの部屋の中でもスカーフをまとっていた。写真もダメらしい。
レイナの姉妹と記念写真を撮って、住所交換をして、おいとました。