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8月9日
シラーズ

エラム庭園

シラーズ大学のすぐそばにある。 バラの咲いていないバラ園だけかと思ったら、意外と広かった。

庭園の奥に向かって歩いていくと若い女の子3人連れとすれ違った。 写真を撮ろうと準備をする間もなく、出口に向かっていったと思ったら、 なぜかこっちに向かって歩いてくる。 「写真撮ってもいい?」と聞くと「Yes」 と答えながらも立ち止まるわけでもない。

単に散歩してるだけなのかな、と思ってエラム宮殿などを撮影して、 庭園内をのんびり歩いていると、再び彼女たちが近くを歩いている。 メンバーの一人がカメラを彼女たちに向けるとちょっと距離をおこうとする。
「シラーズ大学の学生なの?」と聞くと「Yes」。 「何勉強してるの?」と聞くと何度か英語で答えてくれたが、 こちらが知らない単語だったけど、 結局医学(もしくは薬学)の勉強をしているらしかった。 ちなみに彼女たちが写真で持っている本は「婦人科学」の本らしい。 ハッサニの話通り「シラーズの大学は入るのが難しい」と言っていた。

彼女たちはイランにいろいろと不満を持っているようで、 チャードルを指さして「暑くないの?」と聞くと 「暑い」。「ギャルメ?」と聞くと「Yes、ギャルメ」と答えていた。
イランは女性にとっては住みにくいので、 外国に行きたいんだけど、イランでは結婚しないと外国に行けないらしい。 ハッサニが言うにはそんなことはないらしいけど、 実際問題としては独身女性が海外に行くことは難しいのかもしれない。
多くの女性は結婚すると仕事をやめるらしい。

庭園を出て、 「ホダーハーフェズ」と言っても「See You Later」 で返されてしまった。 自立心の強い人達なのかも。

エラム庭園  シラーズ大学学生
エラム宮殿

花の前に立ってくれる少女

サアディー廟

サッカー少年達

サッカーのユニフォームを着た子供達の集団が観光中。 ハッサニに「あれサッカーのユニフォームだよね」 と聞くと、「小学生だ」とのこと。 まさかあれが小学生の制服ということはないだろう。

大人のイラン人でさえ日本人は珍しいのだから、 好奇心旺盛な子供達が我慢できるはずもなく、 何人かのメンバーはイラン人の集合写真へと呼ばれていった。

他人事だと思っていたのもつかの間、 10人くらいの子供達に囲まれて、「ハロー、ハロー」の連発。 「サラーム」と答えるとみんなが「サラーム」。
続けて「ハーレットフーベ」(How are you?)と言ってみた。 結婚式場前で親切なイラン青年に教えてもらった挨拶だが、 聞き取りにはとても自信がなかったので不安だったけど、 これを言ったとたんに「ペルシャ語話せるのぉ?」 (とたぶんペルシャ語で言っているようだった) と何人にも聞かれて、「(英)ペルシャ語は話せないよ」 と答えてみたものの、それが通じるはずもなく、 全員で「ペルシャ語話せるんだ、イェーイ!」と大騒ぎ。

サアディーの墓の前も子供達だらけで、 墓の写真を撮るのは現実不可能。 試しに彼らの写真をストロボをたいて撮ってみると、 騒がしさも最高潮。 あまりのうるささに、 日本語で一生懸命サアディーの説明をしていたハッサニが彼らに 「こらぁ、静かにー!」(とたぶんペルシャ語で言ったのだろう) と怒ってしまった。 こっちにとってはすっかり他人事なので、おもしろいかぎり。

湧き水の池

敷地内にある階段を下っていくと、 地下に池がある。 どうやら湧き水が昔から出ているらしい。 池の中には魚がたくさん泳いでいる。
ツアーメンバーにソフトクリームが配られた。 池を取り囲んでいる席を日本人が固めてしまうことに。。。

わき水の池のある地下から戻って、出口にゆっくり向かう。 しかし、なぜか出口集合の時刻告知がない。 まぁそんなに広いところでもないからいいのだろう。

写真の少女たち

下の写真の女の子が水を飲もうとして蛇口をひねったけど、 なぜか回らないらしくってすごくふてくされていた。 イランの町中にはいたるところにコップが準備された水飲み場がある。 水道もあるけど、水のタンクが多い。
水をこまめに飲むことが、この国での健康への配慮なのだろう。

右の写真の女の子が近づいてきて何かペルシャ語で話しかけてきた。 「(英)ごめん、ペルシャ語は分からないよ」 と答えてみるが、それでも何かペルシャ語で話している。 「(英)うーん、ごめん」 というと家族のところに戻ってしまった。

何を言いたいのかはよく分からなかったけど、 こちらから近づいていって 「(英)写真撮っていい?」 とカメラを持って聞くと、 わざわざお花の前に立ってくれた。 「ペーハーン」(笑って) で、撮れたのが右の写真。
この後彼女の家族(おじいさんと兄弟) も一緒に写真を撮った。 どうやら彼らは写真を撮って欲しかったみたい。 とっても喜んでいた。
イラン人を見たら、たくさん写真を撮ってあげましょう!

ふてくされる女の子
サッカー少年

キュロス2世の墓
パサルガダエ

パサルガダエ

遺跡の好きな人には感動もあるのかも知れないけど、 昨日見たペルセポリスとかの方が何かと大きかったりして、 シラーズからイスファハンへの移動の途中でなくて、 わざわざ見に来たのならちょっとつらいかも。

ハッサニの説明によると、 この付近の地域が侵略された時に、 この写真のキュロス2世の墓だけは壊さないように頼んだから残っているのだとか。
そんな約束を守るほど紳士なら、 わざわざ他の物ちゃんと壊さなくてもいいのに。

ここでツアーメンバーの集合写真を撮る。 雑誌などではもっと大量なツアーの集合写真を見ていたので、 こんな人数でちょっとほっとした。
もし観測地で同じツアー会社の他のツアーと合同での写真撮影だったら、 まんざら夢でもなかったかも。


途中のドライブインにて

イスファハン

バスでの移動中にハッサニがイランの映画か何かを上映し始めた。 全てペルシャ語なので、内容を理解するのは不可能だけど、 どうやらコメディーらしい。 しかし、そんなこととは関係なく誰もが興味を持てない内容だった。。。
というわけで多くのメンバーは睡眠。

ずいぶん遅い時間に到着。 バスの運転手もこんな長い時間運転し続けているのだから大変だ。
イランは基本的に昼間にちょっと寝て、 街全体が夜更かしだけど、 さすがにこんな時間にはホテルのレストランもやってない。

ガイド側は夕食をどうしようかと結構悩んだようで、 その時間でも営業してる他のレストランから宅配してもらおうとして、 食器がホテル側で準備できなくて、 「それだったらそのレストランまで行こう」 とかいうことになって、 長旅でみんなちょっとぐったりしてたけど、 別のレストランについてみると、 自分たちが泊まっているよりもだいぶいいホテルのレストランだったりして、、、


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