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14日目、15日目

ナイロビ出発

飛行機の出発時間を待つがいつになっても搭乗が始まらない。 1時間程度の出発時間変更の放送が流れて、 その時間になって待っていても次の放送が流れるわけでもなく時間が過ぎていく。 一部の客が文句を言ったらしく、 「あと20分で飛ぶか飛ばないであなたたちをホテルに送るかの決断をする」とのこと。 「確かにこのまま待たされるくらいならホテルに戻って寝たい」 と本気で思ったが、近くから「この飛行機は乗り継ぎがあるから1日出発が遅れると日本の到着は2日遅れる」などという声も聞こえてくる。

20分のはずが1時間ほどたってから、パキスタン航空の説明は 「あと30分であなたたちにコーヒーを出して待ってもらうかどうかを決断する」だと。 なんだか話がどんどん後ろに進んでる気がするのは私だけ?
さらに1時間以上が過ぎて、半数以上がそれぞれの場所で寝てしまった頃に「ひとまず飛行機に入ってもらって食事を食べてもらう」との説明があった。 「あぁ、よりによってあの食事を食べさせるなんて、 待たせてる以上のひどい案をよく思いつくもんだ」と思いながら搭乗。 いやいや食事をとると、なぜか飛行機は出発した。 本当に大丈夫なの?


カラチ

ドバイを経由し、カラチに到着。 予定よりも遅れているのでカラチ滞在は4時間程度。 「その程度だったら空港で待たせてほしい」とリーダは交渉したが、却下されたらしい。 予定通りホテルで休憩することになった。 「では空港を出ましょう」と思うと入国審査が全然進まない。 やっと外に出れたと思ったらホテルまでのバスが30分くらい来ない。この程度で不満に思わないことが大事なのかも。 バスが来てもしっかりと順番を待っている私たちのところに来る、という保証はないので、リーダ達はバスが来ると「こっちこっち」と大げさなアクションをしていた。 こういう努力が添乗員には必要なことなのだろう。

ホテルについて、もう食べ飽きたパキスタンの料理を食べて、 仮眠するための部屋の鍵を待っていると、 マッサージ師というおじさんが話しかけてくる。 断っていると、日本人をマッサージしたときに書いてもらった感想文を見せてくる。 「本当に気持ちよくて、疲れがとれました」などと日本語で書かれていて、このおじさんはいつもこれでお客をつかまえているようだった。

部屋に入る前に「ホテルのボーイ達が意味もなく部屋に入ってきたりしてチップをせがんだりするから気をつけるように」とリーダから指示があった。 しばらくすると、その通り扉がノックされた。 どんなことを言うのかと聞いてみると「君はアルパインツアーのメンバーだけど、空港に戻ること知ってるか」などと分かりきったことを聞くので「ああ時間も分かってるよ」というとあっけなく立ち去ってしまい、その後何もなかった。 しかし、他のメンバー達は頑なに扉を開けなかったため、 十分な仮眠をとれないほどノックされ続けたらしい。

空港の免税店では小物などを買ったが、 昔ネパールでも有効だった「値切った値段にだめだと言われて、立ち去ろうとする」という方法が意外と有効でそれなりに安く買うことができた。 アフリカでは特に有効でなかったこの方法がうまくいくのは、 やはりネパールのそばだからなのだろうか。


バンコク→東京→自宅

それにしても飛行機の各駅停車がこんなに疲れるものだとは思わなかった。 人間の生活のリズムよりも飛行機の都合が優先されるので、 食事の時間、飛行機の乗り降りとその時間などが予定の遅れも加わって勝手気ままに指示されている気がする。

バンコクの免税店でチョコレートなどの買い物をして、 搭乗口に行くと再び出発時間変更の知らせ。 パキスタン航空はやはりこんなものなのかも。

成田に着いて解散後、荷物を宅配便で送るが、 この中にアパートの鍵までも入れてしまい正月早々大家さんの家に行って(アフリカの予備のお土産がさっそく役にたった)、 なんとか無事帰宅。


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