更新日 1999年 6月 14日  English is here.


詩想空間 / 風



    窓からそよぎくる風も、
      ほんの少し前眼下に島々を見下ろしながら天空高く旅をしていたのかもしれません。
    そら、潮風の香りがしますよ。

    シーンファイル:lpwdilnd.txt

島  [83k] 1999.06 by Tsutomu Higo


    眼を閉じて
      サンゴの透ける海
      白砂の浜
      深青の空
    波の音と
     風の外はただ無

    シーンファイル:lpwdreef.txt

礁  [49k] 1999.06 by Tsutomu Higo


    疾風怒涛
      吹き荒び
      崩れ狂い逆巻き
      全て巻きこみうねり去る
    咆哮の仮相
    静謐の仮相

    シーンファイル:lpwdwind.txt

涛  [63k] 1999.06 by Tsutomu Higo


    盛夏既に秋を潜ませ
      透明なる空
      涼やかなる風
      天駆ける雲

    シーンファイル:lpwdtree.txt

夏  [86k] 1999.06 by Tsutomu Higo


    炎風に巻かれるが避け得ぬならば
    焼かれよう
      そして再生の時を待とう

    シーンファイル:lpwdfire.txt

炎  [78k] 1999.06 by Tsutomu Higo


    朽ちし樹の形骸よ
      凪ぎに満ち寄せる潮に浸されて
      水底に降りて眠れ
      栄光は既に継がれたり
      風は既に止みたり

    シーンファイル:lpwdwave.txt

      ここの木は、個人的にGilles Tranさんからいただいたものを使用しております。そのため、木はシーンファイルからは削除しています。
潮  [55k] 1999.06 by Tsutomu Higo


    雪氷冷光を湛え
      風鋭く平原を走る
    今はまだ命篭る時
    やがて萌え出で
    広がりのままに覆い尽くせ

    シーンファイル:lpwdwntr.txt

冬  [66k] 1999.06 by Tsutomu Higo



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