Northern Soul 2


今回は私の趣向性を表した盤を集めました。正直言ってソウルか?これ?という盤がたくさんありますが、それがノーザンの一つの柱であることも事実な訳で。そう言った意味では、あまり語られる事の無かった盤の集まりとも言えます。尚特筆していないものは、スキャンした面のコメントを入れています。

Artist
The Tempos

Title
(Countdown) Here I Come / Sad Sad Memories

Label/No.
Canterbury / C-504

Canterburyレーベルの最高傑作は間違い無く、この盤。リズム・セクションとストリングスなどの上モノが一体となって、メロディックかつグルーヴィーなサウンドを作り出しており、それにファルセット気味のかすれたリードの絞り出すような歌声が、疾走感を増してくれる。アップ・テンポなナンバー。

レーベル・デザインが異なる盤(青紫が基調)もありますが、こちらの黄色い方がレア。

CDではgoldmine "C'mon And Dance"に収録されています。

Artist
John Bowie

Title
You're Gonna Miss A Good Thing (Baby) / At The End Of The Day

Label/No.
Merben / M 106

フィリーもの。ベース・ラインが動く陰うつなバック、それにサビでの子供たちがタイトルを連呼するコーラスが印象的。そんなバックにのって無難にヴォーカルが淡々と歌い上げているといった感じ。全体的に洗練されたサウンド。

CDではgoldmine"totally northern soul" "northern soul of philadelphia 2" に収録されています。

Artist
Don Ray

Title
Born A Loser / Livin' On A Prayer, A Hope And A Hand-Me-down

Label/No.
RCA / 47-9438 Demo
フルートかピッコロか、そんな管楽器のリフが滅茶苦茶格好良いイントロ、そして兎に角抜けのイイバックに、しゃくり上げるような泣きのヴォーカル(白人?)が、シミる。2分足らずで終わってしまうのがいつも聴いていて、もう少し長ければな、と思わせる。

Artist
Vernon Greene

Title
Look At Me, Look At Me / Am I Ever Gonna See My Baby Again

Label/No.
MInit / 32034
情感たっぷりに歌い上げるヴォーカルと、乾いたホーンが如何にもウエスト・コーストものを感じさせるバックが見事に絡まった、3連ビートのナンバー。

Artist
Johnny Wyatt

Title
This Thing Called Love / To Whom It May Concern

Label/No.
Bronco / 2052
バリー・ホワイト制作の60年代サウンド。70年代の彼のサウンドから想像して聴くと、見事に、しかし、良い方に裏切られる。木琴もしくは鉄琴のような楽器が象徴的な、跳ねるように勢いのあるバックに、ラフなヴォーカルがのって、これぞノーザン! と思わせる。

Artist
Detroit Soul

Title
All Of My Life / Mister Hip

Label/No.
Music Town / 45-502

ブレイクでオカズを入れまくるドラム、レズリー効果抜群の白玉系のオルガン、小気味良いホーンと書いていくとソウルっぽくないが、実際、冷静に聴いてみるとソウルというより、ロック。歌も黒っぽい白人といった印象を受ける。そんなことは抜きにしてこのグルーヴ感はこの曲でしか味わえない、と言っても過言ではない素晴らしい60年代サウンド。

CDではgoldmine"totally northern soul" に収録されています。

Artist
The Valentinos

Title
Sweeter Than The Day Before / Let's Get Together

Label/No.
Chess / 1977 DJ

ウーマック兄弟のグループよるこのナンバーは、今まで聴いたチェス系の中では最も好きなもの。超強烈なバネが仕込んであるかのような弾力のあるリズムにシカゴを感じさせる乾いたホーン、そして、エモーショナルなヴォーカルが合わさる、素晴らしい、それしか言い様がない。

CDではkent"Chess Norhtern Soul"に収録されています。

Artist
The Epitome Of Sound

Title
You Don't Love Me / Where Were You

Label/No.
Sandbag / S 101

間違えて、裏をスキャンしてしまいましたが、、表はホームページの表紙にも使っているので御勘弁を、、(汗)。

You Don't Love Meは流麗かつ可愛いストリングスと強烈なスネアを叩き出すドラムが印象的なバックに、発刺としたヴォーカルが合わさった、ポップなナンバー。一般的なソウルの枠には当てはまらないかも知れませんが、これがあってはじめてノーザン・ソウルとも言える盤で、好みは別としてノーザンの趣向性を理解するには欠かせない盤であることは間違い無い。

CDではgoldmine "C'mon And Dance"または"northern soul story"に収録されています。

Artist
The Victors

Title
Not Only A Girl Knows / Hurt

Label/No.
Philips / 40475
これはファルセットのリードとコーラスの絡みが兎に角絶妙。そして粘着質のバックがこれまた素晴らしい。PhilipsなのにVictorsですが、こんなメジャー・レーベルにも、このような素晴らしいノーザンが隠れているから、恐ろしい。

Artist
Billy Keene

Title
Wishing And Hoping / Cross My Heart

Label/No.
Vault / V-943 Demo
西海岸のレーベルからのノーザン。ラフかつ独特の歪んだノドの持ち主でその歌も魅力的なのですが、それにエレガントなホーンのリフと力強い押せ押せのリズム隊のバックも素晴らしい。黒いエレガンス、そんな形容が相応しいナンバー。

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