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寧音ちゃんへ



こんにちは。
わたしはしょーちゃんのおねえちゃんです。
1911年ごろ、アメリカで生まれました。

こわれないおにんぎょうを作ろうとした
アルバート・ショーンハットというひとが
わたしや、わたしのおともだちを、木からつくりました。

ショーンハットっていうみょうじは、「きれいなおぼうし」
っていういみの、どいつごなんですって
すてきなおなまえでしょう
寧音ちゃんのおなまえみたいにね!


木をけずってつくられているので
わたしのおかおは、びすくどーるのように
つるつるではありません。

でも、アルバートのくふうで
びすくどーるにはできないことが
わたしたちには、できるの。
たとえば。。。

こーんなふうに、だんすをおどることや、

こーんなこと。


てとあしが、じゆうにうごかせるの。
だって、からだのなかに、とてもすごい
ばねがはいってるから。

あしのうらには、ちいさな穴があいていて
とくべつのどーるすたんどにさしこむと
だんすのかっこうや、
かけっこのかっこうや、
にんげんのこどもたちのように
すてきなぽーずがとれるの。

寧音ちゃんのまねだって
わたし、きっとできるとおもう。

ほら。わたし、じぶんのあしで、しっかりたてる。

うさぎさんとふたり、なにをのぞいてるとおもう?

これから、あなにおちていく
ふしぎのくにのありすみたいだね。

わたしがはじめてにほんについたとき
どんなふうだったか
みせてあげるね。

あめりかからにほんについたとき、
わたし、こんなふうでした。
100さいちかくものねんれいなので
わたしのおともだちも
ほとんど、こんなふうです。

すてきなばねのおかげで
いろいろ、おもしろいぽーずがとれることは
寧音ちゃんにおはなししましたよね。

あめりかのこどもたちは
きっと、さまざまなかっこうをわたしたちにさせて
あそんでくれたのだとおもいます。

でも、たくさん、ころんだのね。わたしたち。
だから、みーんな、おはなにけがをしてます。
おでこにも、ほっぺにも。

もっとひどいけがをしているこを、
なんにんもみたことがあります。
めも、おはなもなくなってるこもいました。

そんなこたちは、
すこし、さびしそうにみえました。

わたしをみたとき、
館長は「かわいい」っていってくれました。

かみはぼさぼさで
ほっぺはがさがさで
おはなのあたまがくろくても。。。です。

むねがいっぱいになった。。。っていってました。

それから、館長は
いっしょうけんめい、おかおのしゅうりをしてくれました。
なんども、なんども、ぬりなおしてくれました。
しっぱいしても、あきらめませんでした。

でも、あまりむずかしくて
なきそうなかおをしていたこともありました。

いまでも、もっとよくしてあげたいって
おもっているみたいです。


あめりかにいたときのわたしです。

しょーんはっとのおにんぎょうは
あめりかのひとにとって、とくべつのおにんぎょうです。
わたしたちは、あめりかのきってにもなりました。

じつは、
館長がはじめてわたしたちのことをしったのが
そのきってを、あめりかじんのおともだちにもらったからでした。
とてもきょうみをもったようでした。

いてもたってもいられないほど
きになるおにんぎょうになってしまったようでした。。

これも、あめりかにいたときのわたしです。
いないいないばーもできるよ。

わたしのおとうとです。
しょーちゃんです。
ほら、
しょーちゃんも、おはなにけがをしてるでしょ?

しょーんはっとのおにんぎょうのかいしゃは、
「はんぷてぃーだんぷてぃーのさーかす」っていう
とーってもすてきなおもちゃのさーかすもつくりました。

しょーちゃんのもってるろばくんは
さーかすのためにつくられた
いろいろなどうぶつのひとつです。

ろばくんのからだのなかにも
もちろん、ひみつのばねが、
ちゃんとはいってるよ。

だから、

「ほらよっと」

こーんなすごいことができちゃうのです。
ろばくんは、ちいさなかたあしだけで
さかだちしてます。

しょーちゃんも、みんなも
「うわー。ろばくん、すごいねー」
って、びっくりしてみてます。

がんばれ、がんばれ。
ろばくん、すごいおかおしてるでしょ?

かのさんが、「かばのようなろば」。。っていってたよ。
ちょっと、こわいおかおなのに、
すごくかわいいの。


おとうとのしょーちゃんも
館長におようふくやら、おぼうしやらを
つくってもらいました。
おはなも、なおしてもらいました。
かみのけも、とくべつにつくってもらったの。

ろばくんは
いつも
しょーちゃんといっしょです。

ふたりいっしょに
ひこうきにのって、
あめりかから、にほんにきたからです。

きりんくん。
これは
うえのどうぶつえんの
おみやげですって。

わたしもすてきなどれすをつくってもらいました。
とてもたいせつなおにんぎょうだからだそうです。

あまりにも、てまのかかるつくりかたなので
わたしたちは、20ねんほどしかつくられませんでした。
でもいまは、わたしたちをあつめているひとが
たくさんいます。

なぜでしょう?

きっと、おとなのひとが
わたしたちをみると、
寧音ちゃんのようなこどもたちのことを
おもいだすから。。。かもしれません。
きりんちゃんや、おうまさんであそんでいたころの。。。

寧音ちゃんは、とてもおにんぎょうがすき
。。っておかあさんにききました。
きっと、おにんぎょうをたいせつにしてくれるおんなのこね。
ありがとう。
いつか、きっとあいましょうね!
それまで、さようなら。


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(Apr. 26, 2003)


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