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モナリザの絵はお好きでしょうか?
あまりに、見慣れすぎてしまい、
新鮮味もなく、「俗」にすらなっているような。。。
あれが何故ルーブルの至宝といわれるのか
ご存知でしょうか?
それは、あの絵が
微笑む一瞬の、筋肉の動きまでも
表現しているから。。。だそうです。

ダビンチが、故郷、イタリアを離れ、
フランスで息を引取るまで、
常にそばに携えていた
3枚の絵の一枚が、モナリザでした。

さて、SFBJの、238Jewel Eyeです。
1910年頃のお人形です。
モナリザに負けないくらい?
その微笑が
デリケートな造形だと思っています。

SFBJのキャラクタードールは、そのモールドにより
かなり強い個性が感じられるものが多い。
236ーラーフィングジュモー、237−Jewel Eye 男の子
238−Jewel Eye 女の子、239−Polbot、247−Twirp、252−Pouty
などがありますが、ちょっと個性が強すぎて、
お人形としての完成度は、???なものも。
その中で、JewelEye 「宝石の瞳」といわれるものは、
人間の顔のバランスに限りなく近く、
本当の子供を見ているような気になります。
SFBJらしく、ばらばらの出来なのですが
本当に、数少ないこのモールドには、完璧。。。と思うものもあります。

面白い事に、てーとちゃんを見慣れていると
じゅえるちゃんは、初め少し変に感じられ
じゅえるちゃんに慣れた今となっては、逆に
てーとちゃんが、如何にディフォルメされた表情か。。。
と解ります。
劇画と、少女漫画の違いのような。
そして、一番大きな違いは、その微笑が
本物と感じられるか、そうでないか。。。
という点です。
AMグーグリの微笑みもかなり好きですが(魅力的です)
微笑みは自然でも、眼が超ディフォルメですしね。(^o^)
じゅえるちゃんは、まるでそこに
ミニアチュアの女の子がいるみたい。。。
いわゆるお人形顔。。。ではない。
古典的なビスクと、これから中心となるキャラクタードールの
中間のような、デリケートなお人形のような気がしますが。。。

もうひとつ決定的に違う点は、眼の下の部分が
微笑む時のように、微妙に膨らんでいる事です。
これは、ケストナー、ジュモー、どの古いタイプのお人形を
見ても、ありません。
モナリザ。。。とまではいかなくても、
筋肉の動きが解っていないと
本当に微笑んでいる表情は作れません。
じゅえるちゃんにはそれがある。
それがあるから、微笑んでいる。。。と
思ってしまう。(^o^)

さて、じゅえるちゃんが来た時は、
男の子のような洋服でした。
セーラー服の上着と、半ズボン。
あたまは、古いかつらで、
茶色の真中で分けてあるもの。
性別、年齢不詳の雰囲気。
でも、モールドナンバーから
女の子と解る。
そこで、変身大作戦の開始。


   まず、ドレス。着物の羽織から。あずき色の、変わった織りです。
これもまた、あずき色の古いレース。この日まで、出番を待っていました。 
帽子は、古いものを作りなおして。
レースと、茶色と、濃いピンクのばらで飾って。
靴下と、靴は、茶色のまま、オリジナル。
靴にりぼんだけ、茶のベルベットを結びました。
スペインから着いたシュタイフといっしょに。

体のバランスがとても良いと感じます。
ゴムの繋ぎの強さにもよりますが、
しっかり、立てる。

さて、じゅえるちゃんの、問題点です。
まず、写真でもわかるように、右の眉の上。
ペイントがうつったような、しみがある。
まだ本格的にリタッチをしていませんが、
そのうち、パーフェクトな色を調合するつもりです。
今は、応急処置。
あと、右目の下。1センチほどの、ライン。
ヘアーラインというべきか、ビスクを焼いた時の
割れ。。。とみるべきか。微妙な長さと、場所。
それと、左手のペイントが
完全に、剥げてしまっている。
リペイントは、当分しないつもりです。
これもまた、個性のような気がして。
全然、気になりません。

さて、この写真が、実寸に近い。
ですから、いかに瞳が小さいか解ると思います。
1センチはありません。
でも、大きな瞳の、てーとちゃんに、負けていません。
とても存在感があります。
Jewel Eye 「宝石の瞳」と呼ばれる所以です。

光の当たり方によって、
瞳は、ますます美しく輝きます。
お口には、ちいさな歯が。
虫歯?あるわけないです。
おりこうさんですから。

かつらも、作りました。
まるせるちゃんの余った毛です。(-_-;)
これも、応急処置。
でも、似合ってるから、いいか。。。
いつもの事だ。

モナリザスマイル。
この角度からみると
微笑みの感じが良く解ります。
このウィッグだと、
3歳ぐらいの雰囲気ですね。

左手の状態です。
なんだか、洋服ぴったりの色合いに
剥げていますね。ペイントが。
首には、水晶のネックレス。
わたしのお下がり。
これも、デリケートな細工がしてあるものです。
宝石は、もう興味がなくなりました。
もっぱら、お人形につけてあげます。
リサイクル。
本物がまた、よく合う。
アクセサリーも、自然なものがいい。

じゅえるちゃんマジック。
お人形の写真を撮ると、いつも思う事ですが
本当はこれよりもっと、もっと可愛いのに。。。
と、不満が残ります。
何が悪いのか。光、アングル。。。イライラ。でも、
じゅえるちゃんは、「こんなに良く撮れてどうしよう」。。と思う
フォトジェニックな子です。
実物より、写真が良いなんて事、あるものだろうか?
撮っても、撮っても、次々気に入った写真が出てくる。
選ぶのに苦労するほどです。
何でしょう?
初めての経験。
だから、同じ様なショットがあるある。

なんで?その秘密が知りたい。


さて、髪がいかに重要か。。。のお話しです。
じゅえるちゃん、ウィッグを変えてみました。
初め、このウイッグは、どうにもこうにも
手におえないしろものでした。
まず、真中分けが、気に入らない。
老けて見えるんですよ。
カールが、ぐるんぐるん。。。自然じゃない。
いじっているうち、センターを少しずらし、
両サイドを編み、上でまとめる事を思いついた。

すっかり、この髪が気に入りました。
本当に、髪で雰囲気が、大人びて見えます。

この髪型だと、お嬢さんに見えます。
7歳ぐらい?
わたしの大事な、観葉植物と一緒に。
いつもの「秘密の花園」を、初めて出ました。

厳しい冬を越した葉っぱ達です。
厳しい年月を生き抜いてきた
じゅえるちゃんです。

これからも、
健やかでね。

髪を別のアングルから。
お人形の、美容師になりたい。
カールが、まだ強すぎる。
でも、一度被せると
取りたくない、変な人です。(-_-;)

ほらね、同じアングル。
でも、どれも好き。

別な帽子。
これにあわせて、盛夏には
リネンの白で、
ドレスを作るつもりです。

じゅえるちゃんについては、
知らないことだらけ。
これから勉強です。
この、素晴らしいモールドを
いったい、誰かつくったのか。
SFBJ。
ジュモー、ブリュ、ゴーチェ、R&D
P&G,フライシュマン&ブルーデル
と、役者はそろっているのだけど。。。
それとも、ドイツヘッド?
解れば、また書きましょう。
アデュー。。。

(おまけ)

「あなた、おなまえは?」
「ボク、くまデス。アナタハ?」
「わたし、じゅえるです。くまさんのおめめ、きれい。。」
「じゅえるチャンノモ、キレイ」

じゅえるちゃんに、お友達ができました。


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(Jul. 4, 2002)


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