(2004)

ここはひとり言日記風、落書き風写真など
何でものせちゃおー。コーナーです






◆9月28日◆
20数年に渡り、子供たちに絵本の読み聞かせや
お話を行っているかたの
「年令にあった絵本」という講座を受ける・・


子供に本を読んであげる事は・・
子供の記憶に残る絵本を選ぶということが大事だとおっしゃっていました。
それはお話を聞いて、子供たちがまさに別の世界に行き、
豊な時間を持ちつづける事が大事で、
子ども達の心の成長に合った本やお話をする事が良いと言うこと、
またそれは子供たち自身が示す事もあるということで、
そしてその為のお話の会のガイドブックも出されて
その中のプログラムの紹介もされました。

「ちいさなねこ」の絵本の読み聞かせと、
「おおかみと7ひきのこやぎ」のお話と
「眠り姫」のお話の実演もされました。


住宅街の一軒のお家で近所の子供たちに絵本を貸し出すという
文庫活動から始まり、
今は地域の学校で45分間の授業の一貫としての
お話を行っている・・

実演のすばらしさからその年輪の重さを読み取る事が出来ます・・


最後の質問コーナーの時に、
なぜやるか、
やりたい事とやらなければならない事、
この二つを考えて、その基準を持ちつづける。
もしできなければ、できるように努力する。
とおっしゃって、それを実践してきたであろうと思うと
その言葉がずしりと響いてきました。


今、小さな民話のお話を覚えているところです・・
冬まじかのお話だけど、
いつ子供たちに聞かせる事ができるかわからないけど
お話の世界を楽しんでもらえるように
練習を頑張ろうと思っています。。

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◆9月17日◆
おばあちゃんに宅急便を送る・・

地元で作られた味噌や珍しい野菜の漬物、
佃煮、こんにゃくをつかった惣菜・・
頂きものの梨と、スーパーで売られている温室みかん、キウイ、
網に包まれたちょっと高級グレープフルーツ2種
巨峰と和歌山産の早生柿はダンボールが小さくて入らなかったので
家で食べる事にする・・
本当は家で取れたねぎも入れたかったけど、
今度の時に、と言い訳してる私に一言、
「少なくて回数多く出した方がいい」とおとうさん・・

毎年母には沢山の茹でて小分けして冷凍したモロヘイヤを送っている。
今年は地元産の豚肉とハムを一度冷凍して、一緒に送る・・
如何せん、おばあちゃんはぬるぬるした物が嫌いなので
モロヘイヤを食べてもらえないのが残念・・

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朝の指の関節のばね指は変わらないけど、日中はないので
今パン作りにはまってます・・
春に杏ジャムを頂いて、この夏、無花果ジャムを頂いて
どちらもTさんのお手製で、この前その頂いたジャムで
ジャムパンを作ってTさんに頂いたお返しをと思ったところが
焼きあがりはジャムが飛び出て大失敗・・
一緒の苺のジャムパンもいまいちの感じ
もう頂いたジャムはないので今度は
カスタードクリームを作ってクリームパン・・
ようやくできて先日Tさんにおすそわけ・・


(クリームパン)

今度は定番のバターロール・・
ケーキ用のチョコを入れたバンズ型と
ハムを織り込んだハムマヨネーズパンも一緒に作って
まーまーの出来だったけど、今だ納得いかず、
まだまだこれからもパン作りに励む由・・


(バターロール、その他のパン)

パンの出来にあーだこーだと言ってる私は幸せだと
一言おとうさん・・

いつか絶対納得のパンを作って
本当はパンも送りたいのです。

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◆9月16日◆
読み聞かせを始めて、絵本に触れてはや1年半・・
沢山いろんな本を読んで本を選ぶ事も、楽しい作業の一つ・・
2学期に入って、今日で3回目、
先週から会の代表のNさんとも一緒に行う事になって
先週はちょっと緊張して、読み進んでく途中で飛ばして読んでしまうという
大チョンボをして、これも一つの経験として深く反省・・
あとでNさんがフォローしてくれて、
一緒にやる事になってほんとに良かったと思ってる・・
Nさんはとっても上手なので、これからも学ばせて貰うという点からもとっても楽しみ・・

今日の3年生の読み聞かせに読んだ本は、
Tさんの「にんじん畑のパピプペポ」のあとに
長新太さんの「キャベツくんのにちようび」と
原案は外国の人で文は阪田寛夫さんで絵が長新太さんの「だくちる だくちる」という絵本
長新太さんのおおらかな絵と奇想天外な展開はとても面白くて大好きです。

「キャベツくんのにちようび」は
道でキャベツの顔のキャベツくんと豚のぶたやまさんが出会います。
ぶたやまさんがお腹がすいたので
「キャベツ、お前をたべる」と唐突に言うのです。
すると草の陰から白い3本の手が出て「いらっしゃい いらっしゃい」と手招きをする・・
となんとそれは3匹の招き猫、
同じ格好で体をくねらせしなっとして全身にどうらんを塗っている女の猫かと思うくらい
ユーモラスなキャラクターで、
キャベツくんとぶたやまさんがついていくと、
そこにはページいっぱいに広がるキャベツ畑・・とそれが直ぐ消えて、
誘われるままにまたついていくと今度はページいっぱいに広がる畑の上に豚が並んだ豚畑・・
またすぐ消えて次は畑いっぱいの招き猫だったりします・・
さんざん、おいしいものがありますよーと言っていた3匹の招き猫が
最後は一転して「おいしいものはありませーん」と言っていなくなるのです。
そこでキャベツくんがぶたやまさんに
「うちでなにかごちそうしましょう」と誘って
二人は帰っていく・・二人の上の空には一番星が光っている・・
というもの。

そして「だくちる だくちる」は
人間が生まれるずーーとずーと前、
大きな赤桃色の山が噴火をしている様で、
山の「ドカーン」という音しか聞いたことがないひとりぼっちのさびしいイグアノドン・・
あるとき黄緑色の小さな鳥のようなプテロダクチルスを見つけます。
それは「だくちる だくちるる」としか言わないのですが、
その声がまさにイグアノドンが始めて聞いた歌で、
それを聞くとただうれしくて、うれしくてどんどんうれしくなっていく・・
だってそれはイグアノドンが「ドガーン」の次に聞いた初めてのうたなのですから・・
というものがたり・・
子供たちがあとで借りれるように読み聞かせをした本は学校の図書館に置いてくるので
2冊とも手元にないのでせりふはちょっとニュアンスが違うかもしれないけど
こんな感じの本です。


キャベツくんの方は一緒に奇妙な冒険をして体験をしてすこしやさしくなって?
(ってこれは大いに主観が入るけど)
お互い友情を感じさせる、そんな終わり方・・

「だくちるだくちる」も、小さな友達を見つけたときからイグアノドンはうれしくて・・
絵本の中で桃色のイグアノドンが踊っているかのように・・
きっとこの最初の言葉は聞き慣れてきても、
一生忘れられない言葉になるほどのものであろう・・
と・・思っていたのです・・

ふたつとも、読み終えてなんともほんわかとした気分になって、
子供たちもちゃんと聞いてくれたので、
何か味わえてくれたらなーと思ったりしてるけど・・
それは聞けないので分からないけど・・
一回もとちらずに読めたのは良かったと思ってる・・

長新太さんの奇抜なアイデアとダイナミックで大胆な色彩の絵が大好きです。
1927年生まれの長新太さんはある絵本の雑誌の中で
この2年ほどミミズを主人公にした作品を考えているそうです。
その名も「みみずのオッサン」との事・・何かまた面白そうな感じで、
そのエネルギーに敬服です。。


この二つとも本当は単なる友情ものがたりではない、
奥深い趣、哲学的なものを感じているのです。
キャベツくんというだけで笑ってしまうけど、
唐突にお前を食べるというのは、なんと横暴な人間社会を思ってしまい、
どんどん美味しい物を目指して着いていくあたりに人間たるゆえんのらしさも伺えて、
結局ありつくことはなかったけど、温かい関係を作る事ができた。
それこそが大事なんだと、言ってるように思ったりしていました・・
そしてそう思ってもなかなかうまくゆかないのですが・・


「だくちるだくちる」はまるで神話のように
全ての生きとし生けるもののはじまりはたったひとつの言葉だと・・
きっと意味もわからないその音は、発したものが発信した時から・・
聞いたものが聞いた時から全てが始まるのだ・・と思わざる得ないのです・・
もしかしたら私がイグアノドンかも・・「だくちるだくちる」と意味のない言葉で
泣き続けているプテロダクチルスが私かも・・と思ったりしていたのです・・


またひとり、またひとりと好きな絵本の作家さんが増えてゆきます。。


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