- 三日目、仁田岳に寄り道した後、いよいよ縦走路を最終目的地の光岳に向かって歩き出した。シラビソなどの樹林帯が続く展望のない地味な稜線だった。
- 易老岳は樹林に囲まれていた。易老岳からは登山者が少し増えた。三吉ガレでは西側の展望が開けていた。「携帯通話可」の標識があった。
- 三吉平からは涸れた沢の登りだった。登るに従い展望が開けてきた。振り返ると聖岳が見えた。
- 静高平の水場は涸れていた。水場からわずかの登りでイザルヶ岳の分岐に着いた。荷物を置いてイザルヶ岳を往復した。イザルヶ岳は360度の展望だった。
- 最後は木道を歩き、わずかの登りにかかる頃、光小屋に着いた。待ち合わせの原氏は着いていない様子だった。しばらく休んだ後、水場に行った。下り標高差80mほどで水量は多かった。
- 水場から戻ると小屋に単独行のザックが置いてあった。どうやら原氏に抜かれた様子だった。小屋から山頂へ向かう途中で無事原氏と会う事ができた。山頂でお祝いのお酒をいただいた。山頂先の岩場は西日が暖かだった。深南部の山々が南へと続いていた。いつまでも休んでいたい雰囲気だった。単独行が光石に向かったのを機会に光石まで行ってみた。光石も展望が良かった。一休みした後、小屋に戻り祝杯を上げた。
- 最終日、朝の小屋の室温は3度だった。宿泊が17-8人もいると外よりだいぶ暖かだった。夜明けとともに出発した。
- 分岐に荷物を置き、イザルヶ岳に行ってみた。山頂への途中で日の出を迎えた。山々は赤く燃え一瞬の輝きを見せていた。
- 分岐で荷物を回収し、昨日と同じ道を易老岳まで戻った。易老岳からはシラビソの樹林の下りだった。易老岳を入れ違いに出発して行った昨晩小屋で一緒だった6人組は、リーダが私の持参のガイドブックの著者の永野氏であることが判明した。面平で同時に休んだのを機会にガイドブックにサインしてもらった。面平は落ち葉に混じって大きなどんぐりがたくさん落ちていた。6人組にミズナラの実であることを教えてもらった。面平付近は黄葉が見頃だった。
- 最後は植林帯の中をジグザグに下り、川を渡って易老渡の登山口に着いた。易老渡から甲府までは原氏の車で送ってもらった。