- 大峰奥駈道の縦走も三日目の後半になった。持経ノ宿から釈迦ヶ岳を目指して出発した。
- 阿須迦利(あすかり)岳にかけては一直線の登りだった。新緑がきれいだった。鳥のさえずりが多かった。山頂手前にはシャクナゲが咲いていた。暑くなってきたので山頂でフリースを脱いだ。
- 証誠無漏(しょじょうむろう)岳までの間に鎖場が有った。鎖場の前後で登山者4人とすれ違った。山頂手前でシャクナゲが咲いていた。標高が上がったせいか、この付近のヤマツツジはまだつぼみだった。
- 涅槃岳にかけては木が少なくなり展望の良い尾根が多くなった。ムシカリが咲いていた。涅槃岳には前鬼からピストンできたと言う40歳くらいの単独行者がいた。
- 乾光門へは緩い尾根の下りだった。眺めが良かった。前方に釈迦ヶ岳が見えた。乾光門付近はバイケイソウが多く生えていた。キツツキが木をたたく音がした、鳥のさえずりが聞こえた。少し汗ばんできた。5人組の50代位の縦走者とすれ違った。滝川辻付近のヤマツツジもつぼみだった。滝川辻は風が強かった。木はまばらだった。
- 地蔵岳への途中で赤テープに引かれて間違って尾根の左手のトラバース道に入ってしまった。途中で稜線に登り返した。稜線は笹原で眺めが良かった。嫁越峠への下りは笹原のブナ林で気持ちの良いところだった。
- 嫁越峠の最低部から15mほど登った所にテントを張った。周囲は笹原だった。風が少し有った。水は二人で2.8リットル有ったので汲みに行くのはやめにした。18時頃、単独行者が南へ向かって通過していった。
- 四日目の朝、風は無くなっていた。朝日が良く見えた。良い天気だった。一人あたり500ccの水を持って出発した。キツツキが木をたたく音がした。途中からバイケイソウが多くなった。
- 奥守山付近は膝下くらいの笹原だった。バイケイソウが多く生えていた。天狗山にはミツバツツジが少し咲いていた。天狗山からの下りで本宮まで行くと言う30歳位の白装束の修験者と会った。「初めて人に会った」と言われた。石楠花岳の手前ではシャクナゲの木が多かった。花は咲き始めだった。
- 太古ノ辻への途中ではミツバツツジがたくさん咲いていた。アケボノツツジは咲き始めだった。単独行とすれ違った。太古ノ辻で吉野から来たと言うトレイルランナーと会った。写真を撮ってあげた。トレイルランナーは前鬼に下山して行った。
- ミツバツツジを見ながら歩いていくと深仙小屋に着いた。小屋周辺には登山者が3人いた。水場には水がチョロチョロと流れていた。荷物を置いて水とお菓子だけ持って釈迦ヶ岳へ向かった。
- 途中まではミツバツツジがきれいだった。登山者10人以上とすれ違った。旭口からの日帰りの50歳くらいの修験者二人とすれ違った。山頂が近づくと笹原になった。釈迦ヶ岳山頂は360度の展望だった。登山者が3人休んでいた。
- 下りは途中まですれ違いが多かった。深仙小屋前には先ほどの修験者二人がまだいた。コーヒーを沸かして休んだ。
- 再びミツバツツジを見ながら太古ノ辻へ戻った。太古ノ辻には登山者が3人いた。前鬼への下り始めにはアケボノツツジが少し咲いていた。最初のうちは新緑がきれいだった。二ツ岩からは木の階段が多くなった。沢に出ると緩い道になった。
- 前鬼の宿坊は無人だった。ポストに二人分の料金を入れテントを張った。暗くなると雨が降り出した。
- 最終日は雨だった。ランプを点けて暗いうちに車道を下り始めた。途中のトンネルで雨宿りして休んだ。前鬼口に着くまで車とはすれ違わなかった。前鬼口には屋根の有る待合所とトイレが有った。バスは乗客が多く途中で満席になった。